エチオピアの喫茶文化について
こんにちは！喫茶labo所属の14期武藤那奈です。引き続き各国の喫茶文化について紹介していきます！
今回は、エチオピアの喫茶文化を紹介します。
エチオピアの概要
エチオピアは、アフリカ北東部に位置しており、アフリカ内ではナイジェリアに次ぐ人口規模の国です。面積は、
109.7万平方キロメートルであり、日本の約３倍の大きさです。約80の民族が暮らしており、公用語であるアムハラ語の他にオロモ語や英語などの言語が使われています。
気候は、小雨季（2月～5月）と大雨季（6月～9月）と乾季（10 月～1月）の三つに分類されています。首都であるアディスアベバは、年間を通して最高気温25℃前後、最低気温15℃前後という気候になっています。
コーヒー発祥の地
今や世界中で飲まれているコーヒーですが、実はエチオピアが発祥であるという説があります。エチオピアには、コーヒー伝説というものが存在しています。伝説では、カルディという名前の山羊飼いの少年が、コーヒー豆を食べた山羊が興奮して飛び廻っているところを発見し、コーヒー豆が広まったとされています。この伝説は、コーヒー豆や輸入品などを販売している「カルディコーヒーファーム」の名前の由来にもなっています。
エチオピアの喫茶文化
エチオピアには、「カリオモン」というコーヒーセレモニーがあります。この「コーヒーセレモニー」は、生豆を煎ってつぶすことから始まります。出来上がったコーヒーは、会話をしながら2～3時間ほどかけて３杯ほど飲みます。エチオピアの一部の地域には、このコーヒーセレモニー以外にもコーヒーをプロポーズに使う文化もあります。青年の父親が、相手の家に夜のうちに生豆を置くことことがプロポーズの証になります。生豆を置かれた女性の親は、青年の人柄や財力を調べ、条件に合わないと判断した場合には、コーヒーは水であったと言い、断ります。逆にコーヒーだと認められると結婚が認められたということになるのです。
エチオピアコーヒー
エチオピアのコーヒー豆は、フルーティーな香りと強い酸味が特徴です。エチオピアでは、この酸味の強さを中和するために塩を少し加えて飲むこともあります。
私も実際に『CAFE FACON』に行き、ミディアム・ロースト(中浅煎り)とフレンチロースト（深煎り）のエチオピアコーヒーを飲みました。どちらも酸味がありましたが、飲みやすかったです。中煎りよりも深煎りの方が苦味が強く、中煎りの方が酸味が強かったです。チェリーのような酸味が特徴的でした。
コーヒーの苦手な友人もフルーティーな香りと程よい酸味がとても美味しいと言っていました！
最後に
今回の研究を通して、エチオピアにはコーヒーにまつわる伝説や文化があるということが分かりました。中でも「コーヒーセレモニー」の文化は、とても素敵だと思いました。エチオピアコーヒーは、とても飲みやすいので、コーヒーが苦手な人でも飲むことができると思います。日本でも飲むことが出来るので、皆さんも飲んでみてはいかがでしょうか。最後までお読みいただきありがとうございました。
以上、14期武藤那奈でした。
参考文献
・『コーヒー原産国・エチオピアの新時代と強まる“自我”の行方』,丸山 健太郎,掲載日2023.2.27,最終閲覧日（2023.11.10） <https://business.nikkei.com/atcl/plus/00020/022100012/>
・『エチオピア連邦民主主義国』,外務省，掲載日2023.7.26,最終閲覧日（2023.11.10）
<https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/ethiopia/index.html>
・『「エチオピアってどんな国？」2分で学ぶ国際社会』,井田仁康，掲載日2022.9.28,最終閲覧日（2023.11.10）
<https://diamond.jp/articles/-/308708>
・『エチオピアの“茶道”コーヒーセレモニーをご存じ？【遠くて近い伝統文化に触れる】』,根津香菜子,掲載日2023.6.24,最終閲覧日（2023.11.10）
<https://crea.bunshun.jp/articles/-/42701>
・『コーヒーでプロポーズ！？エチオピアのコーヒー文化』,ucc,掲載日2019.5.20，最終閲覧日（2023.11.10）
<https://mystyle.ucc.co.jp/magazine/a_1519/>
・『エチオピアコーヒーの特徴』,COFFEEMECCA編集部,掲載日2015.10.11,最終閲覧日（2023.11.10）
<https://coffeemecca.jp/beans/840>
・『KALDI COFFEE FARM』,最終閲覧日（2023.11.10）
<https://www.kaldi.co.jp/aboutus/>
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