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ニンゲン宮本浩次がそこにいた

エレカシ35thコンサート5回目。
3月上旬に有明のチケットをポチってから、あれよあれよと5回もコンサートに行くことに。
3/19(日)@有明の体験が何しろ衝撃的過ぎた。花道横の席だったこともあってか、全力のパフォーマンスただただ感動。圧倒された。パフォーマンスというか、それは「演じる」ということではなくて、いかに内なるものを「届ける」か、そんな気迫に満ちたものだったと思う。自分に没入するだけでもなく、没入するためにバランスよく周囲(音響やら…)のことも細かに気にかけながら、精いっぱいの表現をしていく様に感動。

あまりにもよかったので、3/21(火・祝)のチケットもポチリ、4/1-2の名古屋にも行き、そして、4/22(土)大阪公演初日。

5回目の感想。
そこには、アーティストというよりも、ニンゲン宮本浩次がいたなぁ、という感じ。いや、今までも宮本さんのニンゲン味あふれる感じに惹きつけられていたような気もするんだけど、今回は、より一層、ニンゲンらしさを感じた。

というのも。城ホールの音響の問題なのか、セッティングの問題なのか、出だしにボーカルの音に迫力がないように感じて。。。なんとなく心配する感じから始まって、、、じっと見届けていたら、どうも声が出にくそう。
でもそれは、イヤモニが悪いとかそういうことでもなさそうで。
本人の中から湧き出るものが、ちょっと控えてる感じがした。
有明でみたようなヤンチャに動きまわって、ギターのケーブルがあっちいったりこっちいったりすることもなく、マイクスタンドも花道に投げ捨てられることもなく。なんとも控えめ、大人しめな姿がそこにはあった。

正直、このまま最後までやりきれるんだろうか?と心配もした。
三部のスーツ姿では、ネクタイ外すのもジャケット脱ぐのもすごくタイミングが遅かったように感じて(かといって他の公演でいつ脱いだか正確には分からない)、大丈夫だろうか、と。

ただ、丁寧に届けようとする様子は変わらず、いつもと調子が違いそうな点への焦りもなく、いまを精いっぱい届けていることにおいては、何にも変わらない。アウトプットが、東京名古屋とちょっと違うよな、というだけで。

なんとなくの不安を感じながら、祈るように聞いていた。

そして、最後。
アンコールは大阪特別バージョンで、涙をうたってくれた。泣きじゃくっていた。泣きながらメンバー紹介して、自分のことを「ボーカルの宮本です」と言っていた。総合司会ではなかった。

涙ながらのメンバー紹介のあと、「待つ男」。
それまで感じていた揺らぎは一切なく、圧巻だった。見事な没入。
アクセル全開というか、どこでどうスイッチ入ったんだろうか…。

このテンションで、ラスト公演凄いことになるのかな。どうなんだろうな。

自分の肉体と精神と対話しながら、その時のベストを出し尽くす。
無理な目標に合わせて演じるというよりも、今を基準に、生身のニンゲンを大事にして、ベストパフォーマンスをやっているように感じた大阪の夜。

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