仏像note

仏像の予習復習に。

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仏像の目線

仏像ってどこを見ているんだろう・・・ 仏像によってはバッチリ目があったと感じるものや、どこを見てるのかな?と思うものもあります。 仏像には種類があり、眼の表現も異なるようです。 如来 半眼が多い。三昧に入って瞑想しているので、一見前を見ているように見えるが、実は見ていない。(だから目線が合わなかったのか。) 菩薩 観音教や法華経普賢品などに、『慈眼視衆生(じげんししゅじょう)』慈しみの眼を持って衆生を視るとあります。人々に寄り添い、悩みを聞いた上で救う。(なるほど、

    • 8.観心寺 如意輪観音菩薩坐像

      毎年4月17日18日のみに公開される秘仏。平安時代密教彫刻最高の仏像といわれる観心寺本尊如意輪観音菩薩坐像。 像の詳細国宝に指定。 観心寺金堂に安置(公開は4/17・18のみ) 木造 乾漆造 像高109.4㎝ 平安時代(840年頃) 如意輪観音菩薩について如意とは如意宝珠、輪とは法輪の略で、意のままに願いを叶える如意宝珠と煩悩を打ち砕く法輪を持つことから如意輪観音菩薩の名前がつく。 これらの功徳により、煩悩を打ち砕き、あらゆる願いを叶えて人々を苦しみから救い、財宝と幸福を

      • 7.唐招提寺 千手観音立像

        実際に1000本前後の手を持つ千手観音像。 千手観音像の三大名作と言われているうちのひとつ、奈良唐招提寺金堂の千手観音菩薩立像のご紹介。 平成22年発行の平城遷都1300年記念切手に採用された。 三大名作・・唐招提寺、葛井寺(大阪府)、寿宝寺(京都府)の像。 像の詳細国宝に指定。 唐招提寺金堂所在 木心乾漆 漆箔(漆を塗った上に金箔を押す技法) 像高536.0cm 奈良時代 8世紀 千手観音について千の手と千の眼(手のひらに眼がある)を持つことから、千手千眼観世音菩薩、

        • 6.神護寺 薬師如来立像

          京都市街の北西、高尾山の中腹に建つ山岳寺院、神護寺。 神護寺の楼門までは、約400段もの長い上りの石段がつづく。楼門をぬけて奥に進み、さらに石段を上がった金堂に、本尊薬師如来立像が安置されている。 像の詳細国宝に指定。 神護寺金堂本尊 カヤの一木造 素地 像高170.6cm 8世紀末 〜9世紀初頭 薬師如来について薬師如来は人々を病気や災難から救う如来。奈良時代から信仰されてきた。 正式には薬師瑠璃光如来という。東方浄瑠璃世界という東の果ての清浄な国土に住む。 阿弥陀如来

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          5.三千院 阿弥陀三尊坐像

          京都北東部の自然豊かな大原にある三千院。苔むす庭園、四季折々の美しい景観の境内には季節を問わず、多くの人が訪れる。 往生極楽院というお堂は、極楽浄土そのものを表現して造られているため、一歩入ると極楽浄土にいるような感覚を味わえる。 天井や三方の壁には極楽浄土や阿弥陀如来が描かれ、内陣まで入り座ると、今回ご紹介する阿弥陀如来像とちょうど目線が合うようになっている。 像の詳細国宝に指定されている。 三千院 往生極楽院本堂(阿弥陀堂)所在 木造漆箔 ヒノキ 寄木造 像高 阿弥陀如

          5.三千院 阿弥陀三尊坐像

          4.東大寺法華堂 執金剛神像

          東大寺法華堂、秘仏執金剛神像のご紹介です。 一年に一度、良弁僧正(東大寺の創建に尽力し初代別当(住職)となった)の命日12月16日にのみ開扉される。 執金剛神像は良弁僧正の念持仏(個人が身辺に置き私的に礼拝するための仏像)だったとされる。 秘仏のため、保存状態がよく制作当初の彩色がよく残る。 像の詳細国宝 東大寺法華堂所在 秘仏(毎年12月16日のみ開扉) 奈良時代(詳しい制作時期、作者は不明) 像高173㎝ 塑像 執金剛神とは金剛杵を持ち、仏法を守護する神。「金剛杵

          4.東大寺法華堂 執金剛神像

          2.興福寺南円堂 不空羂索観音菩薩坐像

          年に一度10月17日に公開される圧倒的オーラの仏像。 慶派の基礎を築いた康慶がつくった興福寺南円堂の本尊、不空羂索観音菩薩座像のご紹介です。 像の詳細興福寺南円堂所在 国宝 鎌倉時代、文治5年(1189)に完成。 寄木造、漆箔、彫眼で瞳は玉眼、桧材 像高 336.0cm 秘仏だったこともあり、金箔もよく残って美しい姿を保つ。 不空羂索観音菩薩について不空羂索観音菩薩は観音菩薩が変化した変化観音のひとつ。 観音菩薩は、衆生に合わせて様々な姿に変化するとされている。 多くの腕

          2.興福寺南円堂 不空羂索観音菩薩坐像

          1.六波羅蜜寺 空也上人像

          一度観たら忘れない、インパクト抜群 口から6体の仏が出ているお坊さんの像、教科書でご覧になった方も多いでしょう。お坊さんの像の中でもっとも有名な像ではないでしょうか。 今回は空也上人像のご紹介です。 像の詳細重要文化財に指定されています。 木造彩色 像高116.5㎝ 京都市東山区轆轤町にある六波羅蜜寺の令和館にあります。 13世紀、鎌倉時代に康勝という仏師によって作られました。康勝は、東大寺南大門の金剛力士像を作ったことで有名な運慶の四男です。像内に「僧康勝」という署名と花

          1.六波羅蜜寺 空也上人像

          3.新薬師寺 薬師如来坐像

          十二神将で有名な奈良新薬師寺、今回は本尊の薬師如来坐像のご紹介です。 像の詳細国宝に指定されている。 新薬師寺本堂所在 本尊 木造 像高 191cm 昭和50年(1975)に行われた文化庁の調査の際、像内から平安時代初期のものとみられる法華経8巻が発見された。本像も平安時代初期の作品だと考えられている。 薬師如来について薬師如来は人々を病気や災難から救う如来。正式には薬師瑠璃光如来という。 東方浄瑠璃世界という東の果ての清浄な国土に住む。 阿弥陀如来が来世での利益(死後に

          3.新薬師寺 薬師如来坐像

          なら燈花会と東大寺大仏殿夜間拝観

          こんにちは。 8月13日、奈良のなら燈花会に行ってきました。 14日までの開催予定でしたが、台風の影響で13日が最終日になったようで、行くことができて幸運でした。 写真が下手ですみません。 実際は真っ暗な中、どこまでもろうそくの灯りが広がり、とても幻想的な雰囲気でした。 東大寺や興福寺の他、何ヶ所か会場があり、たくさんの人で賑わっていました。 またこの日は東大寺の夜間拝観が行われていて、無料で大仏殿に入ることができました。 年に数回しか開かない大仏殿の観相窓も開かれてお

          なら燈花会と東大寺大仏殿夜間拝観

          快慶の浄土寺阿弥陀三尊像

          兵庫県小野市の浄土寺に行ってきました。 浄土堂内には快慶作の国宝阿弥陀三尊像があります。 夕方になると、西日が入り、床に反射して、仏像が赤く染まっていくことで有名です。 阿弥陀如来が雲に乗って、極楽浄土から迎えにくる『御来迎』の姿を実際に見せようとしたものだそうです。 重源の光を使った素晴らしい演出です。 奈良や京都の都から離れた地方に、このような素晴らしい仏像があることに驚きました。 地方にも関わらず、参拝者多数で、ちょうど夕方4時頃になると、お堂の前や駐車場に待機さ

          快慶の浄土寺阿弥陀三尊像

          夏のたのしみ 藤原宮跡の蓮

          奈良県橿原市の藤原宮跡の蓮池に行ってきました。 蓮は早朝に咲き、7時から9時くらいまでが見頃とのことで、7時半頃に到着しました。 観蓮に来られている方や撮影の方がある程度おられました。 広い池に咲き誇る蓮はとても美しく、幻想的な景色が広がっていました。 あれほどたくさんの花ひらいた蓮をみたのは初めてのことでした。 是非訪れることをお勧めします。

          夏のたのしみ 藤原宮跡の蓮

          Amida Nyorai, Byodoin Temple, Kyoto

          Amida Buddha (Amida Nyorai) (Amitabha) Trésor national  Hauteur : 277,2 cm  En bois recouvert de feuilles d'or sur laque japonaise Salle Phoenix(Hou-ou-do), Byoudoin , Kyoto

          Amida Nyorai, Byodoin Temple, Kyoto

          Amida Nyorai ,Ninna-ji Temple,Kyoto

          Image assise d'Amida Nyorai(d'Amitabha) bois, 888, Trésor national Reiho-kan Musée (L'entrée est limitée aux mois d'avril et de mai et aux mois d'octobre et de novembre.) ,  Ninna-ji Temple, Kyoto. Il est actuellement enchâssé dans le Reih

          Amida Nyorai ,Ninna-ji Temple,Kyoto

          天叢雲の剣(あめのむらくものつるぎ)

          名前はよく聞きますね。 天叢雲の剣(あめのむらくものつるぎ)は三種の神器の一つで草薙剣(くさなぎのつるぎ)、草那藝之大刀(くさなぎのたち)とも言われます。 本体が熱田神宮、形代(かたしろ)が皇居にあります。 形代というのは、レプリカのようなものだそうです。 そもそもこの剣ってどういうものなのか? 日本神話において、スサノオがヤマタノオロチを退治した際に、大蛇の体内から見つかった神剣です。 この剣をアマテラスに献上し、ニニギノミコトが天孫降臨といって、地上に降り立つ際に

          天叢雲の剣(あめのむらくものつるぎ)

          仏尊を表す梵字(3)

          世界遺産 仁和寺に行ってきました。 これは五重塔にかかっている額です。 この梵字はアーンクと読み、胎蔵界(たいぞうかい)の大日如来を表すのだそうです。 そして内部には大日如来が安置されているそうです。 参拝者は多いですが、敷地が広いこともあり、とても静かでした。 御殿の北庭はとても美しく水の音とカエルの鳴き声が心地よく、時間を忘れていつまでも無心で座っていられる場所でした。

          仏尊を表す梵字(3)