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むらログ

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2021年4月の記事一覧

災害時の緊急日本語教育支援

冒険家の皆さん、今日もラクダに揺られて灼熱の砂漠を横断していますか? 【苦い思い出】さて、 僕がエジプトのカイロ日本文化センターで働いていた時に、シリアで内戦が始まり、出張したこともある日本語教育機関での苦境を耳にしておきながら、実際には何の支援もできなかったという苦い記憶があります。 ただそれを今思い起こすと、主な原因はインターネット越しの支援に限界があったからなんですよね。 先生方ともろくに連絡が取れず、生きているのかすらわからないという状況でした。仮に先生方と連絡が

コミュニカティブな練習とは

冒険家の皆さん、今日もラクダに揺られて灼熱の砂漠を横断していますか? さて、佐藤剛裕さんから暗に「書け」と言われているので(^^)、久しぶりに一言だけ書いておきます。まあ、そういうリクエストをいただけるのは大変ありがたいことです(^^) トピックは標記のとおりなんですが、僕自身も今まで2回ほど、「コミュニカティブな練習」という表現の意味が違っていて会話がすれ違っていた経験があります。もちろん、言葉というものは生き物ですから、いつも必ず一つの意味とは限りませんよね。ただ、日

いい努力と無駄な努力

冒険家の皆さん、今日もラクダに揺られて灼熱の砂漠を横断していますか? さて、「日本語の教科書に準備の必要な教科書とそうではない教科書がある」という話をすると、「楽をするのは良くない」というような反応がとても多いです。例えば、最近の「みんなの日本語」をめぐる議論でもそうです。この本はもともとオーディオリンガルの教科書なので、コミュニカティブな能力も育成しようとすると、情報差のある会話の練習や、何を言うかがもとから決められていない練習などをする必要があります。このような練習は「

学力差のあるクラスでインプット中心の授業

冒険家の皆さん、今日もラクダに揺られて灼熱の砂漠を横断していますか? さて、 なぜか分かりませんが、この一か月ほどブログを書くモチベーションが非常に低下していました。そしてなぜか分かりませんが、今日また急に書きたいと思うようになってきました。それでお久しぶりですが、もうかなり前に見た佐久間さんの記事(参考資料の欄参照)から考えたことを書いてみたいと思います。 細部で間違っていたら申し訳ないのですが、ここで書かれていたことはレベル差のある教室でアウトプット中心の授業にすると