コスト削減と効率化で、セキュリティ強化&ユーザビリティ向上を実現|SONY様×Aerospike 導入事例【法人様向け】
ビジネス=貢献を、止めない。Aerospike。
エアロスパイク日本法人、マーケティングチームの日野です。
先般当社noteで公開したSONY様のサーバー及びシステムにおけるコストダウン&ゲーム・ユーザビリティ向上の事例を、法人ご担当者様向けにブラッシュアップして再発信いたします。
オンラインでのさらなるユーザー体験向上と、サーバー・システム負荷の削減を両立する
トータルシステムコスト最適化(TCO)にご興味がある企業様のお役に立つ事例となっております。
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課題:不正防止を強化しつつ、ゲームにおけるユーザビリティを向上したい。
2020年11月12月に発売された最新ゲーム機PlayStation5をはじめ、SONY様は世界中のゲームユーザーを魅了するハード及びソフトを多数リリースしてきました。
2023年、PlayStation5対応の最新ソフト「ストリートファイター6」における大会優勝賞金100万ドル(日本円換算:約1億5000万円強)が発表されるなど、いまやeスポーツとしての産業発達もめざましいオンラインゲーム業界。
Vtuberなどの動画配信者によるゲーム実況コンテンツも活況を呈する昨今、いよいよ巨大化するゲームコンテンツ関連産業の一翼を、SONY様はハード・ソフト両面から担っています。
世界に先駆けて2006年から独自のオンラインゲームプラットフォーム「PlayStation Network」を敷設したSONY様は、PS VitaやPlayStation3でユーザー数を着実に増やしてきました。
コロナ禍のステイホーム需要やオンラインコンテンツ産業の巨大化にともない、2022年には全世界の月間アクティブユーザー数1億200万人を突破しています。(※2022年12月最新データより)
初代PlayStationから続く「ドラゴンクエスト」「ファイナル・ファンタジー」といった傑作シリーズの他、エルデンリングやバイオハザードRe:4、ホグワーツ・レガシーといった名作ゲームを数多く輩出している、SONY様のPlayStation。
高品質なゲームソフトとハイスペックなゲーム機ハードで、多くのユーザーを魅了してきました。
近年は高性能CPUを活かした美しいグラフィックや、オンラインで繋がったユーザー間のテキストチャット等を通した交流・チーム戦の実現など、数々の清新なユーザビリティを開発されてきた実績がございます。
しかし一方で、オンライン化が進むゲーム業界ならではの課題もありました。
近年対策が急務となったのは、違法なクラッキングを駆使した不正行為の防止です。
具体的には、俗に「チートプレイ」「チーター」と呼ばれる、違法にゲームシステムに介入し不正な強さのスペックをゲーム内で手に入れる、悪質なプレイヤーユーザーへの対策。
サーバーおよびシステムへのクラッキングを伴うこれらの違法行為は、ルールを遵守してゲームを楽しむユーザーの体験を著しく不快にするものです。ゲーム内でのドーピング行為として忌避される他、規約や各国の法律によって厳しく規制されています。
さらにこのような不正行為は、eスポーツとしてのゲーム産業発展を阻害する可能性が高いものでした。スポンサー企業が出資するプロゲーマーが活躍するようになった現在、高額な賞金をめぐるグランプリ等での公平性を担保・保証する必要があります。
セキュリティをより強化しなければ、自分や他人のソーシャルデータを改ざんしたり、強いアカウントデータを詐取・盗み取るなどのより悪質なケースが発生する可能性もあり、ゲーマー1人1人が時間とコストをかけて育成したアカウントデータという資産をSONY様が保守することは、ゲーム産業の担い手として急務となったのです。
同時にこれらソーシャルデータの不正を防止しつつ、さらなるユーザー体験の向上を図ることも、SONY様では課題となっていました。
刺激を求めるゲームユーザーに対し、常にあらたなゲーム体験を提供し続ける必要があるためです。
これらの課題を解決するためには、従来型のサーバーによるデータの一元管理では限界がありました。
サーバーのセキュリティを強化するためには、セキュリティシステムを多量かつ高速でサーバー全体に走らせる必要があり、負荷およびコストが膨大になるリスクがあるのです。
今までとは異なるデータ活用の方法を、SONY様では模索されていました。
Aerospikeリアルデータプラットフォーム導入によるsolution(課題解決)
Aerospike(エアロスパイク)が提供するAerospikeリアルデータプラットフォームの導入により、SONY様のサーバー及びシステム面の課題を解決することに成功しました。
NoSQLデータベースが基となっているAerospikeは、エッジコンピューティング技術を活用したリアルタイムの大容量データ処理を可能にします。
すなわちAerospike導入により、従来サーバー単一にかかっていたデータ処理を各エッジに分散させ、サーバー負荷を軽減&データ読み込み時間を12分の1に短縮できるようになったのです。
サーバー負荷軽減を実現する一方で、不正防止のためのセキュリティシステムを強化することが可能になりました。
(※実際にはAerospikeで不正防止をするのではなく、Aerospike導入に伴う負荷低減で発生した余剰分にセキュリティシステムを走らせることが可能になった形です)
AerospikeはAWSの自動シャーディングにも対応していることから、人件費を含めた大幅なトータルシステムコスト低減(TCO)ができました。
機会損失の発生が伴うサーバーメンテナンスの頻度も少なくすることができるAerospikeは、オンラインゲームシステムの安定的な運用とセキュリティ強化、コスト削減を実現したのです。
SONY様では加えて、さらなるマネタイズを促進する成長も遂げていらっしゃいます。
business growth(事業成長):
Aerospike導入に伴いサーバー負荷低減を実現できたことで、SONY様ではさらなるユーザー体験の向上を叶える機能を搭載することができました。
2020年11月のPlayStation5発売開始に先駆けてAerospike導入はおこなわれました。
リアルタイムでの大容量データ高速処理が可能になった影響とみられる、ユーザビリティ向上をSONY様はゲームに反映されています。
最新のPlayStation5ではこれまでになかった「音声チャット」機能が搭載されたほか、より軽快にユーザーリクエストを処理することができるようになったため、
多人数で同時接続するFPSやTPSと呼ばれるチームプレイが重要になるゲーム、あるいは複数でモンスター討伐するマルチプレイゲームなど、プレイ中や待機画面でのユーザビリティの向上を実現しています。
この他にもオンラインでより高度なグラフィックや快適な操作性を実行するための高速処理と高トランザクション、
オンラインプレイ中のサーバーダウンやデータ消失などを防ぐ高い可用性など、Aerospikeの導入によって大幅に性能が向上いたしました。
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システムのトータルコストの改善、セキュリティ強化、サーバーエラーを大きく減らせる安定性など、ご興味がありましたらお気軽にお問い合わせください。
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