「働く女性の健康」が最大テーマ

「働く女性の健康」が最大テーマ
 
働く女性をサポートする「まるのうち保健室」は、働く女性1,800名への実態調企から、「栄養・運動・睡眠」の3大不足を指摘していた。同プロジェクトは、この課題解決のためのメソッドを開発し、改善をサポートするお薬手帳状のダイアリー(※)を完成させた。2月には1,000名の女性に配布し、この新習慣メソッドのプロモーションが本格的にスタートした。かつて、さまざまな機関や企業が生活習恨の改善指導に取り組んできたが、国民健康・栄養調査の肥満や女性の痩せは一向に改善が見られていない。その、隙間を、テクノロジーで埋めようと新たなサービスも登場した。食事管理や運動管理アプリ、WEBダイエットプログラム等々。対面指導でなくAIの管理栄養士の介入は対象者と絶妙の距離感をつくり、全く聞く耳を持たない対象ヘリーチしていく期待もある。しかし、まるのうち保健室は、あえて携帯する手帳を選んだ。将来なりたい自分像を描き、毎日の食事・運動・睡眠の状態を記録しながら“からだ想いな選択”への習慣化を促す。それは、「朝ごはんを食べたか」「階段利用を心がけたか」「6時間以上眠ったか」といった少しの努力で実行可能な行動。いま、意識をしないで自然に行動するように仕向ける行動経済学の「ナッジ」(nudge)が話題だが、手帳という古典的な寄り添いツールでそっと背中を押すことは、美容、健康の行動変容の大きなヒントになりそうだ。
※新習慣メソッドを3年がかりで開発し、毎日の生活習慣をチェックでき、女性のためのミニ知識をまとめた「Conscious Woman Diary」を完成させた。お薬手帳のような形状。

(Diet&Beauty 2019 初夏号)

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