シェア
福井彩香 (Fukui Ayaka)
2020年4月26日 21:30
土のついたほうれん草、長く曲がったゴボウ、5分づきのお米と一緒に包まれていた紙の袋。中には檜の角材が入っていた。ほのかに香る森の香り、地元の空気。誕生日プレゼントを渡した時に、"要らんのに"と言ってしまうような、不器用な父の優しさが、オンラン疲れした私の心に響いた。人口29人の限界集落。出かけるには親の送迎が必須で、買い物もお出かけも滅多にできない。何もない地元が嫌で早く出たいと