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Favorite〜2022◌⑅⃝*॰ॱ

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私のお気に入り。面白いな、胸に響くな、好きだなと思った記事。 基準は、まったくない。 このマガジンに入っていないけど大好きな記事もたくさんある。ここに居るのは、その時の気分と直感…
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#つくってみた

【縦スク文庫】 庭の暗殺者

ずっと、ずーっと気になっていた、「縦スク文庫」に挑戦させていただきました。 おしゃれかつ斬新、そして読みやすい! ミムコさん天才! ミムコさんがnoteに上げていたお手本をもとに実際に作ってみて、そのおしゃれさと読みやすさの両立にはものすごい工夫が凝らされているんだなと実感しました。 間の取り方やイラスト、文字の配置、それから文章を邪魔しない、でも印象的な背景。 それらの合わせ技は、読者を書き手の世界にスッと引き込みます。 そんな芸術的な読書体験、私も作ってみたい…

「継続は力でしかなかったよ〜戦場のメリークリスマスが弾けるようになったんだ」の話

ある時、息子が言った。 「お母さん、めちゃくちゃピアノ練習するなぁ」  「あ、ゴメン。うるさい?」 「ううん」 「あ、寂しい?」 「ううん」 「……??」 「頑張ってるなあって」 そっか…… 私、他人から見るとこれは 頑張ってる状態に見えるのかと。 「好きで楽しくて弾いてるんよ。好きな事は本気でするって……母はそれを君から学んだのだよ」 「そっかぁ……楽しんでね」 ピアノを始めたのは幼稚園の時。 幼稚園のピアノを女の子が弾いていた。 高速の猫ふんじゃった。 (ピア

100均素材で気になるあの子のお面つくってみた。

ハロウィンというイベントがある。 私が子どもの頃はあまり浸透していなかったし、中学生で初めてハロウィンを知った時に「日本のお盆みたいなものか~」としか思わなかった。お菓子がもらえるのは単純に嬉しい。 しかし、現在。 ハロウィンは日本を騒がすイベントとなった。スーパーに行けばハロウィンパッケージのお菓子やハロウィン用のレシピが並び、100均に行けば仮装グッズやハロウィンの小物類がズラリと並ぶ。 子育てをしてから知ったが、幼稚園では毎年ハロウィンイベントが開催されている。 「

ジャケ買いを狙っています

いよいよ約二週間後に迫ってきた、文学フリマ東京35。 来たるべき11月20日(日)に備えて、ちびりちびりと準備を進めている。 前回は目次紹介をしたので、今日は装幀を担当してくれた編屋さつきさんを紹介したい。 前著『春夏秋冬、ビール日和』でも、その才能を遺憾なく発揮してくれた彼女。 この表紙のお部屋、実は細部まで私の部屋そっくりで。 その再現度の高さは、埼玉シックになるたびに表紙を眺めて「ああ、ゴーヤがいたなぁ、ベランダでビール飲んだなぁ」と懐かしさに目が潤んでしまうほど。

ふたりはともだち

朝起きた時、ゾウは、自分の目が腫れぼったいことに憂鬱になった。 長い鼻で目覚まし時計を止めると「ハァ…」とため息ひとつ。 「あんなこと絶対思っていないのに…」 そう呟くと、またじわり涙が出た。 とにかくご飯を食べて、温かい飲み物を飲まなくちゃ。昨日は晩ごはんもろくに食べられなかったもの。 そうよ、体の中が空っぽだからこんなに悲しいんだわ。 ゾウは、冷蔵庫からモリモリの野菜を取り出して、ボウルに盛り付けると、ウンっと頷いて、できるだけ丁寧に咀嚼して食べ始めた。 それから、昨