めっちゃ優しい言葉
関西弁ってキツイよなぁ。圧強いよねー。
って言われたり、言ったり、感じたことはないだろうか。
実際に....
"あやかちゃんの関西弁、キツ過ぎなくて好き。"
"ありがとー!!めっちゃ嬉しい。"
なんて言いながらも、いや待てと。嬉しいけど、この話関西弁はキツイっていう前提やん。と突っ込みたくなる場面に遭遇したことが多々ある。
関西弁って、自己主張しながら愛嬌を込められる、めっちゃ優しい言葉やねんで。
今日はそんな関西弁の優しさについて語りたいと思う。
関西弁といえば、よく取り上げられるのが"知らんけど/知らんがな"
こんなnote記事もあったりと、国際デビュー中の表現なのです。
ということで、今回の題材は"知らんけど"
関西弁が優しい理由1: はっきり主張するけど、人情を感じられるとこ
知らんけど:「確かではない」「責任は持てない」のような意味がある
(詳細はこの知らんけど解説記事めっちゃいいのでぜひ。)
実際には
"駅近にめっちゃええ感じのカフェできたらしいで。知らんけど。"
"その感じやった、彼女おるんちゃうかな。知らんけど!知らんけどな!?"
単に、詳しい情報は知りません。聞いた話ですが...やあくまでも個人的な意見ですがというような断り方をするよりも、"知らんけど"を使うほうが、感情豊かで、人間味を感じられるのではないだろうか。
また、詳細知らないから・個人的な意見だから。と意見を伝えることを辞めるのではなく、しっかりと伝えつつも当たり障りなくお断りを入れられるあたりも有用性が高いと思われる。知らんけどね。
関西弁が優しい理由2: もはや表現が音楽
これは、実際に会話をしないと分かりにくいけれども、関西弁は抑揚が豊かで、特におばちゃんなんか、ここはアメリカですか!?ってくらいジェスチャーもつけてくる。
知らんがな:「関係ない」「興味ない」「どうでもいい」
関西 "それは、知らんがな"
関東 "それは関係ないことですし、知る必要性ないじゃないですか"
これは関西弁でも、標準語でもややキツイ感じはするかと思う。
(私は関東弁のほうがキツイ感じがするけど....慣れの差なのかもしれない。)
ただ実際に会話するとわかるのだが、イントネーションや表情、ジェスチャー。
これをセットにした途端、怖さは半減してしまうのだ。
勿論、知らんがな以外も
"知らんなぁ" 知りませんっていう回答
"ごめん、知らへんわ" 私も知らないっていう相槌
"そんなん、知らへんし。" イラっときて投げやりな時に使う表現
"その話、うちも知らんねん。ごめんなぁ" 知らなくてごめん。っていう表現
"それは、知らんがな" 知るすべないです、関係ないことですという表現
"駅近にめっちゃええ感じのカフェできたらしいで。知らんけど。" 不確定要素ありっていう前置き
この辺りのイントネーションやジェスチャーの違いも、ぜひ体感いただければともう。特に関西人が集合した際の、一体感と抑揚のある喋り方と無意識でのジェスチャーはフェス並みの脅威をもたらしてくる。
勿論、私が関西人っていうバイアスはかかっているだろうが、関西弁はめっちゃ優しさに溢れる、人間らしい言葉である。きつなぁって思っている人こそ、あえて関西弁に触れてみてもらいたい。きっと知らぬ間に関西弁の虜になっているはずなので。
実際どうなるかは、知らんけど。笑
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