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クリエイティブセンスは、"後天性"だ。

「センスがない」と自分で言う人もいれば、他人に言う人もいます。

多くの場合、上司や先輩などがそのようなことを言うので、言われた人は「センスがない」と思い込んでしまいます。

そして、言われてもいないのに「生まれつき」と言う枕詞をつけ出します。


これって、勿体無くないですか?と言う話。


クリエイティブセンスは、後天的スキルだ。

もちろん、そのセンスが、ゴッホやピカソになることを意味していたら、もしかしたらそうなのかもしれません。

でも、プレゼンテーション資料を作成すること、広告バナーを制作すること、画面のデザインを考えること、などごくありふれたビジネススキルにおいては、私は「後天的スキル」であると言い切ります。

要は、「慣れていない」だけなのです。

1つあるとしたら、「興味を持てる」才能があるかは重要かもしれません。

たくさん見たでなく、たくさんジャッジをしてきたか

でも、こんなことを言う人もいますよね。

「ずっとこの業界にいるのに、とか好きでたくさんのクリエイティブは見ているんですけど、一向にセンスが身につかないんですけど。」

これは、重要なポイントです。

見てきたかではなく、どれだけたくさんジャッジしてきたか、そしてそれを評価されてきたか、が重要なのです。

例えば、ピカソの絵を見てきた人はたくさんいるでしょう。見たことがない人はいないかもしれません。

でも、ピカソの絵を批評してきた人って、ほとんどいないのではないでしょうか?(例として上げておいて恐縮ですが、私はアートに興味を持つタイプではないので、批評はできませんが。)

例えば、プログラミングで言いましょう。

コードを単に見ている人、写しているだけではあまり成長しません。

でも、「このコードは、なぜここでfor 文を回してるのだろう?」とか「このコードの順番を変えればもっと速くならないか?」とその対象に疑念を持ち、それを調べようとする人は、プログラミングの技術が圧倒的に高くなりやすいと思うのです。

このセンスは磨ける論を強烈的に後押しをしてくれた書籍が以下です。

書籍としてもとても面白いですし、BTC型人材(「ビジネス(B)」「テクノロジー(T)」「クリエイティビティ(C)」を統合するスキルセット)を持つ人材の重要性を説いており、私も少なからず影響を頂いた書籍です。

速く専門家になるためには、たくさんのジャッジと失敗を

では、どうすれば良いのか。私なりの方法論は以下です。

1. たくさんのジャッジをする(できれば、1000回を最低目標に)

2. 徹底的にマネをする

3. 出来るだけ真剣な場で評価されよう

と言うステップです。


1. たくさんのジャッジをする

こちらは、この言葉の通りではありますが、より多くセンスを磨きたい対象に触れ、自分なりにジャッジをすることを行うべきです。

アウトプットできると、より良いですね。(3に繋がるので)

また、グルーピングをするのも良いと思います。このクリエイティブはこのパターンか、と。

不思議ですが、人間の脳は、こう考えるとより多くの情報を処理して記憶してくれるようです。


2. 徹底的にマネをする

そして、徹底的にアクションしましょう。実戦で使う情報の吸収力は高くなります。

でも、最初から、独自性を持たせてなんてハードルを与えないでください。

世の中の、大先輩方が生み出してきたクリエイティブを徹底的にマネしましょう。

でも、やってはいけないことは、ジャッジしていないものをコピーしてはいけません。

例えば、「このクリエイティブの色使いが絶妙なバランスで印象を残しやすそう」だからマネをする、と言う目標を設定します。

自分がジャッジできないところはマネをしないこと。

とりあえず入れておこうかと迷った部分は、とりあえず、入れないでおきましょう。

3. 出来るだけ真剣な場で評価されよう

そして、ここです。これが重要です。

出来るだけ真剣な場で評価されるべきです。

例えば、「指摘を受けると恥を受ける場」「よくないと相手が怒り出す環境」は最高です。

その分、勝手に身が入りますし、自分のジャッジと他人のジャッジの差を学習することができます。これは何よりも成長速度を上げると感じます。

怖いと思うところこそ、飛び込んでチャレンジしてみてください。

これが唯一ライバルを出し抜く方法ではないでしょうか。


さて、このクリエイティブセンスを磨く方法は、いろんなことに使えると思います。文章力も、コピーライティングも、プログラミングも、同じような方法でスキルアップできると思うのです。

可能性にフタをする人にならない

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センスがない、というのは、「思考停止者にとって都合の良いワード」なのです。せめて、言うときは「まだ」をつけましょう。

「まだ、そのセンスが十分であるという確証が得られてませんね。」というのが本来は正しいのかもしれません。

可能性にフタをしてくる人は、その人自身がフタをすることで逃げてきたからに他なりません。そんな人に負けないでください。

可能性を広げ続けてきた人は、そんなフタが"マヤカシ"であることを知っています。


年齢も性別も学歴も職歴も、IQも、親の血も関係ありません。

可能性を実現するかどうかは、あなた次第なのです。

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