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プレミアムじゃない方のモルツ。地味な職人って感じ。ザ・モルツ 1000BeerChallenge(134/1000)

■まだ売ってたんですねっていう存在感

サントリーといえばすっかりプレミアム・モルツっていうイメージになっているので、ザ・モルツを見たときは、あれ、まだ売ってるんだ、なんて思ってしまいました。
モルツといえばかつてのサントリーのフラッグシップモデルなんですが、改めて調べてみると意外と苦労しているようで。誕生は1986年、副原料を全く使わない麦芽100%を売りに発売されました。しかし、翌年登場したアサヒ・スーパードライにすっかり主役の座をかっさらわれてしまいます。
サントリーもいったんはドライビールを発売して戦いを挑んでみるものの、敗退。その後は再びモルツに力を注ぐことになりました。
そして、スーパードライが業界1位ということは変わらないものの、モルツも独自の立ち位置を確立していきます。派手なテレビCM展開もあり、90年代にはドライのアサヒ、ラガーと一番搾りのキリン、麦芽100%のサントリーというイメージに棲み分けていったのではないでしょうか。

その後2000年にはモルツの上位版、モルツプレミアムが発売されます。2003年にはプレミアム・モルツに名称が変更され、徐々にこちらがサントリーのフラッグシップとなっていきます。
そして2015年、ついにモルツは引退するのです。

しかし、同時にザ・モルツが後継モデルとして発売されていたのでした。
その後も目立たないものの、ずっと売られてはいたようです。プレミアムモルツと発泡酒に両極化されていてあまり取り扱うお店も多くないのかもしれません。


■[beer134] ザ・モルツ

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プレモルシリーズの華やかさはなく、すでにちょっとレトロにも感じるデザインです。でもモルツってもうちょっと黄色なイメージだけど、わざと地味にしたのかな。


■ビール情報

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名称:ザ・モルツ
メーカー:サントリー
産地:日本
タイプ:ピルスナー
アルコール度数:5%
価格:220円くらい
入手場所:カクヤス


■味わいメモ

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外観:金色。
アロマ:熟成香。フローラル感。ホップの苦味。麦の甘さ。
味わい:熟成香。麦の甘さ。酸味。ホップの苦味。
ボディ:ライトボディ。

普通の金色。普通のピルスナーの香りに、ちょっと甘い香りの印象が加わっています。
口当たりも甘め、優しめという感じ。そしてクリア。さすが天然水を押し出すだけはあります。クリアで酸味も感じられるため、軽く喉を流れていきます。ホップの華やかさや苦味はあまり強くはありません。

好き度:★★★

甘いけれどすっきり切れるので、印象としては軽い。プレミアムモルツほどの華やかさがないので、さらにすっきり感が強調されます。
地味だけど仕事はきっちりしている。けどブランド感出したり自分を売り込んだりするのは苦手。っていう職人みたいなイメージ。

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ビール代になります。