見出し画像

シンプルに暮らそう〜実家の片付けで思うこと〜

私の実家は、田舎の一軒家。

子供の頃は3世代6人家族で暮らしたお家。
最近までは、祖母と両親が三人暮らしだったお家。

先日、祖母が90歳で旅立ち、諸々の片付けに参戦した。
途中からプチ二世帯みたいな感じで暮らしていたため、祖母スペースの片付け。

田舎ならではの、大きな一軒家。
前々から、「こまめに片付けてよ!!」と言っていたものの。
祖父母が50年前に建て替えたとはいえ、その長い暮らしの歴史を感じる。
綺麗好きな祖母だったので、基本的には綺麗なんだけど、とにかく物が多い。

え?そんなところに収納あったの?ってくらい、収納だらけの実家。
出るわ出るわ、もらったまんまのタオル類、シーツ類、布。
何にそんなに使うんだい?とツッコミどころ満載すぎる大量の布。

美容院だったので、いい着物もたくさん。
母の嫁入り道具の着物もたくさん。
しつけ糸もそのままの新品未使用。
時代の変わり目、いい着物を持たせる母の愛とは裏腹に
着物を着る習慣がなくなっていく社会。

着物って、久々にたくさんみたけど、一枚一枚、デザインがすごく素敵で。
なんておしゃれな文化なんだろう。着物っていいなぁと感動しながらも
汗っかきな上に、トイレが近い私には、手をつけられない文化だ笑

嫁入り道具として、長々と共に暮らした母の大きな立派なタンス達も今回でおさらば。
古くてもしっかりした作りの立派なタンス。
重くて動かせないし、場所を取るから、引越しの度に捨てなよと子供に言われ続けたタンス。
今や、ニトリやディノスで買う手頃な衣装ケースやクローゼットが主流だから、嫁入り道具にタンスなんて文化はまだ在るのだろうか?

昔の嫁入りってのは、なかなか本当に大変だったんだなぁ、親も娘も。

私の昔の写真や卒アル、高校時代の友達との大量の手紙…
昔の授業中の手紙のやり取りや、絵しりとり、笑えるんだわ、これが。
つい見たくなるけど、これを開いてはダメだ!!絶対進まない!!と引き返して我慢。
見始めちゃったら、もう終わりよね。一日中潰れちゃう。

片付けの中で、何より痛感したのは、家が広いとか、収納が多いってのは考えものだなってこと。

一度しまい込むと、なかなか出会わない。
そして、物をしまえるから、物が増えていくのだ。

時代なんでしょうね、物を大切にするからこそ、捨てない。

私の両親も、物をなかなか捨てないタイプ。
ここで、さらっと片付ける程度じゃ、両親が亡くなった時がさぁ大変。

両親も、私も、今が1番若いのだ。
先延ばしにすればするほど、体力も気力も無くなるからね。
いい機会だから、徹底的にやろぉ!!!!とお尻ぺんぺんして。

夫にも手伝ってもらい、一気に片付ける。
私たちが手伝わなければ、きっとすぐに片付けるのを諦めたであろう笑

私たちが強制的に処分しなければ、なかなか減らないものばかり。
そして、両親の「これを残すか否か論争」も夫婦間では平行線で終わりがない。
まぁ、頑固な父は、3vs1でも譲らないんだけど…

母の洋服の選別に張り付いていたのだけど。
まさかの、父の靴下で、引き出し2段使うという…そんなにいらないって!!!笑
何度言っても聞かない。
頑固な両親。あぁ、私もこの血をちゃんとひいている…笑

もちろん、数日がかりで予定して。
焼却センターや粗大ゴミセンターを何往復したことか。

その度に思うのは、人間とはなんと愚かな生き物なんだ!ということ。

こんなにもたくさんの物を生産して、消費して、廃棄する。
毎日、どれほどのゴミが生み出されているのだろう。

「所有」することが幸せだったり、価値だと思われていた時代だったし。
もちろん、そのおかげでたくさんの幸せを味わい、味合わせてくれたのだけど。

こうして、ゴミとして捨てられていく様を見ると、なんだかなぁと思う。
「大切」なものや、「価値のあるもの」は人それぞれに違うから

片付けながら、母が「これ高かったんだよ!」とか、「これはいいものだ」というものに、私はヘェ〜としか思えないのだけど笑

両親も、この大変さを体感して、学習してくれてるといいなぁ。
そして、私たち夫婦も、痛感。

うん、シンプルに暮らそ。

本当に大切なものにだけ囲まれて暮らせれば、それで十分。

必要以上に買わないことが、ゴミが生産されないことに繋がる。

地球のために。自分のために。
遺されたもののために。

なんせ片付け大変だから笑






この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?