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〈学会誌〉酵素固定膜を使ったデバイスによる皮膚ガス計測

こんにちは。
表面技術協会の学会誌である『表面技術』2022年9月号にバイオセンサの特集がありました。マインドマップとポイントだと思う点を書いておきたいと思います。

今回の記事のタイトルは『表面を機能化したバイオ蛍光dべアイスによる皮膚ガス計測&イメージング』で、著者は東京医科歯科大学の飯谷さん、他5名の方々です。

マインドマップ

ポイント

  • 皮膚表面から放出される血中由来の揮発成分(VOCs)と酵素の反応時の蛍光発光を測定することで、血中のVOCs濃度を測定するバイオデバイス

  • VOCsと反応する酵素を固定化した膜を通した気液界面を利用してガス成分を計測

  • 酵素固定化膜と光源を二次元的に配置することで、濃度変化などの時間的情報だけでなく、濃度分布のような空間的な情報を含めた動画として測定することができるデバイスを開発した

感想

液もののイメージの強いバイオセンサで気体の測定をするために、膜に固定するという発想は面白いと思いました。これによって、面で測定したり、ウェアラブルデバイスとしても応用できるようになっているので、なかなかの発明だと感じました。

酵素溶液は少なくとも使うと思うのですが、それが僅かな量であれば、いろいろな場面で利用できるし、妄想を進めるならスマホに搭載することもできるのではないかと感じました。(そこまで行くにはまだまだ課題がありそうですが)

呼気に含まれるアルコール分を自宅で分析出来たら便利だなと思いましたが、飲酒後に基準値ぎりぎりで運転始める人とかが出てきて事故が増えそうな気がしますね。
こういう点は、何だかんだで規制とか標準化とセットでやっていかないといけないかもしれないですね。

膜を上手く使うという発想はバイオセンサ以外でも使えるような気がするので、頭の引き出しにしまっておきたいと思いました。

今日は以上です。

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