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2019LVMH PRIZEショートリスト発表

*このテキストはサブスクリプションサービス「AFFECTUS subscription」加入メンバー限定サービス、メルマガ「LOGICAZINE(ロジカジン)」で2019年3月5日に配信されたタイトルです。

本文は以下から始まります。

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若手デザイナーを支援するコンペとして2013年に創設された、世界最大のファッションコングロマリットLVMHグループ主催の「LVMH PRIZE」。このコンペによって輩出されたデザイナーがその後次々に活躍していることで、LVMH PRIZEヘの注目がさらに高まっている。

現在開催中の2019AWパリコレクション初日にデビューショーを行った「ロック(ROKH)」のロック・ファン(Rok Hwang)は昨年2018年に特別賞を受賞し、ニナ・リッチのクリエイティブ・ディレクターに就任したルシェミー・ボッター(Rushemy Botter)とリジー・ヘレブラー(Lisi Herrebrugh)も2018年度にファイナリストに選出されている。2018年は「ダブレット(DOUBLET)」の井野将之氏が日本人初となるグランプリを獲得した。

そして2月下旬、第6回目となる2019年度ショートリスト(セミファイナリスト)20組が発表された。この20組は2019AWパリコレクション期間中の3月1日・2日にLVMHの本社でコレクションを審査員に発表し、その後ファイナリスト8組が発表される。*最終審査は例年通りなら6月開催

そこで今回は、その20組のセミファイナリストから私が個人的に注目するデザイナーを4人、ピックアップしていきたい。

No.1  Eftychia Karamolegkou
Instagram:@eftychia.efka.ef

ギリシャ出身のエフティシア。ロンドンのセントラル・セント・マーティンズ(以下セントマ)出身でウィメンズウェアのMA(修士)を取得している。ウィメンズブランド「エフティシア」のスタートは2018AWシーズン。まだコレクション発表も2回だけというニューブランドであり、ブランドサイトはなく、Instagramアカウントのみが存在する。現在の活動拠点はロンドンである。

まだスタートして間もないブランドだが、卸先はオープニングセレモニー(Opening Ceremony)、マシーンA(Machine-A)、アディッション・アデライデ(Addition Adelaide)と有力セレクトショップと取引している。

エフティシアはウィメンズウェアをデザインしているが、そのテイストは実にメンズライク。ジャケットにパンツ、シャツというメンズウェアのベーシックアイテムを軸に、ゆったりとした分量感をシルエットに挟み込み、それが女性の色気を引き出すセンシュアルなムードを醸し出している。

ジャケットのシルエットも身体にフィットするタイプではなく、女性が男性のスーツをそのまま着ているようなオーバーサイズシルエットである。「カワイイ」という要素はほぼなく、まさに女性のための渋くカッコイイ服と言えるだろう。色展開も黒・グレー・ブラウンと落ち着きあるダークトーンのカラーが多い。

それらのダンディなアイテムを組み合わせたスタイルは、スマートにクールに着こなすのではなく、ルーズで自然な着こなしである。手に取った服をそのまま勢いでばさっと着て、そのまま街へ飛び出した。そんなサバサバとしたカッコよさがある。カワイイ服ではなくカッコイイ服が着たい。そう思う女性に着てもらいたいデザインだ。


No.2 Hed Mayner
WEB SITE:hedmayner.com
Instagram:@hedmayner

イスラエル出身のヘド・メイナーは2015年6月にメンズブランド「ヘド・メイナー」をスタートし、デビューしてから3年近くになる。卸先もジョイス(Joyse)、エッセンス(SSENSE)、ドーバーストリートマーケット(Dover Steet Market)、ビームス(Beams)などを開拓している。

ウェブサイトを見ると「COMING SOON」と表示されており、サイトではブランドの詳細を知ることはできず、ヘド・メイナーもInstgramでブランド情報を発信している。

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