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愛犬の生まれ変わり。の向こう側を知った話。

私は、2015年に、私にとって「オーブ」という名の特別な愛犬を見送った。15歳、老衰だった。

彼女とのストーリーは語り尽くせないほどたくさんある。

お別れは寂しかったけど、驚くほどお互いに悔いのない、最高のお別れだったと思う。

もちろん、会いたいなぁと涙が出る日は何度もあったけど、未練のようなものはまるでなくて。

翌週には、今の愛犬とのお見合いに行っていた。それは自分でもびっくりだったけど。

亡くなってからも、彼女の存在は感じていたし、必要な時はサポートしてくれていて、物理的には離れたけど、ずっと近くなったような気もしていたのだ。

愛するパートナーが亡くなると、「生まれ変わって、また出会ってね」と思う人は多いと思う。もちろん私も少なからずそう思った。

また私のとこに来てくれたらいいな♪とか、今度は私の子供に生まれ変わったらいいよ笑♪なんていう軽い思いが2、30%くらいかな。

それよりも、私には到底与えられそうもない、犬に優しい海外で、野山駆け回れて、旅とかしまくったり…

次は真面目じゃなくてさ、さいっコォー!!って遠吠えしまくれちゃうような犬生を謳歌してほしいなぁ♪って思ってた。

人も動物も、魂を磨きに地球に来ていて、この体での学びが終わると、体を脱いで、次なる新たなステージへと向かう。新たな転生でまた魂を磨くのだ。

だからこそ、私の元に帰ってきたって、やってることさほど変わらないから。

次なる輝かしいステージ?新たな魂磨きをエンジョイしてほしいって想うのであった。

2022年の秋に、愛犬2頭と北杜市に移住した。

マンションの頭数制限があり中断していたシニア犬の預かりボランティアの再開を決意。

以前からお世話になっている保護団体に連絡して、候補のワンコの写真を送ってもらった。基本的に、今までも私が選ぶことはない。

送られてきた写真を見た瞬間に、ドキッとした。
なんともいえない感情が湧き出て、涙ぐんだ。

…あれ?オーブ…?

犬種も違うし、今見れば違うんだけど、あの瞬間、確かにオーブを感じたのだ。

いや、まさかね。違うわ、違う。

ドキドキしまくってる自分のこと、しかもオーブが帰ってくるなんて!?という、冷静になれるわけない状況。

自らアニマルコミュニケーションなんてできません笑

半信半疑。でも気になる。

学生時代からの仲、オーブももちろん大好きだった友人がアンマルコミュニケーションを始めたってことで、恐る恐る聞いてみたわけですよ。

彼女も、「セッションとしてちゃんと繋がったわけじゃないけど、写真見た瞬間、オーブ!おかえり!!ってなったわー」って笑

だーよーねー!!!!!!泣

なんともいえない感情、言葉にならない感情が溢れまくって、嗚咽。

残念すぎることに、興奮&プチパニックで彼女が話してくれた内容を全く覚えていないという悲劇よ…笑

まぁ、これからくる子にオーブを感じたら、そりゃ予期しなさすぎてパニックですわ。

で、聞いてから丸1日、2日間くらいかな、喜びの余韻に浸ってたんです。どっぷりと。

でも、突然、ふと我に帰ったんです。ん???って。

で??っていう。(懐かしの窪塚君←これわかる人同世代かな笑)

たとえ、タカがオーブの生まれ変わりだったとして…

でっ??っていう…(2回目)

たとえ魂がオーブと同じだったとして、今はタカとして生きてるわけで。

オーブじゃないのよ、もう。

今世は今世の生き方があるわけで、タカとして、学んでるわけで。

あー、なんか、なんか、なんかだわぁー!!←何それ笑

と、突然、ストン!と「生まれ変わり」の概念?のようなものがストンと腑に落ちた。

頭で理解してたこと、実際に自分で体感してみたら、笑えるくらい一瞬のドラマティックで終わった。笑

もちろん、老犬の動きとか、笑顔や面影が、オーブを思い出すようなこともあって、うふふー♪ってほっこりすることは多々あったけど。

生まれ変わりであろうがなかろうが、目の前にいるその子は、ただ目の前で「その子」を一所懸命生きているだけなのだ。

言ってみれば、今出会ってる人たちだって、袖触り合うも多生の縁。

もしかしたら、夫ともどこかの過去生で、サムとジュディだったかもしれないけど

その魂だったとしても、今は私と夫は今世の意識とこの体で、リセットされて生きてるわけ。

おぉ!ジュディ!ジュディらしいね、その振る舞いかた!懐かしいよ!

とか言われても、へー。ほー。そうだったんだ?ジュディじゃないのでわからないっす。

ってなるじゃん、私がその過去生を思い出さない限りはさ。
魂ではわかってたとしてもね。

ジュディはもっといい子だった!とか思われても、知らねーし!!ってなるしね笑

とまぁ、そんなこんなで、タカをタカとして向き合うことができて。

オーブだろうが、タカだろうが、向ける愛情に何一つ変わりはないってこともよくわかった。

結局、オーブの生まれ変わりってことではなさそうだけど、あの時、私と友人が感じたオーブのエネルギーに間違いはない。

タカがうちに来るのに、オーブが関わってくれたことに間違いはない。

そして、これを体感させてくれたこと、私の中ではとっても大きなことだった。

もちろん、生まれ変わってまた同じ飼い主のところにくることも多々あることだと思う。

もう一度生まれ変わって、うちの子になってね。と、会いたいと思うこともとっても自然なことだと思うし、願わずにはいられないのもよくわかる。

それぞれの関係性、感じ方は人それぞれだし、いろんな考え方があると思う。

いろーーんなパターンがあるんだと思うし、全部それぞれの本当だと思うのです。

これは、あくまでも、私が体験した「生まれ変わりに出会った感情の向こう側」のお話。

自分が想ってたよりも、生まれ変わってきてくれたとて、私、さっぱりしてたんだなって知ることができて笑えた。

人生のドラマに突っ込んでいかなくなったのはいいことだけど

もう少しドラマティックな人間だったら、もうちょっといい物語になっていたかもしれない。笑

でも、これが、私なのだ。

映画にもなりゃしないよね、せっかく生まれ変わってきたのに

で?って言われちゃぁおしまいよ笑








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