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【学会誌】水素燃料ボイラ

こんにちは。
『表面技術』2022年12月号を読んでいるので、備忘録的に記録しておきたいと思います。
12月号の特集はカーボンニュートラルに貢献する表面技術です。

今回読んだ記事のタイトルは『カーボンニュートラルと水素ボイラ』で、著者は三浦工業㈱の竹本さんです。

記事の内容

この記事では水素を燃料とするボイラについて、開発背景とコア技術について紹介されています。

産業用ボイラから排出されるCO2は日本全体の数%になるそうです。
言われてみれば「そうだろうな」と思いますが、私にとってはもう点でした。

三浦工業の水素社会への取り組みという資料を見つけました。参考まで。

https://www.meti.go.jp/shingikai/energy_environment/2050_gas_jigyo/pdf/004_06_00.pdf

ポイント

商品化にあたり、3つのコア技術を開発したそうです。

  • 安全を確保する技術

    • 火炎の逆流を防ぐためのフレームアレスタ(逆火防止器)

    • 残留水素を減らす窒素パージ

  • 大気汚染防止法の基準をクリアするための低NOx技術

    • 火炎温度が高くなるとNOxが増えるので、燃焼用空気の噴出速度を上げて、局所的な温度上昇を抑制

  • 変動する水素発生量に対応する制御技術

    • 副生成物として水素が発生する企業でニーズあり

カーボンニュートラル

カーボンニュートラルとは、温室効果ガスの排出量と吸収量を均衡させることを意味します

環境省「脱炭素ポータル」https://ondankataisaku.env.go.jp/carbon_neutral/about/

水素ボイラでカーボンニュートラルを実現するためには、燃料の水素がCO2フリーな方法で作られる必要があります。

前回読んだ記事でCO2から炭素燃料を作るというのがありましたが、そのような方法を用いれば、一応カーボンニュートラルを達成できそうですね。

ちなみに、CO2フリーなエネルギーはどこまで遡って良いのでしょうが、出発点ではCO2は出しているだろうし効率もゼロではないので、”フリー”にはならないような気がしますが…

まぁ、無粋な考えは置いておいて、これまで読んできた記事も含めると、材料、設備、利用方法など、あらゆる面で開発が進められているのを改めて感じます。

2050年にネットゼロにするというのもできそうな気がしますね。

今日は以上です。

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