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【感想文】舞台テイラーバートンのオンライン配信を見て

お盆だったので普段なかなか揃わない家族が全員揃った。
一家団欒をテレビの特番を見ながらダラダラ過ごすのもよかったが、
舞台テイラーバートンのオンラインチケットを購入していた父にとって、
「一人で観ても3500円、家族全員で観ても3500円」
という貧乏根性が働き、パソコンをテレビに繋げ、大きな画面で鑑賞することにした。

「西野さんが作った舞台だよ」
娘と私のパートナーは年末に東京キネマ倶楽部で西野さんを観ているし、息子はプペル歌舞伎を観劇している。
西野さんはお笑い芸人というよりはクリエイターとして認識しているので、息子はそれだけでも十分に興味を持っていた。
娘は反抗期まではいかないものの、思春期真っ只中でずっとスマホをいじっている状況。

動画が始まる。
前説が始まった。
「前説から始まるなんて不思議だな」
でも良くできた前説でそれだけでも十分面白かった。

私は舞台を見ている方だと思うので、
掛け合いの妙であったり、作り込まれ、練習を重ねに重ねたような血と汗と涙の結晶のようなものではなかった。
これだけの有名人を集めたのだから限られた時間で行なっているのでこれは当たり前のこと。
だってそれぞれが単独公演しても十分集客できる人たちなんだもの。
それぞれの個が強いので、普段の力を出せば十分にお腹いっぱいになる内容だった。

戸田恵子さんが「またやろう、三日稽古できれば十分」と言ったのもわかる。
それだけ脚本が上手く作り込まれているんだと感じた。

内容には触れられないけれど
前説から見逃してはいけない
途中の掛け合いも全て意味がある。
気を抜いてはいけない。
あれなんだったっけ?
「大丈夫」
オンライン配信は何度でも見返すことができる。
そしてお盆は時間がある。
1回目は気軽に見て後悔し、
2回目は伏線のつながりを意識して
3回目は舞台セットの隅々まで注目して
これを一人5000円払っていたら。
我が家は4人家族
3回見たら60000円
それが3500円
コスパ最強

最後に、スマホをいじっていた思春期の娘は気がついたら、手を止めて舞台に集中していた。

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