6月28日(日) ワンダーな日曜日

まだ6時頃かと思い長々ダラダラして起きたら8時半を過ぎていた。スーパーヒーロータイムギリギリに朝食を片付ける。

『仮面ライダーゼロワン』36話は速水奨さんのお声で喋るAI仮面ライダーアークゼロが初登場し人間をたぶらかしていた。声、セリフ、デザイン、戦闘、変身シークエンス、全てが禍々しく格好良い。
ただ話はもっとキリッと進めて欲しい所だった。ラストスパートもそんなに期待せず見守るしかないのだろうか。

『魔進戦隊キラメイジャー』12話は追加戦士登場の異常な回だった。その名もクリスタリア宝路(たかみち)。
山で遭難中だった小夜さん(キラメイピンク)が「なんでもするから!」と言ったのをいいことに軽々と助けつつ宝探しに巻き込み、最後にママリナフニフニ(ほっぺチューの隠語)を相互に要求する変なチャラ男だった。
それでお互い本当にママリナフニフニをしたから驚いてしまった。しょうがないなあと約束を守る小夜さんは大人でカッコいいが、頬であろうとニチアサでキスシーンがあるのはせめて最終回とかOVAとか本当に重要な局面だけだと思い込んでいた。追加戦士が登場即メンバーにキスするか?小夜さんは会ったばかりの女にも告白されていたしキラメイジャーの感覚は何もかも新しい。
それにしてもクリスタリア宝路という男、変な言動で口癖は「ワンダー」、乏しい表情から出る軽すぎる口説き文句、しかし戦闘は滅法強く顔立ちも美しい2.5枚目キャラ、で王族・・・完全に鷲掴みにされた。推すしかない。

昼はスクール革命を観ながらそうめん。10年前の2010年を振り返る企画だった。Wコロン、ゲゲゲの、AKB48『Beginner』。10年代のスタートは平成最後の輝きであった・・・。

午後は重い腰を上げ紫陽花を撮りに行く。危うく今年は撮り逃すところだった。
図書館の本を返済しコンビニでいちごミルクを装備してから向かう。

毎年撮っている紫陽花スポットに着くともう枯れ気味だった。撮りたい花を中々見つけられずぼんやり歩いていると姿勢を正してこちらを見ている猫と目が合った。
例年に比べ手入れがなされていないのか葉がぼうぼうに繁っているエリアがあった。初めて野生の姿を見た気がする。

それから緑に囲まれた公園に行き水たまりなどを撮って回る。こちらの方が楽しかった。
緑や鳥を見ているとMaison book girlのベストアルバム『Fiction』を聴きたくなり初めて野外で聴く。falling girl 深い森の中に潜む 鳥の声に引きずられてゆくの。

帰り道はブクガに合いそうな道を選びながらMVごっこの気分で往く。雨ほどではないが『cloudy irony』という曲もあるくらいで曇り空もブクガに合う。
足元を見ながら車道の端を歩いていると死んでいる鳥に出くわしダメージを受けた。恐らく雛のような若い鳥で、二匹並んで雨水に沈んでいた。鳥の死、はブクガの詩にも重なりとても切なくなる。

家の側まで戻って来たがまだアルバムも途中だし"気持ち"になってしまったため歩行を続行。この道を行けば引き返せないと分かっていても進んでしまうのが私の散歩癖だ。

少し汗ばんできてパーカーを脱ぐ。信号待ちでいちごミルクを補給しながら足を動かしていく。夏だ。
しかしいちごミルクでは水分補給が出来ているのか怪しいところで、体力的にもそろそろ危ういから引き返そうかと思われたがつま先は前を向いてしまう。意地でもこの先の駅まで歩き通して電車で帰ろう。散歩人(さんぽびと)の意地だ。

そして意地を達成。いちごミルクの空き容器を捨て緑茶を購入。
風の吹くホームに電車が入ってくる直前、アルバムラストの曲『Fiction』が始まりまさしくエンディングの気持ちになった。エモし。

3時間以上に渡り休みなく歩き続けるのは流石の散歩人でもなかなか疲れて満身創痍で帰宅。でも楽しかった。
自然と触れ合うことで人間としての歪みがリセットされる感覚がある。ここ半年ほど散歩の頻度が減っていたのは良くなかった。歩こう。

夕飯はハンバーグ。シーザーサラダ旨し。
夜はまだまだ永い気がする。夏だ。ワンダーに過ごして沢山寝よう。

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