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雨安居(うあんご)

今日は知らない言葉を覚えました。「雨安居(うあんご)」という言葉です。初めて聞きました。仏教用語です。

インドでは、およそ3か月続く雨季の間、外出が不便であり、またこの季節に外出すると、この季節に多い虫たちを踏みつけてしまうので、行脚をやめて僧院にこもって修行するそのこと、またはその期間を指す言葉だそうです。タイでもミャンマーでも、少しずつ時期を変えて、同様に「雨安居」があります。

そして、友人からお借りした写真は、ミャンマーで、雨安居が明ける10月の満月の日におこなわれるお祭り「ダディンジュ」の様子です。パゴダや家の前、道路などに灯をともし、天界からお戻りになる釈尊を、明るい光で迎えるというもの。写真は、カフェのエントランスにともされた可愛い小さな灯です。

「ダディンジュ」は、普段お世話になっている人に感謝の贈り物をする日でもあるそうです。家族との時間を過ごす人も多いとききましたが、クーデター後、それが難しい人たちがいるだろうと想像し、この小さな灯りが平和を願うキャンドルデモにも見えました。早くミャンマーの人たちが本来のお祭りを楽しめる日が来るようにと、願っています。

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