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実は、あなたは「本気」の意味をわかっていないかもしれない。

あなたは、「本気」になれることが、ありますか?

「本気」って結構軽く使ってしまいますが、「真面目」と何が違うんでしょうか?

「本気」とは

辞書を引くと「本気」とは、「真剣な気持ち」と出てきます。

では、「真剣」とは。
木刀・しないではなく、本物の刀、です。

つまり、「本気」とは、「目の前の勝負1つで生きるか死ぬかがかかる時の気持ち」、ということになります。

その目の前のことに全集中しなければ、命を落とすかもしれない、そんな気持ちということです。

どうでしょうか、これまで「本気」ということを軽々しく使ってしまってはいませんでしたか?

日本は、"本気"になれる人が少なくなった?

真面目(誠実な気持ち)かどうかではないのです、本気(真剣な気持ち)かどうかなのです。

言葉では「本気でやります!」とみんな言うことができます。言ってる本人は「本気」の意味がわかってない、というか「真面目にやります」「ちゃんとやります」くらいに捉えていると思うのです。

本気ならば、大変な時に、一番前に、矢面に立とうとするはずです。

仲間に対して、強い言葉を使ってでも指摘をして、意識を向け敵に向かおうとすると思うのです。

何かができなかったら、本気の人は、がむしゃらにでも「なんとかしよう」とします。「できませんでした」で終わらせるわけがありません。

できなかった時は、悔しくて悔しくて、歯がゆくて、苦しくて涙を浮かべるくらいやりきっているはずです。「死」を覚悟するということですから。

本気って、本来はそういうことだと思うんです。

でも、現代日本はとても豊かな国になっています。

そのため、"本気"になる人、なれる人が少ないのでは、と思ってしまいます。

そして私はこれが、今日本が国際順位において衰退の一途を辿っている理由の1つだとも思っています。

ただ、私は信じます。

そういう人がまだまだ必ずいるし、必要な時に必ず出会える、と。

そして、"本気"になる方法を"本気"で探す人が出てくる、と。


どうやったら本気になれるのでしょうか?

まず、「本気」になれる人ってどういう人が多いか、について考えてみましょう。

私が思うのは、例えば、以下のような人は、「本気」になれる方が多いかな、と思っています。

・幼少時代に苦しい経験をしたり、劣等感を感じてきた人
・自分自身のできなさに嫌悪感を感じ続けてきた人
・近親者に「本気」の人がいて、「本気」を学んでいる人
・スポーツなどに、他の生活を制限してまで何かに打ち込んできた
・これから強い気持ちで変わりたいと思う人
・衰退する日本を救いたいと思う
・これから子供達の世代に、より良い日本を残してあげたいと思う人
・心の底から、誰かを助けたいと思う
・その他、何かペイン(痛み)を持っている人、大きな失敗した人

他にもまだまだありますが、こういう方々の中に、「本気」になれる人がいると思います。

逆に、自分の能力を超えた「プチ成功体験」を持っている人は、"本気"になれない人が多いように思います。そういう人は、自分の能力を過小評価していると思った方が良いと思います。

そうでないと、"本気"になれないかもしれません。そういう人は「俺が本気でやれば、こんなもの・・・」というような発言をされることが多いと思うのです。

いや、「本気でやれば」って言ってる時点でないから、って思います。

本気ってそんなオンオフができるものではなくて、心の底から湧き上がるものだから。人生をかけて、命をかけて、やることだから。

本気にはなることを、そんな電気のスイッチを押すことかのように軽々しく言わないでほしい。

そう思ってしまいます。


そういう自分の成長を抑えつけるカンムリは早く捨てた方が良い、と思います。自分を高く見せる看板を早く捨てて下さい。そしたら、あなたはもっと成功できるはず。そんなもんじゃないから。


つまり、瞬間瞬間のやる気とかモチベーションじゃなくて、人生(命)のベクトルが、今から「何かやってやろう」という強い意志に結びついている人、が本気になれる人だと思うのです。

例えば、人生で劣等感に苛まれてきた人は、見返してやりたいという気持ちが湧きます。だから、人より少し、頑張れるのです。

ここに、"本気"になれるヒントがあります。

「悔しい」という気持ち。「怒り」とも言うべきかもしれません。

これがとても重要なのです。

だから、例えば自分をバカにする人を大事にしてください。

無視された、素っ気ない態度を取られた、と言うことでも構いません。

人にバカにされ、悔しいという体験をクローズアップすればいいのです。

誰しも、バカにされたことがあるでしょう。

誰しも、期待もしてもらえなかったことがあるでしょう。

そんな経験をしたら、「ラッキー」と思いましょう。これで本気になれる、着火剤を手に入れた、と。そう考えれば良いのです。

そんな体験腐る程してるよ、という苦しまれている方。今はつらいでしょうが、その体験が「ラッキーだった」と思える日が必ず来ると思います。強烈な体験ほど、人間はパワーをもらいますから。

逆に、あまりバカにしてくれる人が周りにいない方は、例えば以下の方法で仮想敵を作り、「悔しさ」「怒り」を生み出すことができるかもしれません。

・もっと自分に興味を持ってくれない人に、フォーカスしてみてください。彼らは、あなたを陰で何と評価してると思いますか?

・誰もが言わない、子供みたいな大きな夢を、堂々と言ってください。「俺(私)は世界を変える」と、豪語してください。「お前にできるわけない」と言ってくれる人、思ってる人が出てくると思います。というか、あなたの中にいるもう一人のあなたが既にそれを言ってませんか?

つまり、適度なアンチの存在は、あなたの"本気"への着火剤になるのです。そのうち、ありがたく思える存在なのです。

自分がその弱みを乗り越えた時、そのアンチはむしろ恩人に変わっていくことさえあると思うのです。

スタートアップは、「本気の人」が集まるべきところ

そして、"本気"になれる人は、スタートアップがあっていると思います。

「出る杭」ばかりが集まりますから。打たれません。むしろ重宝される。

もちろん、"本気"の人はどこでも活躍できるでしょう。

でも、周りの人が同じくらい"本気"じゃないと、「なんか違うかもな」、と思ったりしてしまいませんか?

周りの穏やかな空気感によって、"本気"が冷めてしまいそうな恐怖はありませんか?

そういう意味で、私は"本気"の人と多く付き合いたい、と思います。

どうでしょう、"本気"になってみませんか?

ちなみに、私は、相田みつをさんの「本気」という詩が大好きです。「本気」の詩を掲載されているブログ記事を貼っておきます。

何でもいいからさ 本気でやってごらん
本気でやれば たのしいから
本気でやれば つかれないから
つかれても つかれが さわやかだから

とても良い詩ですよね。

うちのトイレにこの詩が、何年も前から飾ってあります。笑

"本気"になれる場所を見つけることこそが、人生を幸せと言えるのかもしれません。その対象がなんであっても構いません。子育てでもいいし、趣味でもいいのです。

でも、人生の大半の時間を費やす仕事が「本気」の対象だったら、最高ではないでしょうか?

そして、"本気"になりたい人にオススメなのが、スタートアップの創業者にあってみることです。

スタートアップというと有名な企業を想像してしまうと思うのですが、そんな方々には会いたくても会えないですよね。そうじゃなくて大丈夫です。

自称スタートアップであれば良いと思います。

何も大きな企業じゃなくていいし、苦しんでいる途中のスタートアップでも構いません。

「なんでそんな苦労してまでやってるの?」「どんな大きな夢を描いているの?」と聞いてみて下さい。

"本気"の人の話が聞けると思います。

そして、それは少なからず、あなたにも伝染するはず。

"本気"の人が増えれば、日本が変わると思います。


いかがでしょうか?本日は「本気」をテーマに書いてみました。

あなたも、何か「本気」になれること、ありますか?

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