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日比谷映画『フロム・ヘル』

日比谷映画に「フロム・ヘル」を観に行ったのは2002年1月20日。ロビーで並んでると、3時間しか寝てないという新聞記者が連れの女に「これってどんな映画なの?」って聞いた。「アタシもよく知らないけど首切りジャックの話みたい」
「それを言うなら切り裂きジャックだろ?」って記者がツっこむかと思いきや!
「あ、首切りジャックかあ!有名な話だよね、首切りジャック!新聞記者の話だよね!」


でねーよ、新聞記者なんか。しかも、やつらは完全に首切りジャックだと思い込んで話がはずんでいる。リストラ好きの社長さんの話かよ!と、突っ込みたかったけど、彼のプライドを傷つけるには時期早尚と判断して、やめといた。


いずれ彼がリストラの記事で「現代の首切りジャック」と書き、後輩記者に「さすが先輩、うまいっすねえ!」と尊敬されるどころか「それって切り裂きジャックじゃね?」と一喝され、上司にも「お前の首切ったろか」と見放されるかもしれない。連れの女も「アタシは切り裂きって言ったよ、人のせいにすんな!」と開き直ることだろう

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