アジング アプローチ

アジングにおけるアプローチについて。
所謂、アジのいる所にどのように仕掛けを送り込むか。又はそこまでの一連の動作の事と定義して考えを書こうと思う。

前提として今回は何故このような事を考えたかと言うと、
・堤防から自分を含めて横並びに3人
・それぞれ人間の間隔は2〜3m
・1gのジグ単を正面辺りにキャスト(互いに纏らない程度)
このような状況で3人の真ん中に位置する自分だけアジが釣れた事があった。しかも単発では無く連発。更に他の2人は全く釣れない。
先に言っておくが、自慢したいわけでは無く、何が釣果に差をつけたのか、要因を探るための状況を記しているだけなので悪しからず。

上記の状況から推測するに、まず疑うはそれぞれが狙っている棚(レンジ)だろう。シンプルにアジのいる層に的確にアプローチできたか否かが釣果の差と考える事ができる。
ただ、周りの2人には1回目のHIT時点で、
①1gでキャスト後フリーでボトムまで
②カウント47〜50で着底
③ボトムから2、3回跳ね上げた所でアタリが出る
と詳細を伝えている。
こうなると3人の攻めているレンジが大きくズレている事は考えにくい。

次に考えるのは立ち位置による横のズレで、自分の正面かつボトム付近にだけピンポイントでアジが居たのかという事。これについては明確にアジの生態に関する知識が無いので、極狭い範囲に固まって居る事があるのかはわからない。ただアタリ方を考えてみても比較的強めのアタリでリグも早い動きではあったので横に2〜3m程の差で食う食わないが分かれるのは考えづらいと思う。

ワームの色、大きさ、形なども要素はあるかもしれないが、
色→関係ない。最近はクリアばっかり
大きさ→2インチぐらいがオールマイティ。フォールスピードには差が出ると思う。
形→ピンテールしか使わない。リブがあるデザインが潮感があるので好み。
筆者がこの様な考え方なので、釣果への要素としては割愛する。ちなみにこの日は5時間近く釣行していたがワームローテーションは1度もしなかった。

こうなって来ると、はたして何が釣果の差を分けたのだろうか。
考えを巡らせてたどり着いた一つの仮説は、外的要因を加味したアプローチの仕方では無いかという事。
言っている事が矛盾している様に聞こえるだろう。
確かに、「1gのジグヘッドでボトムまで」とか、「ボトムまでは大体50カウントぐらいで」と共有しているわけで、大きなズレは生じていないだろうと考えていた。ただ、それ以外にも差を生む要素があるのでは無いかと閃いたのである。それが冒頭に定義した中の「一連の動作」という意味である。

そもそも1g程のジグヘッドで明確にボトムを感知できる事って容易なのか?個人的にはほぼムリだと自覚している。何故なら風や潮流がある中でそんな軽いジグヘッドをフォールさせても常にテンションは張っていないし、着底して糸がフケたとかは正直わからない。テンションフォールならまだしもフリーフォールなら尚更である。

では何故今回、ボトムまて落としてと自信を持って言えたのか。それは、
・初見の場所では無かった
・時間によってほぼ無風のタイミングがあった
・長潮で全く潮が動いていないタイミングがあった
・自分の中で何g何秒何mぐらいという感覚がある
これらの要素が重なった上で、当日の釣行時間と共に、その日の着水後のリグの動くイメージや水中のマッピングができていたのである。それにより、着底もしくはボトム付近という事が把握できたし、この辺にアジが居るだろうという予測とそこへ正確にアプローチする事も再現性を持って出来たのではないかと考えたのである。

正確にアプローチするという部分を具体的に書くと、風の強弱によりラインをどうコントロールするか、潮流の速さによりフォール中のライン放出量を調整できるか、潮位による着水位置をキャスト時のリグの弾道でコントロールできるか等である。

そうなると実は、筆者が隣の2人に伝えた事はアジが実際に居るであろうポイントでは無く、自分がやっているアプローチの一部でしかなかったのである。
先程述べた様に、1gのジグヘッドをフリーフォールで落としても実際の感覚で着底したとは感知し難い。
もしかすると、聞いたまま1gフリーフォールしていたけど、潮に流されて横移動し、ボトムに到達していなかったかもしれない。風を受けてラインテンションを張ったまま沈んでいなかったかもしれない。
そう考えると腑に落ちる気がする。

今回も学びが止まらない釣行となり幸いだ。

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