第4話【おじさんが魅了された若者について(刺激編)】

若者と一緒に仕事をすると、今まで培ってきた価値観が良い意味でぶっ壊されます。

まず、年齢なんて関係ない。イケてる大人かどうかの判断は仕事ができるかどうか。そして、世の中のイケてるビジネスに関するアンテナの貼り方がめちゃくちゃ広い。さらにマルチタスク。こっちでこれをやりながら並行してそっちではこれをやるなんて当たり前。

ちなみに、若者がマルチタスク志向なのはスマホの存在が大きいそう。あれをやりながらこれをやるなんて朝飯前。

この話を本人にしてみたら、スマホで調べものしながらTV見て、その合間にYoutubeを見てSNSも見る、こんな生活を送っているそうです。

なにそれ…。マルチどころの話じゃないじゃんか。

一方私は仕事においてマルチなんて到底無理。
一つのことに集中して心血注ぐスタイルでずっと仕事してきました。

もうこの時点でジェネレーションギャップどころの話じゃありません。別の生き物です。

そんなおじさんが若者を部下に持つ。これは相当な重荷です。マネジメントを利かすためにも、一定のリスペクトを獲得しなければならない。じゃないと「俺の上司イケてないんだよ」なんて同期の間で言われてしまったらたまったもんじゃありません。

私のブランドがた落ちです。

じゃあ何ができるか?というより、何が若者より優れているのか?

それは「経験」です。

一回り以上の多くの年数を生きてきた時間の歩みにこそ、優位性があると考えました。


ただ「昔はこうだった」的な話は誰も求めていません。今起きている事象に対して、過去の経験を踏まえて的確なアドバイスを行う。

そのためには、頭フル回転で下記のフローを行う必要があります。

①:今起きている事象を客観的に捉えて本質的な問題・課題を見つける
➁:その問題・課題を解決するための方法を考える
➂:同様の事例がないか頭の中の引き出しを漁りまくる
④:①~➂で出た答えを超絶わかりやすく説明する

これが意外と大変です。特に④。

①~➂がどれだけ優れていても、伝えたいことが伝わらなければ意味がない。そしてスピード感。今目の前にある課題は今すぐ対処したいのが今の若者(だと思う)。

「なるほど。じゃあ一晩考えるから明日回答するね」
なんて言ったら若者のスピード感にはついて行けません。

ダサいおじさんのレッテルを張られてしまいます。
だからこっちも毎日真剣勝負。頭毎日フル回転。

若者と出会って刺激を受け、意識や行動が変わりました。

今更変われた自分に少し驚きですが、変われたことで「起業」という未知の領域にチャレンジしたいと思えたんだと思います。

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