月刊プレイリストボーイ2022年4月号
【4月のプレイリスト】
01.Jackie wilson said
(I’m in Heaven When You Smile)
/ヴァン・モリソン
02.砂の女/鈴木茂
03.爆発/折坂悠太
04.All I Do/ジュリアス・ロドリゲス
05.Freight Train Skyrocket
/梅津和時KIKI BAND
06.Star Dust/ホーギー•カーマイケルトリオ
07.Change/スパークス
08.Die Waiting/ベック
09.Sometimes It Snows In April/プリンス
10.Ever Lasting Love/ラヴ•アフェアー
11.それもきっとしあわせ
/鈴木亜美joinsキリンジ
【メモ】
ヴァン・モリソンの中でも特に好きな曲だったけど、映画「ベルファスト」のおかげでもっと好きになった。バディ少年のサイコーの笑顔から「そりゃないぜ…」というトホホな表情がキュートだったな。
やや気温高めな4月のある日、須磨のビーチに行ってみた。海開きには遠いが、浅瀬や砂浜で遊ぶ家族連れなどがそこそこいた。季節外れのビーチといえば「砂の女」冗談はやめてくれ。
昨年出た折坂悠太の素晴らし過ぎる新譜は、これまでにも増して凝ったリズムの曲が多い。この曲の、アフロのようなスワンプのようなリズムは何かに似てると思ったらティアーズ・フォー・フィアーズの「Woman in chains」だった。
6月にデビューアルバムを出すジュリアス・ロドリゲスという若いピアニストの先行配信曲。スティーヴィーの「Hotter than July」の2曲目に入ってるあの曲のカバー。バラカンのラジオでかかったのを聴いて気に入ったので落とした。ピアノよりも、このジャクソンズっぽい子供声にやられた。歌ってるのは、ジュリアスくんの幼馴染らしい。
梅津さんのSaxって、これだけゴリゴリにフリーキーなプレイでもコブシが利いてる感じがするのが不思議。
映画「ナイトメア・アリー」のエンドロールで流れてたオリジナルの「star dust」口笛が見事過ぎて、口笛じゃないみたい。
映画「スパークス・ブラザーズ」を観て、彼らの茨の音楽人生を最もあらわしてると思った曲。
あのドキュメンタリー映画を観ると、ベックはスパークスの音楽やスタイルのみならず精神性も受け継いでるということがよくわかった。いちばん新しいアルバム「ハイパースペース」からのシングルであるこの曲は、80年代エレクトロポップ臭がするので、前曲からのトーン&マナーにも敵う。
今朝は4月と思えぬほど寒かった。
「4月に雪が降ることもある」
21日はプリンスの命日だった。
映画「ベルファスト」の終盤、家族でのパーティーシーンで流れる曲。とても希望を感じさせるいい曲だ。ラヴ・アフェアーはサイケな「Hush」のイメージが強かったが、ヴァン・モリソンと肩を並べるくらいブルーアイドソウルでもある。この歌唱はややスティーヴ・マリオットっぽい。
キリンジのバッテリーにおいて、兄・高樹が作詞で弟・泰行が作曲というケースは意外と少ないのだが、全部名曲。鈴木亜美に提供したこの曲は、自分にとってほとんど座右の銘に近い。歌詞に「葉桜の向こう側」というフレーズが出て来るので、季節的には4月と思われる。なので今月はこれで締め。