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21新卒デザイナー 新卒一年 振り返り座談会

こんにちは。ADWAYS(アドウェイズ)の CREATIVE BLOG です。

年が明け、2021年度がもうすぐ終わりに近づいてきました。
21新卒デザイナーも、2021年4月に入社して早一年が経とうとしています。

そこで21新卒による新卒一年振り返り座談会を開催しました!
座談会の全貌をたっぷり2本立てでご紹介させていただきます。

これから社会人になる方や、就活中の学生のみなさんに近い視点での振り返りになると思いますので、参考になれば幸いです。


座談会参加の21新卒メンバー

近清(ちかきよ)
大学ではグラフィックデザインを専攻し、現在は幅広いアプリ領域広告を担当。仕事をきっかけにマンガの面白さに目覚め、気づいたら一日中マンガを読んでいたこともしばしば。趣味はお笑い鑑賞とイラストを描くこと。

福田(ふくだ)
昔からゲームが大好き。そのためユーザー視点の広告が作れるかもと思いゲーム広告の部署へ志願。現在はゲーム広告を担当。

武藤(むとう)
大学ではUXUIデザインを専攻し、現在はマンガ広告領域に配属。趣味もアニメやマンガのため、その知識を活かしながら業務を担当している。

堀家(ほりけ)
一般大教育学部からデザイナーへ。現在はゲーム広告を担当。配属をきっかけに興味が広がり、最近ようやく任天堂Switchを購入。史上最大のゲームブームが来ている。



この一年どうだった?色々な視点から振り返ろう

研修や案件で苦労したことや、リモートワークでの業務、コミュニケーションなど

堀家
【同期との技術的ギャップに悩み】

私は美術系大学の出身ではなく、PhotoshopやIllustratorなどのソフトウェアは独学からの出発であったため、他の新卒メンバーとの技術的ギャップに苦労しました。みんな手が早く、クオリティの高いものを作るので、会社の中で足を引っ張るまいと必死に課題をこなしていました。
ただ、技術的な面は一朝一夕で身に付くことではないため、コツコツとスキルアップを目指しつつ、まずは優先的に実践がしやすい「検索力」と「質問力」のレベルアップをしようと意識しました。
検索力や質問力は一旦身につけてしまえば、様々なシチュエーションの壁にぶつかったときにでも幅広く応用できるためです。
検索力というのは、ソフトの使い方やソフト上での表現の仕方がわからないときにGoogleや社内インフラなどの中から答えやヒントを見つけ出す力です。また、質問力に関しては「ここまではできた(調べた)んですけど、ここからがわからなくて」というような質問の仕方を心がけていました。

武藤
【リモートワークでのコミュニケーション】

苦労したことは、コミュケーションに関することです。

実務が始まってから2、3ヶ月後頃、初めて、業務で通常より作り込む案件を対応した際に、悩んで手が止まってしまうことがあったのですが、そのときは相談せず一人で最後まで作りました。しかし、私とディレクターとの間で認識の齟齬が起こってしまっていて……。

リモートワークのため、同じ環境下で働いている場合とは異なり、誰かに状況を察して声をかけてもらうことが物理的に難しいので、手が止まってしまったら速攻報告すると自分で決めて、業務にあたるようにしました。


近清
【制作のスピード感】

私は、先輩方のスピード感についていくことに苦労しました。
私が担当している案件は、一日一案件で業務を進行することが多いのですが、学生の頃は、ブランディングデザインなど長期間でひとつのものを制作することが多く……。そのため、初めは短期間で質の高いクリエイティブを納品するというサイクルについていけず、先輩方にご迷惑をおかけしてしまうこともありました。


福田
【社会人としてのコミュニケーションと制作で本当に伝えるべきもの】

言葉の遣い方が一番苦労しました。
私は学生の頃、同級生の友達に接する感覚と同じように、先生や年上の先輩方と仲良くさせていただいていました。これは、いつも通り“素の自分の状態のまま接する”という感覚に近かったと感じています。個人的に一番距離を縮めやすい方法だったことと、お互い素を出せていたので関係性を築く良い方法だと思っていました。
また、リモートワーク環境の上、私は一度もオフィスに出社したことがなく、オンライン上でしか相手を知ることができない状態であったことも、“ラフさ”が全面に出てしまったことに繋がったように思います。
会社に入社してからも、先輩方と仲良くなりたい一心で、学生時代と同様にラフな言葉遣いでお話しさせていただいていたのですが、あるとき、社会人の言葉遣いについて先輩方と感覚が違うことに気がつきました。
時と場合によって、ラフなコミュニケーションがよい場合とビジネスマナーが必要な場合があるということです。当時の私は「仲良くなりたい!」ということだけしか考えておらず、社会人としての最低限のマナーやルールのような部分が見えていなかったことに加え、場面による遣い分けをすっ飛ばしてしまっていたように思います。
今となれば、当時の話し方は学生のノリに近く、それが許された環境に甘えていたのだな、と考え方を改めるきっかけになりました。

デザインの面では、ディレクターとのイメージの摺り合せが上手くいかず苦戦しました。
私はゲームの広告を担当していて、制作をする前に参考資料を集めるようにしています。広告で取り扱うゲームの公式ホームページや、SNS、過去のゲームパッケージなどを見て、様々な視点からそのゲームを知るための資料を探し、そこから得た材料を参考に制作をしていくのですが……。
広告として見たときに、私が資料から着想を得て加えたアレンジや色味が、訴求(伝えたいこと)の邪魔をしてしまい、ディレクターから修正のご指摘が入ることが何度かありました。
最初は、その修正の意味を完全に理解することができておらず、修正することでゲームのイメージからズレてしまうのではないか、という恐れがありました。しかし、なぜこの修正をするのか、疑問に思ったことを都度ディレクターに質問し、納得してから作ることを繰り返しているうちに、今までのデザインで修正が発生してしまっていた原因を理解できるようになっていきました。
「参考資料の集め方には問題はなかったが、自分の中で作りたい方向性が決まってくると情報の取捨選択が無意識にできなくなっている」ということに気がついた日からは、一気に制作がしやすくなりました。


「01 苦労・失敗したこと」を通じて、得られたことや、
上記とは別に仕事の中から吸収したことは?

堀家
【アマチュアとプロの壁】

プロとしてお金をいただくことの難しさを学びました。
これまでにやってきたことや経歴に関係なく、アドウェイズのデザイナーである以上は、プロとしてクオリティの高いアウトプットをすることが求められるということです。
同期と比べて、自分だけ修正回数が多いのを目の当たりにして、求められるレベル感と今の実力のギャップを眼前に突きつけられているなと感じました。
ただ、その状態もネガティブではなく、社会人としてのヒリヒリするような覚悟と、自分次第で可能性を広げていけるワクワク感を同時に感じています。

武藤
【自分のルールで業務がスムーズに】

手が止まってしまったら速攻報告」というルーティンに慣れてくると、細かな進捗報告が身につき、新しく任される業務でもスムーズに進められるようになりました。
リモートワークで周りが見えない状況だと気づかないうちに時間が過ぎてしまうことがあるので、10分手が止まったら報告するなど時間で区切ることがこのルーティンのポイントだと思います。
業務連絡やコミュニケーションツールとして使用しているSlack上に「21卒相談チャンネル」という業務内外について何でも相談できる場がチーム内に設けられていたため、そこで気兼ねなく相談することができました。

近清
【スピード感の課題解決】

先輩方のスピード感に圧倒される中で、なぜ時間がかかってしまうのかを考えたときに、私は、すべての作業を丁寧にやろうと思いすぎて、時間をかけるところ・かけないところの判断ができていませんでした。
先輩方の制作データやナレッジを見て、効率的な制作方法を知っていくうちに、丁寧な作業は大切だけど、ただ時間をかけて丁寧にやればよいわけではなく、限られた時間の中でよりよいパフォーマンスをするために「どこに時間をかけるか」の判断をすることは、デザイン制作に限らず、自己管理をしていく上で、とても大切なことだと学びました。

実務を開始して1ヶ月ほどたった頃に行った“ユニットマネージャーとの面談”で、普段の業務で時間に追われてしまう……という悩みを相談した際に、「漠然と作業を進めるだけでなく、まずは自分の作業時間の細かい見積もりをたてて、その精度を高めることができるようになれば、おのずと余裕をもって進められるようになると思うよ」というアドバイスをいただきました。
それまでは目の前の作業にいっぱいいっぱいになり、自分の実力不足に落ち込む日もありましたが、その言葉がかなり腑に落ちました。


その後、業務開始前に一日の細かいスケジュールを立てることも意識するようになりました。

そうすることで、「この制作は○時までに終わらせれば良いからまだ少し余裕があるぞ」「あれ、予想していた時間よりもオーバーしている……もう少しテンポをあげよう」など、たとえ遅れていても、前もって軌道修正することができるため、制作時間が足りなくなったり、納期直前にバタバタしたり、という状況を打開することができました。


ユニットマネージャーに相談したことで、自分の足りない部分に気づき、次の行動へ移すきっかけにもなったので、遠慮せず相談してよかったと思いますし、親身に相談にのってくださったユニットマネージャーにとても感謝しています。

福田
【社会人としての自覚、自分を冷静にさせる余裕】

言葉遣いの問題は、早めにご指摘を受けることができて本当に良かったなと思います。
もし会社のチームやユニットなどの身内ではラフな話し方が許されていたとしても、会社という場所では社外の方やクライアントさんと話す機会もあります。そこで同じようなテンションで話してしまうと、最悪の場合は取引が中止になることもあり得ます。そうなると、私だけの問題ではなく会社として大きな損害を負うことになってしまうため、もっと恐ろしいことになっていたかもしれないと思うとゾッとします。
社会人になったことを改めて自覚をさせてくださった方々には感謝してもしきれません。

デザインの認識合わせの部分では、今でも同じような問題に直面することがあります。そのような際は、自分が集めた参考画像の見直しをしたり、なぜディレクターと私との間に認識のズレが生じてしまったのか考え直し、冷静に自分のミスを見つめ直すことができるようになったと思います。


新卒だからこそできたことや、今振り返ってみて、やっておいてよかったと感じることは?

堀家
【たくさんの失敗とそこから学ぶこと】

たくさん失敗をすることです。
この一年間はマジカルイヤーといいますか、失敗しても、わからないことがあってもそこから学べばOK!という空気が特に強い気がします。
次の後輩が入ってくる前に、いろいろチャレンジしてたくさん失敗してそこから学びを得ることが大切なのだろうなと思います。とはいえ私自身、緊張してしまって積極的に手が上げられないこともありますが……!自主的に行動していきたいという気持ちは常に持っていました。

武藤
【自分を冷静に分析すること】

新卒だからこそできたということではないのですが、自分が犯してしまったミスや上手く進められなかったことについて分析を行っていたことです。
根本的な理由にたどり着くまで、自己嫌悪になってしまうことがあったのですが、分析をすることで次にどんな行動に移すかまでを考えられるので、ネガティブな気持ちから上手く切り替えられるようになりました。
戦力化※をする前に、同期の近清さんと一緒に、自分のミスを事象で書き出して親和性のあるものをまとめて、解決方法を書き出すという分析方法を取ってました。
※アドウェイズでは、業務をこなせるようになることを戦力化と称する

近清
【疑問や質問は、とにかく先輩に聞くこと】

小さな違和感や疑問もなるべく先輩方に質問することです。
わからないことを質問することはもちろんですが、レイアウトがなんかしっくりこない……デザインがまとまらない……など、そのままでも良いけどなんか違うな、という違和感を感じた際に、自分だけで解決しようとしても、自分のもっている引き出しでは超えられないことが多いと思います。
しかし、先輩方に質問することで「こんな表現があるんだ!」と新しい学びを得られ引き出しを増やすことができました。
何よりアドウェイズの先輩方は、みなさんとても優しく丁寧に教えてくださるので、疑問や違和感は新卒のうちにつぶしておく!という気持ちで、どんな小さな違和感でも、遠慮なく質問するべきだと思います。

福田
【失敗を恐れない!】

失敗をしないように気をつけていても、やはり学生と社会人ではルールもマナーも違うので、どんな形でもみんな失敗はあると思います。
新卒の内にたくさん失敗してたくさん怒られて学んでおいた方が、まだ恥ずかしくないと思いますし、その後の自分のためにもなります。全力で新卒の特権を使い切っておいて良かったです。


今年の自分を言葉で表すなら……。なぜその言葉にしたのかも教えてください!

堀家
【夢の先を見た一年】

一年前の私は、デザイナーになるという夢が叶うとは全く思ってもいませんでした。自分が好きなことを仕事にするという機会に恵まれ、大きな幸せを感じるのはもちろん、うまく行かなくて藻掻くのもこんなに楽しめるのだ!という発見があった年でした。

武藤
【あたふた!】

この一年間初めてのことばかりで、あたふたして焦ってしまうことが多く、それがミスに繋がってしまうことがあったので、とにかく落ち着いて行動することが大切だと実感しました。
漠然と時間がないと焦ってしまうので、作業内容によって時間の見積もりを立てて業務にあたっていました。そうすることによって、納期が近い遅い時間に作業していても不必要に焦ることがなくなりました。
更に、次の日の作業内容がある程度わかっていたら、疑問点を先に挙げておいて着手と同時に聞くなど不安点を早めになくしておくこともしていました。

近清
【マンガの世界に飛び込んだ一年】

入社後しばらくは、主にマンガ広告の制作を担当していたのですが、もともとマンガをほとんど読んだことがなかったので、当初はかなりの不安がありました。
ですが日々、自分の知らなかったマンガ案件に携わるうちに、今では書店に行くと、必ずマンガコーナーに足を運ぶようになったことに加え、今まで一度も使ったことのなかったマンガアプリを一気に18個くらいインストールするなど、今年一年で、「マンガ」というものがかなり身近な存在になったと感じます。書籍チーム(マンガ広告を扱うチーム)にはマンガ好きの方が多く、その方たちの雑談話を聞くのもとても楽しいです!
アドウェイズではマンガに関わらず、様々なジャンルのデザインを扱っているので、自分の知らなかったジャンルの知識を得ることができるというのも、魅力のひとつだと感じました。

福田
【慎】

漢字一字で表すと「慎」という言葉が合いそうなくらい、慎むことを意識した一年でした。
学生の頃はゼミ長や部長をやっており、どちらかというと周りを引っ張っていくタイプでした。入社当初はその感覚のまま、疑問に思ったことは何でも聞いてみたり、責任感から自分で考えて行動しないと……という気持がかなり強かったように思います。
どちらも悪いことではないのですが、場合によってはトラブルの原因になってしまうこともあります。
企業には、機密情報やセンシティブな内容など、セキュリティの面でも慎重に扱う必要のある情報がたくさんあり、その情報を伝える側にも知る側(聞く側)にも責任が発生します。そのため、何でもすぐに聞くのではなく、一度自分の中で誰にどうやって適切なタイミングで聞くかを考えて、整理してから質問をするべきだと感じました。
また、会社というのはたくさんの人を抱えている大きな組織のため、どんなに小さなことでも誰にも相談せず自分勝手に行動してしまうと他の人へ誤った情報が伝達されたり、知らない間に物事が変わっていたりなど、組織として大きく乱れてしまいます。そういった面から、場合によっては自分で考えて勝手に行動することは危険だということを学んだ一年でした。


今後、業務内で挑戦したいことや、キャリアに通ずること、社内での取り組み……
などがあれば教えてください!

堀家
【面白がりのプロになる】

業務のスピード・クオリティをあげるのはもちろんのこと、業務外のチャンスにも積極的に手を上げていきたいです。
入社して一番最初に3年後の目標を設定した際、「面白がりのプロになる」という目標を上げていて……。それに少しずつでも近づいていけたらいいなと思います。

武藤
【上流工程から関わっていけるようなチャレンジを】

今年に引き続き、来年も書籍チームに所属することになるので、今後は制作だけではなく、ディレクション周りの業務に携わって、より広告への理解度を高めていきたいと考えています。

近清
【目標に向けた引き出しの幅作り】

私は、相手に応じて柔軟に対応できるデザイナーになりたいという目標があります。
世の中には様々なクライアントさんやユーザーがいて、それぞれが抱えている悩みやニーズに対応するためには、今の自分がもっている引き出しでは対応しきれないものばかりだと思いますし、現状、自分の引き出しの少なさを痛感する場面も多々あります。
アドウェイズでは、マンガ、金融、コスメなど様々なジャンルの案件を扱っているので、ジャンル問わずいろいろなデザインに挑戦することで、自分の幅をもっともっと広げていきたいと思っています。
また、そういった意味では、今まであまり身近ではなかったマンガというジャンルに、お仕事を通して関わることができたのは、目標に近づくための大きな一歩だったと感じます。

福田
【ボトムアップの施策】

仕事+αの取り組みにもたくさん挑戦したいなと思っています。
今は、実際に同期同士で会社をもっと良くするアイデアをいろいろ話し合っています。
その中で出てきた意見を先輩方に聞いてもらったところ、本格的にいろいろと協力していただく流れになり、今まで出てきた意見を全て吸い上げて上層部の方へ掛け合ってくださいました。私達だけの力ではここまで進めなかったと思うことも、今徐々に問題解決へと向かっています。
新卒でも正当な理由がある意見であれば実現させてもらえる会社なんだなということを改めて再確認できたので、来年はもっと先輩方を巻き込んで、大きなプロジェクトを進められたらいいなと思っています。


さいごに

21新卒の一年間は、一度も出社せずリモートワークでのお仕事でした。
初めての環境、オンラインでのコミュニケーション、慣れない業務……。
新卒メンバーの振り返りには、不安だったことや悩んだことが切に表れていると同時に、得たものもたくさんあったように思います。

これから社会人になるみなさんにとって、抱えている不安を少しでも拭えるような内容になっていれば幸いです。

同メンバーによる振り返り座談会フリートーク編も配信予定なので、
よろしければぜひご一読ください!


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