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昔は映画の前売り券を買ってた

ネットでチケットが購入できるようになる前は、前売り券を買ってた。初めて買った前売り券は『寅次郎夢枕』(1972)だった。当日券より安くて、ポスターまでもらえた。前売り券を買うことで観に行くことが保証されたようなもので、公開までの楽しみ倍増。

80年代には『48時間』の前売り券を買い逃した経験から、窓口にこだわらず、プレイガイドでまとめ買いするようになった。邦題がわからず出直すこともあった。「アメリカン・ウェアウルフ・イン・パリスください」「は?」ってなる。並べてある中から見つかれば指さして「これ」って言えばいいけど、重なって並べてあるとわかりにくいので、出直すことになる。

前売り特典がほしいときは面倒だけど劇場窓口まで出かける。たいがい、その映画限定のノベルティ。あ、日劇の向かいのピカデリーのこと思い出した。この時もオマケ目当てでわざわざ有楽町マリオンまで前売りを買いに行った。西荻から市ヶ谷で有楽町線に乗り換えて。窓口で前売り券を買えるのは18時30分までなので、地下鉄の有楽町駅から走った走った。なんとか間に合ったが、窓口には当日券の列が。最後尾に加わり、やっと窓口の前に来たのが18時33分。当日券の販売はまだしていたものの「前売り鑑賞券は18時30分までの販売ですので、本日は終了しました。また明日いらしてください」とあっさり販売拒否。「ついでじゃなくて、わざわざ西荻から買いに来たんですよ、窓口が営業してるなら売ってくれてもいいでしょ」「規則ですから」と結局売ってもらえず、西荻-有楽町の往復は無駄足になった。融通効かせてほしかった。

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