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2023の振り返りと勝手に報告会

2023年ももう終わり。
今年1年丸々をウガンダで過ごしたわけですが、
せっかくなのでそのまとめ兼報告を勝手にしようと思う。

1. Onsiteプログラム

Onsiteとは私の配属先にやってくるビジター(一般観光客、学校の生徒、コミュニティグループetc)に対するプログラムである。
来てもらった方々に動物や生態系、環境問題のことなどを広く、時に専門的に授業したりアクティビティを行う。

しかし。
とはいえ。

私が来た時の配属先は、広い空間と自然、動物には恵まれながらもいわゆる「展示物」というものがほとんどなかった。
広い空間に動物が生きて生活しているだけ。
ミニ博物館にも、例えば骨格や剥製がドンと置いてあるだけ。
想像して欲しい。
日本で動物園や博物館に行った時。
工夫を凝らした展示によりみんなの知らない知識は保管され、好奇心はよりかき上げられ、楽しませる仕組みがあったはずである。
それが全くなかったら?
「なんだこれは?」状態だろう。
Educator…いわゆるガイドしてくれる役割の方がいない限り。
まさにそうだったのである。
たまにある動物の説明書きも、
悪いとはいわないがアカデミックで、
子供たちはこれは読まないだろうなぁとか、
面白くないなぁとかそういうもので、これはやることがたくさんありそうだと思ったものだ。以下、私が作ったものを写真を交えて紹介する。

  1. 動物クイズ(20個)

  2. 展示パネル(ミニ博物館用,20個)

  3. 注意書き(動物が嫌がるからガラスを叩かないで!など)5個

  4. 展示ボード2種

  5. 英語説明書の日本語翻訳・添削(20個)

1. 3択などできるだけ簡単にし、
めくると答えがわかる仕組み。
できるだけ予算をかけずに持続性が高いものを作らなければならず、試行錯誤の末現段階での完成形が出来上がった。
ミニ博物館の展示パネル。
この説明パネルがなかった時のことを想像して欲しい(本当にあった怖い話)
3. 子供がバンバンとガラスを叩いている様子を何回も見かけたので。意外と読んでくれる人が多く、
効果はバツグンだ!!(嬉)
4.五感を使って学べる展示ボード。
やっとフィールドに飾れた時は感無量だった
5. 英語が苦手な日本人観光客でも安心!
QRコードから読み取れるようになっている。

また上記に加えて、
フィールド外でも遊びながら学べるようにと
6. ボードゲームのデザイン・作成
7. 動物達や気候変動についての絵本作り(8冊)
8. ジグゾーパズルの作成
も行った。

6. 日本でいうすごろくゲームのようなもの。
全部私がデザインしたよ;;気が狂うかと思った
7. 絵本。文章は同僚に考えてもらい、
私はイラストを担当。なかなかの出来(自称)
8. ハシビロコウのパズルを作成した。
(デザイン、色塗りは私が担当)

その他日本人が来た時にはもちろん積極的に私が、
ローカルの人や学校の子供達が来た時も時に園内をともに回り、
動物について環境問題について解説をしている。
一回現地語でガイドをしたときは全然うまくできなくてボロボロだった…それも良い思い出。
この1年間で51人もの日本人を現地で案内したので、意外にもウガンダに日本人って多いんだなと思った。オンラインでも40人近くの人に自分の活動について紹介させていただいた。

キリンについて説明しているところ。
日本ではスラスラ言えても英語では難しい;;

2. Waste management

ゴミ問題はウガンダでもかなり大きな問題になっている。理由は簡単。
日本のようなゴミ処理施設や制度が備わっていないことと、子供の頃からの「当たり前・教育」の積み重ねである。

ウガンダではゴミのポイ捨てが当たり前で、大人だろうと学校の先生や軍隊、警察だろうとその辺にポイポイものを捨てていく。
あまりに当たり前にポイ捨てするものだから、最初の頃は驚きすぎて二度見三度見してしまった。
ゴミ箱もあまりたくさんない(盗まれてしまう)ので、ゴミはポイ捨てしてよく、それを片付けるのは雇われたクリーナの仕事、という感覚の人が多い。
しかし当然の如く、それによる景観の汚さ、悪臭、不衛生、動物の誤嚥といった問題が多数生じる。
それは私の配属先も例外ではない。例え野生動物保護教育センターでも、だ。

湖から配属先に流れ着いた大量のゴミ。
ゴミ箱から溢れた大量の弁当容器。
日本のように「自分のゴミは自分で持ち帰る」をしてくれないのである。

配属先や配属先周辺に投棄されたゴミの清掃活動や、そもそもゴミを捨てないように思いゴミ箱を抱えてフィールドを周り、今ゴミを捨てようとしている人たちにゴミ箱を使ってくれと訴えることをほぼ毎日繰り返した。

大事なのは小さな時からの「当たり前」の積み重ね。全員が聞いてくれるわけではない。説明しても説明しても捨てられていくゴミに心は折れそうになる。マナーや教育の大切さを実感する。
配属先のゴミ箱の数や配置状況、を調査し、クリーナーの意見を聞き、今のままではゴミ箱が足りないからとマーケティングチームに掛け合って新しいゴミ箱を10個獲得した。このおかげでかなりマネジメントがしやすくなり余裕ができるようになった。
コミュニティでの清掃活動
ゴミマネジメントの意識はUWEC職員全体に広がりつつある。意識改革の後の行動改革まではまだもう少し時間がかかりそうだ。

定期的な清掃活動やゴミのマネジメント指導がメインの活動とはなっていたが、そのほかにも3R(Reduce, Refuse, Recycle)を推進するためのアクティビティも行った。動物の餌の残りの骨やペットボトル、キャップ、中古CDなどを使い、再利用した展示物の作成・展示をおこなった。

廃棄CDを使用した天井の飾り
ペットボトルでダイナミックに作ったクリスマスツリー

3. Outreachプログラム

Outreachプログラムは配属先を出てローカルコミュニティやて地方学校などに行き、配属先の活動紹介や授業をすることだ。
今まで規模の大きい野外イベントに同行したり、コミュニティでのクリーンアップ活動や動物についての簡単な授業なども行った。

子供たちは普段目にしない動物の骨格やホルマリン漬け、剥製に興味津々である。
ダチョウの卵
一体何人いるんだろう。
視界の限り人、人、人である

この1年は首都のKampalaをはじめ, Tororo, Hoima, Makanagaなどさまざまな場所に赴き、生徒たちとの交流やクイズなど行うことができた。Outreachプログラムをするとウガンダの子供たちの多さ、パワフルさをダイレクトに感じる。彼らは私が想像していた以上に動物が好きで、自国の自然を誇りに思っていて、だからこそもっと大事にしてもらえるように働きかけれるところは働きかけていきたい。

4. その他

私の配属先はかなり多くの職員さんがおり、その数は100を有に超える。
その人たちの顔と名前、役職を覚えるのにはかなり苦労した。
日本人にとって黒人の方の顔と名前の違いを覚えるのはとても大変なことだったのである。
でも今は配属先でわからない人もほぼいなくなり、インターンやセキュリティ、クリーナーなども余力で覚えれるようにもなってきた。
それに国立公園でのサファリや赤道、ナイル川の川下りや地方への出張など、ウガンダでの生活を楽し楽しむことが出来た。

5. 2年目の目標

残りの1年の目標としては、
1. 展示物の作成の継続
2. ゴミマネジメント活動の継続
3.よりコミットしたアウトリーチプログラムの開発実施
4.まだ行っていないウガンダの名所の訪問

1.では、まだ作れていないが作りたいもの、フィールドや教材として残したいものがある。できるだけ可能性やヒントを残して今後の配属先の活動の幅を広げられたらと思う。

2. ゴミマネジメントは長期的な課題だ。こんな短い任期2年で解決できるはずはない。だからと言って辞めてしまってはすぐに元の状況に逆戻りだ。見過ごすことはできない。
泥臭くても大きな成果が見えなくても、続けなければならない。
配属先にもっとゴミマネジメントの意識と行動を根付かせたい。

3. 1年目私がアウトリーチプログラムを行った感想としては、「これは教育として成り立っているのか?」だった。
ウガンダ式の授業だと、みんなの意識を引きつけるためにある種仕方のない部分はあるのだが、歌とダンスなどエンターテイメント要素がメインで、ちょろっとしたクイズをしておしまい、というものだった。
(しかもそのクイズも面白いものではない。なんかもっと…別のクイズあるだろ、という感じ)
自分の中では結構モヤモヤしている。
例え母数は少ないとしてもよりちゃんと動物、生態系、気候変動などに特化したワークショップ形式の授業を展開した方が良いのではと思っている。
他の隊員(学校勤務など)の人とコラボしてぜひ学校での授業を行えたらいいなと思っている。数より質で勝負したい。


私の活動はものすごく肉体的にも精神的にもパワーが必要だ。
正直、毎日毎日100%頑張り続けているとすり減ってかなりしんどくなってしまう。
活動をしにはきたけど自分を病んですり減らしてまで頑張りすぎるのは違うかなと思うしその気はない。
覚悟は必要だろうが、あくまで私は他人で、日本人で、だから私はあまりメインになりすぎてはいけないし、やはり自国のことは自国のことでやって欲しいものである。それをサポートしてあげられたら良いかなくらいであって、ほどほどにやっていきたいなと思っている。
そして日々の生活や活動を「楽しむ」ことも忘れたくない。

もちろん今回ここにまとめたものはある程度上手く行ったことの羅列で
よく見せれるように挙げたものたちである。
この裏には本当にたくさんの上手くいかないこととか失敗、現在進行形のことや途方に暮れているものもある。

でもこうしてみると、この1年でもかなりたくさんのことに挑戦して取り組んできたなと思う。いや、本当はもっとできることはあったかもしれないし、私がやったより良い方法があったかもしれない。
が、そんなこと考えるとキリがないし病んでくるので、とりあえずは自分がやってきたことを認めて素直に褒めてあげようと思う。
これだけ体当たりして色々挑戦して得たことはやはりたくさんあった。
「ウガンダで1年過ごして変わった10のこと」でも述べたように、
自分が変われたこと、強くなれたこと、学べたこと、経験したこと…
たくさんたくさんある。
辛いことも嫌なことも苦しいこともあったけれど、
それも含めてこうして過ごせてきたことは私にとってかけがえのないものだ。

残りの期間を逆算し、引き続き健康で安全に楽しくウガンダ生活を全うし未練なくウガンダを去れるようにしたい。
1年目以上に充実した2年目が過ごせるように、
2024年も精一杯やっていこう。

ここまで読んでくださりありがとうございました。



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