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【上半身の突っ込みが起きる原因】

今回はピッチャーの癖に多い「上体が突っ込む」という動作を考えていきいたいと思います。

上体が突っ込むというのは、「並進運動中に上半身が前にいき過ぎてしまう」ことを言います。
投球フォーム分析で見てみると、頭の位置が踏み込み幅の1/2以上前にいる状態です。

また平地では突っ込んでいなくても、傾斜になると突っ込む動作が見られる選手もいるので、特にピッチャーはマウンドでの視点で見ていきましょう。

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〜上体が突っ込むデメリットとは?〜

上半身が早くに突っ込んでしまうと、下半身の粘りが使えずに開き始めてしまいます。
これは下半身と上半身のセパレートが生じなくなってしまう為、手投げの状態が出来上がってしまいます。
それによって肩や肘の負担が大きくなってしまい、ケガに繋がってしまいます。

また前に突っ込むと「肩の可動域」が狭くなって腕が出なくなります。これはコントロールが悪化してくるので、効率の悪い身体の使い方です。

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※http://blog.livedoor.jp/baseball_motion/archives/40828499.html


〜上半身が突っ込む原因とは?〜

では何故突っ込んでしまうかというと、「下降局面」が作れていないことが挙げられます。

ピッチングの流れは以下の流れで行われています。

①足を上げて重心を上げる

②重心を下げて並進運動を開始

③セパレートを作る

④上半身のしなりを作る

⑤トリプルエクステンション

上の流れが全てではないですが、並進運動時の下半身の使い方に問題があるパターンが多くなっています。

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   ※http://blog.livedoor.jp/baseball_motion/archives/40828499.html


〜下降局面を作るためには〜

下降曲面を作るためには「パワーポジション」ができていないと、下半身の粘りが生まれてきません。
パワーポジションとは「下降局面で股関節が使えている」形を言います。

股関節が使えていないとお尻が後ろに突き出ず、膝から前に突っ込んで重心もサード側(右投げの場合)に寄ってしまいます。
これはインステップにつながる原因でもあります。

パワーポジションを作るためには以下のトレーニングを行うと良いでしょう。

・臀筋のストレッチ
・ハムのストレッチ
・腸腰筋のトレーニング
・デッドリフト
・膝上にミニチューブを巻いてサイドステップ(中臀筋)
・パワーポジションを作って、勢いよく並進運動トレーニングをする


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※https://spread-sports.jp/archives/65630


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