見出し画像

アメリカ逆輸入ジャパニーズ・ホップ。伝説のホップ SORACHI 1984 1000BeerChallenge(133/1000)

■忘れられたホップ、ソラチエース

ビールの名前にもなっているSORACHIというのは、北海道の地名、空知のことだそうです。この土地で1984年に開発されたホップがソラチエースというもので、ビールの名前にある「伝説のホップ」とは、このソラチエースのことみたい。
なぜ伝説なのか。ソラチエースが一度忘れられたからのようです。
1984年に開発、登録されたソラチエースは、日本では使われませんでした。華やかで個性の強いホップだから、ドライ戦争中の日本には活かせる場がなかったんでしょう。
それが巡り巡って、2002年にアメリカで、ホップの香りを活かす派のクラフトビールの作り手に発見されます。その後栽培もされ、製品にも使われるようになり、2007年にようやく世に知られることとなったそうです。そしてその後じわじわとソラチエースを使うビールメーカーが増えていきました。
ただし、海外で。
それが日本人に「発見」されて、日本に逆輸入されたのは2014年。実に開発されてから30年後です。そしてさらにその5年後2019年に、このSORACHI 1984が発売されました。
伝説っていうか、忘れてただけじゃね?って思わないでもないですが、こうして故郷に戻ってきたんですね。


■[beer133] 伝説のホップ SORACHI 1984

画像1

ホップのイラストもホップ推し。
ソラチエース100%だそうですが、生産量や価格の問題からか、国産のソラチエースが5%、あとは輸入のソラチエースを使っているようです。
ホップを活かすためか、日本で一般的なラガーではなくエールだというのも、もうちょっと押し出してもいいんじゃないかとも思うんですが。そんなわけで、ホップ感に期待の一本です。


■ビール情報

画像3

名称:伝説のホップ SORACHI 1984
メーカー:サッポロビール
産地:日本
タイプ:ゴールデンエール
アルコール度数:5.5%
価格:260円くらい
入手場所:カクヤス


■味わいメモ

画像3

外観:金色。
アロマ:フローラル感。熟成香。ホップの苦味。
味わい:熟成香。麦の甘さ。フローラル感。苦味。酸味。
ボディ:ミディアムボディ。

色はスタンダードな金色。ゴールデンエール。
香りは確かにホップ感を強く感じます。華やかさと苦味。熟成香なのか甘い香りもあります。
味わいも賑やかで楽しい印象です。口当たりでレモンかオレンジのような柑橘系の酸味と、麦や熟成香っぽい甘さを感じます。ホップの華やかさが目立って、苦味はそれほど強くはないけれどきちんと感じられます。喉越しは弱めの酸味と一緒に爽やかに流れいく感覚。
確かにアメリカで流行っている華やかなエールって雰囲気かも。面白い。

好き度:★★★★

画像4



ビール代になります。