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幹事長として思う

皆様初めまして、日本学生オリエンテーリング連盟(以下、日学)幹事長の谷野文史です。

(総会が終わるまでは、次期扱いですかね。)

今年は日学として可能な限りどのようなことを考えているか、逆にみなさんがどのようなことを考えているのか情報を収集し、活動に取り入れていきたいと考えておりますのでよろしくお願いします。今回は、年度始めということで今どのようなことを考えているかをまとめておきたいと思います。

まずは、みなさんお元気でしょうか?

私はあまり元気ではありません。

毎日の楽しみであった、オリエンテーリングや部活内での活動がなくなってしまい、何をして過ごしていいのかわからない日が続いています。

この先の見通しがたたない中、一体何をモチベーションに日々過ごしていけばいいのでしょうか。私だけでなく、同じような気持ちでうなだれている同志達の姿を容易に想像することができます。

そうなってしまうのは、仕方のないことだと思います。

これはオリエンテーリング界だけのことではなく、世界全体を見渡しても希望の光が見えない中、多くの人が見えない敵と戦いもがき苦しんでいます。

だからといって、ここで諦めてはならないと私は今、強く感じています。

私たちの世代は様々な苦難に立ち向かってきました。

2008年リーマンショク、2011年東日本大震災…

社会の混乱により、多くの人が苦しい思いをしてきました。

しかし人々は絶望に飲み込まれるのではなく、その度に立ち上がり立ち向かい絶望に打ち勝ってきました。

特に私は東日本大震災から1年後の春の甲子園、石巻工の阿部主将の選手宣誓が心に残っています。

「東日本大震災から1年。日本は復興の真っ最中です。被災された方々の中で苦しくて心の整理のつかない方、今も当時のことや亡くなられた方を忘れられず悲しみに暮れている方々がたくさんいます。人は誰でも答えのない悲しみを受け入れることは苦しくて辛いことです。しかし日本がひとつになり、この苦難を乗り越えることができれば、その先に大きな幸せが待っていると信じています。だからこそ、日本中に届けます。感動、勇気、そして笑顔。見せましょう、日本の底力、絆を。われわれ高校球児にできること。それは全力で戦い抜き、最後まであきらめないことです。今、野球ができることに感謝し、全身全霊で正々堂々とプレーすることを誓います。(全文)」

私は、この言葉こそまさに今大切だと考えています。

オリエンテーリング界にコロナウイルスがやってきて、インカレというこれまで我々が大切に続けてきたイベントを奪っていった。4年生の4年間の努力の成果を発揮する場所を奪っていった。オリエンテーリングをする環境を奪っていった。この悲しみを受け入れることは苦しくて辛いことであると思います。

しかし今こそ我々学生オリエンティアが諦めず一致団結して前に進むことで、きっと大きな幸せがやってくると信じています。

だから皆さんに2つお願いしたい。

1つ目は、コロナウイルスの対策をすること。

我慢して国や大学からの自粛要請や対策方針に従い、感染を防いでください。

2つ目は、今できることを一生懸命考えて取り組むこと。

部やクラブ内の体制を整えることはできないだろうか?
従来の方法以外の新入生を取り入れるための活動はできないだろうか?

こんな時にでもできる練習方法はないだろうか?

などなど、できることはきっとたくさんあるはずです。

私は、そして日本学連の幹事達は今その最前線で何ができないか模索しています。

みせましょう、オリエンテーリングの力を。


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