見出し画像

たどたどしく話す音声入力

冒険家の皆さん、今日もラクダに揺られて灼熱の砂漠を横断していますか?

音声入力に関するよくある誤解について、今日は書きたいと思います。

最初に言ってしまうと、音声入力を講演会のように考えている人が多くいるように思うのです。というより僕自身が最初はそのように考えていました。ですから例えばブログを書くときに講演会で話すように流れるように音声入力で一気に記事を仕上げてしまうようなイメージを持っていたのです。

もしかすると本当にそのように一気に話したいことだけを話してブログの記事を仕上げてしまう人もいるかもしれません。台湾の阿部さんはもう話していることをそのまま記事にしているみたいですから、それに近いかもしれませんね。

僕自身も引用する資料がなかったり、短めでシンプルな構成の記事の場合は、音声入力で最初から順番に入力していって最後の段落まで書いておしまいということもあります。実を言うと、今日のこの記事もここまではほぼ頭に浮かんでくる言葉をそのまましゃべって文字化しているだけです。

でも、それができるのはかなりシンプルな構造の記事の時だけなんですよね。

例えば本文の中に引用文が含まれていたりすると、引用元からコピペをしたりしなければいけませんから、講演会のようにしゃべっておしまいというわけにはいきません。それから何かに対して批判的な記事の場合は、いろいろ考慮しなければいけないことも多いですから、何回も推敲したりします。

でも僕は基本的にはそういう時も全部音声入力なんですよね。

どうやっているのかと言うと、実はキーボードと同じなんです。皆さんもキーボードで入力する時は切り取りやコピペなどをしながら入力しますよね。下書きを書き終わった後も、読み直しながら、修正したいところを見つけて、クリックやカーソルキーでカーソルを修正したいところまで移動させて、そこからキーボードで削除なり追加の文字を入力したりするでしょう。

音声入力でも同じようにできるのです。文字入力以外は画面をタップしたりキーボードを使ったりします。そして読み直しながら修正したいところまでカーソルを動かし、削除する時はキーボードで削除し、入力が必要な時は音声入力で入力するのです。二文字程度でしたら、キーボードで入力することの方が多いかもしれません。でも3文字以上ぐらいでしたら僕はもう音声入力でしてしまいます。

要するにキーボード入力と全く同じなのです。

音声入力に慣れるまで僕が勘違いしていたのは、 音声入力の場合は淀みなく流れるように話さなければいけないということでした。しかしそんなことはまったくなかったのです。考え込む時は黙っていればいいし、間違えたらキーボードのバックスペースなどで削除し、別の言葉が必要だったらその時に音声入力で文字列を入力するのです。たぶん僕がブログを書いているところの画面を録画したとしたら、キーボードで入力している時も音声入力で書いている時もほとんど違いはないのではないかと思います。もちろんスピードの意味では音声入力の方がずっと速いのですが、それ以外はキーボードでも音声入力でもほとんど同じでしょう。

そう書いてから実は以前、まさに書いているところを見てもらおうと思って録画した動画があったことを思い出しました。

むらログ 「音声入力の実況」 - YouTube


今日のブログでここまで述べてきた、考え込んだり間違えて修正したりしていくところも全部動画として記録に残っていますので、よろしければご覧ください。

音声入力が嫌いな人にまで音声入力をやってほしいとは思っていないのですが、かつての僕自身を含め、音声入力に対する誤解から、この非常に効率的な入力方法を慣れるまで継続して使う人が少ないことをちょっと残念に思っています。慣れてみたらキーボード入力よりもずっと楽です。

もちろんこれも比較の問題ですから、話すのと同じぐらいのスピードでキーボード入力できる人は音声入力の恩恵はそれほどないかもしれません。 ただキーボード入力は面倒くさいなと思っている人でしたら、音声入力は間違いなく皆さんの生産性を上げてくれると思っています。

あ、すみません、ここはちょっと違いますね。というのも実は、人間というのはもっと便利な方法を知るまでは特にそれまでの方法を不便だとは感じないことがよくあるからです。実は僕自身も音声入力を始めるまではキーボードがこんなに面倒くさいものだとは思っていませんでした。「手書きに比べたらキーボードってなんて便利なんだろう」とは思っていましたが、そもそも音声入力を始める前は音声入力との比較なんてしたことがなかったので、「音声入力に比べたらキーボードって何て不便なんだろう」などと思ったことは一度もなかったのです。 (当たり前ですよね)

ですので、キーボードを面倒くさいと感じていない人でも、話すのと同じスピードでキーボード入力できない人でしたら、音声入力を「慣れるまで」使ってみるといいのではないかと思います。

僕が慣れるまでやってみた時に役に立った方法は、キーボードの上に紙を置いておくことです。カーソルキーやバックスペースキーは隠さない方がいいので、キーボードの左半分を隠すだけでもいいと思います。それで音声では変換できないところだけキーボードの上の紙をどかして入力するのです。このようなやり方をすれば数日で音声入力をマスターすることができるでしょう。

ぜひ、騙されたと思ってやってみてください。慣れるまでやってみてやっぱり「騙された」と思ったら、その時は心を込めてお詫びします(^^)

そして冒険は続く。

【ブログ更新情報のメールでのお知らせ】
「むらログ」更新情報のメール通知を希望される方は、こちらでご登録ください。
https://groups.google.com/g/muralog/about

【参考資料】
むらログ: 実用レベルに達している日本語音声入力
http://mongolia.seesaa.net/article/455988231.html

むらログ: 日本語入力は Google音声入力と物理キーボードの組み合わせが現状では最強
http://mongolia.seesaa.net/article/458958389.html


【コメントはソーシャル・メディア上の記事別ページヘどうぞ!】
https://twitter.com/Midogonpapa/status/1338045877428998144
https://www.facebook.com/murakami.yoshifumi/posts/10223773910437739
https://note.com/adventurer/n/n24247aeb2e5b

【『冒険家メソッド』と電子書籍「むらログ」シリーズを購入して海外にルーツを持つ子どもたちを支援しよう!】
2014年以降のこのブログの内容はKindle本にもまとめられています。2020年中にこちらの本をご購入になると、その収益は全額が「海外にルーツを持つ子どもと若者のための日本語教育・学習支援事業」を実施しているNPO法人YSCグローバル・スクールに寄贈されます。ココ出版の『冒険家メソッド』は初版の本体価格の5%が同センターに寄贈されます。
https://amzn.to/2RiNThw

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?