見出し画像

01 空間と行動の関係性 (舞踊家と理系女子の交換日記)

舞踊会日置あつしさんと、理系女子福井の交換日記です。
第1回は福井→日置さんで、なぜ舞踊家と理系女子が共同マガジンを始めるに至ったかと、空間がもたらす無意識下での行動の変移について書いてです。

拝啓  日置あつし様
先日は、楽しいお話ありがとうございました。
以前から対談(という名のお茶や飲み会)での話を、書き起こしたいと言っていたのが実現しましたね。

さて今回は1回目ということで、なぜ舞踊家と理系女子が交換日記を始めるに至ったかを簡単に振り返るとともに、その過程で見えてきた空間という条件がもたらす無意識下での行動の変移(なんか大げさな表現になりましたが。)について語りたいと思っています。

始めてお会いしたのはペチャクチャナイトKYOTOでしたね。宇宙に劇場を作るという壮大な夢を無邪気かつ真剣に語り、行動されているのを伺い、めっちゃ面白くて素敵な人だという直感がはたらき、声をかけさせていただきました。
私の第一印象はどんなものだったでしょうか?笑

そんな出会いを振り返りながら、空間のもたらす無意識下での行動の変移について考えておりました。なぜなら、ここまであつしさんと仲良くなれたのはペチャクチャナイト(PKN)という特別な空間があったからだと思ったからです。

講演会であれば、自然と演者と観衆の間に立場の差が出てしまいます。演者がいくら身近で対等な立場だと訴えたところで、空間の条件設定上、観衆の演者に対する立場の壁は簡単には取り払えないでしょう。
街中でふと出くわしただけであれば、どこか不信感というか半信半疑な思いがあり、いきなりサシで会いましょうとかにはならないでしょう。

PKNは、演者と観衆に分かれてはいるものの、一緒にお酒を飲んで話そうという空気感がしっかりと作り込まれていたり(懇親会ではなく対等な雰囲気)、誰しもが演者になれる可能性があったりするかと思います。そのような空間設定が無意識のうちに、演者と観衆の立場の差を埋めていると感じています。

また、PKNの参加者という共通項があるおかげで、初対面の人どうしても一定の安心感が生まれているとも感じています。背景(仕事、性別、年齢、国籍などの属性)は異なっても、"休日の夜にお金を払って、国際豊かなよく分からないけど、面白そうな人たちの好きなものに対する話を聞きに来る"人たちとうところから思考/志向の共通点があることが保証されますし、PKNという信頼できる組織という保証もあります。質と信頼度の担保的な感じでしょうか。

PKNだったら見知らぬ人に声をかけても良いという許容される雰囲気も交流を進める上で有利にはたらいていそうです。

この話は昨晩の、面接官と就職者の立場構造や、左京区コミュニティだから許容される空気感といった話に通じるところがあるのかと。(こちらもまた書き起こしましょう。)

このような空間という条件がもたらす無意識下での行動の変移は当たり前のことかもしれませんが、普段意識していないものでもあり、意図的に空間条件を変えることで、変化させることもできるなと改めて感じております。
あつしさんは、このような空間という前提条件がもたらす無意識下での行動の変移いかがお考えでしょうか?

早速長くなってしましましたが...
お返事お待ちしております。

PS 写真は何んとなく空が綺麗だったり、無邪気になびく草が良きだなと思い選びました。秋の写真に撮影したものなのですが、空の色改めて見ると、秋色の優しくも少し冷たい青色だなと感じております。

敬具
福井彩香


いただいたサポートは他のクリエーターさんのサポートやマガジン購入に使わせていただきたいと思っています。 noteを通じて、みんなの気持ちが少しでも豊かになりますように。