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CTOが1ヶ月短期集中でエンジニア採用にコミット。効いた施策と微妙だった施策。

エイジレスCTOの網頭です。
エンジニア採用めちゃめちゃ大変ですよね。。特にスタートアップの二人目三人目のエンジニアは再現性を持って採用するのは不可能じゃないかと思ってしまいます。

実際に私が1ヶ月エンジニア採用にコミットしてみて、経歴約5年のソフトウェアエンジニアの採用という成果を出せたので、そのプロセスや取り組みについてアウトプットしていきます。

スタートアップで初めてエンジニア採用に取り組むような方へ参考になるかもしれません。


■ 採用を始めた背景

採用を始めた当初、創業2年目というフェーズのエイジレスではフルタイムのエンジニアが一人もいないという状況でした。そんな中、経営合宿にて新規プロダクトの開発に注力することが決まり、どうしても正社員エンジニアが一人は必要ということで本格的に採用へ動き出しました。

会社としては初めてのエンジニア採用、私自身もエンジニア採用は未経験…。予算も潤沢にない、媒体やエージェントも契約していない、ゼロからの状態で採用をスタートしました。

■ 最初にやったこと

①コミットする時間の確保

振り返ると時間確保が一番大事だったんじゃないかと思います。引き継げるタスクは全部引き継ぐ、優先度緊急度低いタスクは全部後に回す(もしくはやらない)、メンバーに採用コミットすることを周知(場合によっては協力仰ぐ)、家族(1歳児子育て中の嫁)に相談して1ヶ月だけ会食多くなることを許してもらう。脳内メモリを120%採用のことだけ考えられるように環境を整えました。これだけコミットしないとスタートアップで二人目三人目のエンジニアを採用するのは難しいのではないかと思います。

②情報収集

普段エイジレスでは50~60代IT人材のキャリア支援事業を行っていますが、大半はSIerのPM/PMO/コンサルタントといったポジションをご紹介しています。逆に、スタートアップ/ベンチャーに馴染めるモダン技術のソフトウェアエンジニアの自社採用となると、活きたナレッジを持っていませんでした。

そこでまず始めたのが情報収集。他社はどんな手法/プロセスで採用しているのか、ペルソナをどう決めどうアクションを変えているのか、求人票/スカウト文はどう書いて何を訴求しているのか、何に一番時間を使い何が最も効果があったか。エンジニア採用担当、転職経験のあるエンジニア、いろんな人に話を聞き、情報を集め、解像度を高めました。

Meetyでお時間いただいたストックマーク高橋さんSingular Perturbations西谷さん、イベントでお声掛けさせていただいたたくさんの方々、ありがとうございました。

③採用ペルソナ決め

個人的に採用ペルソナは時間をかけて良いところだと思っています。ここがシャープになれば他のアクションもシャープになります。
我々の場合は、「品質管理ができるシニアエンジニアであること」「スタートアップマインドがありフルタイムでコミットできること」が必須でした。既存事業もあり新規プロダクトを立ち上げなければならない中で、未経験やジュニアなエンジニアに入ってもらっても逆に仕事が増えてしまうことは見えています。業務範囲についても最低限ここはできてほしい、プラスアルファここまでできると望ましい、という部分もかなり具体的に言語化する作業を行いました。その上でどんな人物を想定しているのか、具体的にどんな会社で何年くらい何を経験していて、なぜこのタイミングで転職なのか、というところも考え抜いて、想像も交えつつなるべくリアルな声を拾い上げてペルソナを決めていきました。

■ 求人票にこだわった

アウトプットにこだわった点を一つ上げるなら求人票かなと思います。
晒すのも恥ずかしいですが、以前に作った求人票現在公開している求人票を下記に載せています。

変更点を上げるとキリがないですが、一つ大きなスタンスの違いとして「求人票で口説く」ことを意識しました。以前は事実を羅列して「こういう要件でこういう人を募集しています」というのを短く書く程度(しかもその解像度も粗い状態)でしたが、変更後はなぜ今あなたが必要なのかを中心に文章構成を組み立てるようにしました。

before(以前の求人票)

after(現在の求人票)

■ 効いた施策/微妙だった施策

前置きが長くなりましたが、ここからは実際にやってみて効いた施策と微妙だった施策を書いていきます。※あくまで個人の感想です。

「結局は行動量」というところで、何の行動が当たるかまるでわからなかったので、1%でもエンジニア採用に繋がる可能性のあるアクションは全て取ってみました。

1. 評価◎:ひたすらスカウト

これは職種限らずですが、行動量が結果に直結するというところでスカウトは評価◎にしました。1ヶ月コミットする中で一番多く面談を組めたのはスカウト経由です。目標通数を決めて数を打つことはもちろん、一通一通カスタマイズしてスカウト文面にはかなりこだわりました。

2. 評価◯:note書く

バズる投稿よりも1/1に伝わることを念頭に置き、エンジニアにとっての魅力はなにか、どういう文化の会社なのか、をテーマに数本noteを投稿してみることにしました。幸いにも今回内定受諾してくださったエンジニアの方はnoteをきっかけに応募をしてくれたみたいなのと、面談した方でnoteを読んでくださった方もいたので評価◯にしました。

3. 評価◯:知り合いに会いまくる

転職意向関係なくとにかく知り合いのエンジニアに連絡して会いまくるというアクション。限界があるので数採用するには効きませんが、今回採用に繋がった方もリファラル経由でたまたま運命的にタイミングが合ってという感じだったため1/1で採用するには評価◯としました。

4. 評価△:X(Twitter)やる

エンジニア採用でよくX(Twitter)から採用が決まったという話も聞くので、休眠させていたXアカウントを復活させてフォロワー以外にもDMが打てるように課金もしました。フォロワー1万以上の影響力あるアカウントに育てたい気持ちもありつつ、時間がかかりすぎるため今回は1/1の採用に繋がれば良いという想いで、投稿は程々にアカウントを訪れた人にアクティブに動いているように見られればいいという目線感で動かしました。noteと合わせてやらないよりはマシということで評価△。

5. 評価△:イベントに参加する

1ヶ月間、週3回はエンジニアが集まるイベントに参加することを決め、月初にconnpassでとにかくいろんなイベントに申し込みしまくりました。採用ペルソナの解像度を上げたり、エンジニア採用をしている人たちから情報収集できるなどのメリットはありつつ、実際選考に進んだ人はおらず評価△。

6. 評価△:無料媒体の使い込み

採用予算があまりない中でアクション数を担保するために、無料で使える媒体を使い込んだりもしました。実際に選考に乗った方もいましたが、コスパとボリュームの観点から評価△。今後成果につながれば評価は上がるかもしれません。ハック要素もあり個人的には気に入っていたアクションなので、お会いする機会があればお話しします。

■ おわりに

拙い文章でしたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。
少しでも参考になれば幸いです。

引き続きエイジレスではエンジニア採用を注力していきますので、同じくエンジニア採用を頑張っている方はぜひ情報交換させてください!

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