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【詩】秋風に惑う


夏の輝きを諦めて

なでる秋風に惑い、高揚と一抹の不安を覚え

控えめに魅惑の色づきをなす楓の木よ

時に強く吹き付ける秋風に更なる高揚を重ね

はらはらとあなたは陥落するだろう

色づいた楓の葉は水面に広がり

無数の手の平さながら

愛撫を重ね、静かに水面を揺らす

夏を諦め、冬に怯え・・・

色狂いの、高揚の秋






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