【学会誌】CMFデザインと表面技術
こんにちは。
『表面技術』2023年11月号を読んでいます。もう12月ですが…
読んだ記事について、気になった部分やポイントをメモしておきたいと思います。
今回読んだ記事のタイトルは「表面デザインにおけるカラー、マテリアル、フィニッシュ」で著者は㈱FEEL GOOD CREATIONの玉井さんです。
内容
CMFデザインの説明と、今後のデザインに対して技術者側がどのように行動すべきかについて説かれています。
CMFは、色(Color)、素材(Material)、質感(Finish)の3つの要素をまとめたものです。CMFデザインは、製品の形状ではなくその製品に塗られている色や触り心地などの表面の質感をコントロールすることで製品に付加価値を与えるデザイン手法の1つです。製品やブランドの視覚的な特徴を決定する重要な要素として注目されているようです。
一見当たり前のような気がいますが、デザイナーと技術者が互いに歩み寄っていくような概念、のように本文を読んで感じました。
CMFデザインはどちらかと言えば、所謂芸術家ではなく、プロダクトデザインというかインダストリアルデザインから発信されているようです。
気になったポイント
CMFをコントロールすることで、高級感やタフさ、落ち着きなど様々な商品イメージ表現が可能
CMFデザインが求められる具体例として、働きやすいオフィス環境づくりがあげられる
各種アンケート調査結果より、感覚的な要素をオフィスに求めるワーカーが多いことが分かった
CMF表現のつなぎ役は技術である
CMFデザインという専門性から見ると、技術を知ることはデザインの可能性を広げ、新たな創造性を高め、インスパイアされるきっかけになる
CMF TOKYO SENSE:技術をデザインで翻訳し、新しい市場に的確に広めていく活動
事例
アルミハニカム:構造部材として開発されたが、意匠としてのハニカム構造に注目されてロゴプレートやアクセサリーなどに採用された
CFRP:アイコンのように「カーボン柄」が使われてきたが、光沢差を付与することで、美しい意匠性を与えることが出来た
デザインリサーチは今より先を知るために、その時点では、ほぼ気付かれていない未来の兆しやトレンドのタネをつかむために行う。
未来の兆しは、長い期間定点的にトレンドを見続ける(過去から現在の時代の価値観の変化を把握すること)で見えてくる
CMFによる技術プロジュース
CMFというのは形のデザイン以上に権利を守りにくい分野である
今日は以上です。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?