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4/4 弓道の「弓」っていう文字、「弓」を写像した形跡がよく見える。

寝起きにシャワーを浴びながら、明らかに水属性じゃない人類の撥水性に感謝をしてまう。シャンプーとコンディショナーが置いてあるけど、シャンプーはいつどこにいってもシャンプー。コンディショナーはリンスとかトリートメントとかヘアオイルとかヘアパックとか姿形を変えて我々の前に現れるのに、シャンプーは田舎のガラガラの未だに黄色い洗面器がトップシェアを誇る銭湯に行ってもシャンプーのままやん。もっと自我保とうぜコンディショナー。

ベーグルを食べた。ドーナツよりもぎっしりと身の詰まった円形の食物だった。こんなもんが世に知らしめられたらドーナツのこと侮ってしまうんじゃないかと思うほど身が詰まってた。身が詰まってる割には素材の味だった。身が詰まってた。

電車待ちの時、列の先頭になり空き座席があれば着席可能なことが確定した朝。それでも空き座席なんてあるわけなく落胆を示す朝。なんとか有効スペースを見つけ出し、他者の圧力を避けることができる唯一電車内で全方向に動き出すことを許されている朝。

食事を入れる器には「お」をつけがち。お茶碗、お椀、お小皿、お皿、お鍋。一方で飲み物を入れる器には「お」がつかないがち。コップ、ペットボトル、ビン、カン、ティーカップ。そんな中革命を起こした異端児がお猪口。日本酒は食べ物だ。米だもん。米だもんコーヒー。

エクセルの最初の0が表示されない時、見えない0が確かにそこにあるのにって。ニュートリノみたいな目には観測されない物質も常に生活を支えてる。ダブルクォーテーションで囲むと0が表出する文字列。加速器でようやく観測できる素粒子。一手間加えてできあがる。美味しいカレーとだいたい一緒のお話。

傘を開くか開かないか判断に迷う程度の雨降り。大は小を兼ねるというように開いといて損はない。「僕はこの程度の雨の時はもう傘を開く閾値超えてます。僕は繊細です。みなみなさまは多少の湿り気を帯びたまま歩いてください」と思っているのだと周囲に思われているんじゃないかという心配を背負う。

お昼ご飯を食べながら今日の夜ご飯何にしようかなんて考えるときもある。昼飯を食べている最中なのに、自分の中ではすでに昼飯を食べ終わっている。過程と結果が同時に訪れる。世界一速いフィードバックの波が迫ってくるよう。

新しく会社に入ってきた人が中学の同級生だった。道を歩いてても同級生に会うことなんてほぼない。それなのに静止状態の時に会うことになるなんて。待ち合わせで落ち合えないときはお互い動き回ると会える確率が激減する。片方は腰を据えて不動でいるべき。そうやって腰を据えた結果がこの通りなんだなあ。

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