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【自立支援医療制度】の利用で治療費(精神疾患も適用)を1割負担に!

不勉強なせいで、自立支援医療制度について最近知った。
パニック障害などの精神疾患は年単位で継続治療が必要な病気。この制度を利用することで自己負担額が3割→1割に軽減されるとは!
早速、対象となる病気や申請方法などを調査したので、調べた情報をぜひ皆さんにシェアしたい。

YouTubeにも自立支援医療制度の簡単な解説を投稿しました↓

医療費は積み重なると高いからね。
ぜひご検討あれ。

自立支援医療制度とは(ポイントだけザックリ)

厚生労働省HPの公式情報には、

自立支援医療制度は、心身の障害を除去・軽減するための医療について、医療費の自己負担額を軽減する公費負担医療制度です。

と記載されている。
「心身の障害」というザックリすぎる表現をされていて逆に分かりにくいが、精神疾患で治療中の人も大多数が「心身の障害」に当てはまる(詳しい対象者は後で解説)。

「医療費の自己負担額を軽減する」とは言葉通りで、通常なら3割負担のところ、制度の利用で1割負担に軽減される。
1割だよ、1割!
精神疾患は継続的な治療が必要な病気だから、2割軽減は本当に大きい!

ちなみに厚生労働省の公式情報はコチラ↓

対象者

厚生労働省の公式情報によると、

・精神通院医療:精神保健福祉法第5条に規定する統合失調症などの精神疾患を有する者で、通院による精神医療を継続的に要する者

・更生医療:身体障害者福祉法に基づき身体障害者手帳の交付を受けた者で、その障害を除去・軽減する手術等の治療により確実に効果が期待できる者(18歳以上)

・育成医療:身体に障害を有する児童で、その障害を除去・軽減する手術等の治療により確実に効果が期待できる者(18歳未満)

と記載されている。
「精神保健福祉法第5条に規定する~」とあるので「えっ、自分の病気はどうだろう?」と疑問に思うが、調べてみたところ、精神科・心療内科で治療対象となるすべての疾患がこの範ちゅうに入る。
つまり、精神疾患で治療中の人すべて。ただし、「通院による精神医療を継続的に要する者」とあるので、もし数回の診察&投薬で治療を終える人がいる場合、その人はこの制度の適用にならない。
そういうラッキーな人は、どの程度いるんだろうか?

明らかに精神疾患である病気はもちろん、カテゴリ的には精神疾患とは違うてんかん(神経疾患)、知的障害(先天性や染色体異常など)、薬物利用による急性中毒などもこの制度を利用できる。
けっこう範囲が広い。

精神保健福祉法第5条に関する参考情報として、下記サイトも参考にしました↓

対象となる治療費

基本的に精神科・心療内科で発生した診察費、注射などの外来での投薬、デイケア、訪問看護、そして処方された薬代。
私のようなパニック障害持ちの場合、発生する医療費はすべて対象となる!

この記事では精神疾患にスポットライトを当てているが、視覚障害のため白内障手術を受けたり、心疾患のためペースメーカー埋め込み手術を受けたりした費用も対象だ。

自己負担はどの程度軽減するのか

分かりやすいよう、以下の表にまとめてみた。

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1割負担に軽減された上で、さらに負担額の上限が設けてある。
ちなみに私の場合、市民税を7万ちょい払っているので、一月の上限が1万円。パニックの治療でこんなに医療費を払うことは今後も無いと思うが…。

カウンセリングを受けると高くつくけれど、それは保険適用外だから。
この自立支援医療制度も保険適用の費用が1割負担に軽減される制度なので、カウンセリング代はデカいままだ。

もっと啓蒙活動があってもいいんじゃないか?

何がショックだったかというと、もう20年間くらいメンタルヘルスで通院しているのに、この制度を知らなかったということ。
病院やクリニックから「こんな制度ありますよ」とアドバイスされたこともないし、待合室や支払い窓口のあたりに貼り紙などのサインでノーティスしているのを見たこともない。
毎回キョロキョロ見回しているわけではないので見落とした可能性もあるが、本当にそういうものがあったなら、1回くらい目にしているはずだ。

だいたい、病んでいる人間に情報収集するパワーが満ちているわけがなく、外部からノーティスがなければ知らないままで終わる。
余力ができて色々調べ、こういった制度の情報にたどり着くころには、だいぶ症状が改善されているのがオチだ。私のように。
改善するまでに時間と費用がかかるのが精神疾患なのだから、病みすぎて目の前のことしか気にかけられない人にもちゃんと情報が伝わるよう、何か工夫があってもいいんじゃないかと本気で思った。

私にできることはものすごく限られているが、一人でも多くの人に伝わってほしいので、Twitterでつぶやき、noteに投稿し、YouTubeにも投稿して、私なりに最大限拡散してやる!と決意したのでした。

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