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鬱病は精神の弱い人がなる

私は12年間スポーツ選手として生きてきた、そのスポーツを辞めてから早2年経つ。

スポーツをやめてからは以前から好きだった言語学習を極めるために専門学校に通うこととなるがそこで初めて鬱病になった。

今思えばスポーツをやっていた際にも同じような感情は度々持っていたが、ある言葉によって無理に抑え込んでしまっていた。そして爆発したようだった。

その言葉こそが「鬱病は精神が弱い奴がなる、もっと走り込め」だった。監督や周りの大人からの言葉だった。

彼らはおそらく鬱病など経験したことはないのだろう。でなければあのような発言は出ないと私は思う。

私の学校はスポーツに特化していたため特に力の入った部活ではそのような言葉が飛び交うのが日常茶飯事だった。

しかし、所詮は部活。どれだけ力を入れてもプロではないのだから中には耐えきれない生徒も出てくる。

そんな彼らを想っての言葉はどれも傷つけるものばかりで、案の定私の一番仲の良かった他部活の生徒は電車に身を投げてしまった。

当時の私は洗脳されているに近く、鬱病になるのは弱い奴と刷り込まれていた。しかし彼と出会って1年と少し、決して長くない時間だったが彼が弱い人間には見えなかった。

いつだって人が喜ぶ言動行動をして誰よりも気を配れた。それでいてユーモアに溢れるとても面白いやつ。と言った印象だった。部活でも副キャプテンだったらしく責任感もたしかに人一倍あった。

そんな彼がことに至るまで誰一人として気づくことはできなかった。同じ寮に住んでいた部員、普段から監督しているはずの監督、学校の先生、そして私も。

この記事を通して何を伝えたいのか、それは鬱病になる人が皆精神的に弱い人ではないということ。

精神的に弱い人はいるのかもしれない、ただそれは鬱病を抱える人に限ったことではない。どんな人だって鬱病になり得る。自分自身もなるまでは信じられなかった。

大切なのは鬱病は悪だと、弱いものがなるのだと思わないこと。そう思うことが鬱病を悪化させてしまうからだ。

むしろ私の周りの人は責任感が強く生真面目な人ばかりが鬱病傾向にあると感じた。中にはとても明るく振る舞ってよくふざけて皆を笑わせているような人物も鬱病になっていたなんてこともあった。

本当に誰が患ってもおかしくはない。もう一度言うが、大切なのは鬱病を悪だと思わないこと。

本当に限界な人はこんな記事にたどり着くこともないだろうが私は鬱病を持つ人を弱いと言い張る人たちを真っ向から否定したかっただけなのかもしれない。


鬱病の治し方

これは人によって大きく変わってしまうためこれが正解!というものはお伝えできないが私の経験からまた聞いた話からいくつか参考程度に書き記そうと思う。

また小見出しには治し方と書いてしまったが、実際はマシになる方法という方が正しいだろう。

1) 趣味に没頭する
好きなことだけをする。本当に限界を迎えたらやらなきゃいけないことなんてもはや二の次。まずは心の休息が大切。どれくらい没頭するかはあなた次第だが私は休みの日は全て趣味に注いだ。

2) 「私には趣味がない」
大丈夫です。見つけましょう。新しい趣味を。簡単ではないかもしれない、ただなんでも大丈夫。興味のないことだって嫌いなことよりはましでしょう。脳死でやってみて気に入らなければまた別のものに手を出す。

3) 心の支えになる人を見つける
私は家族や多くの友人に悩みを打ち明けられるような人はいなかったが最近一人だけ心を許せる人物がいる。そんな人を数十年見つけられなかったので簡単なことではないかもしれないが見つけられた時は素直に頼ってみるのも一つの手かもしれない。

4) とにかく何もしない
何もしないと情けなさが込み上げてくることもある。何してるんだろう自分と思ってしまうかもしれない、ただそれこそが鬱病の根源では?と最近思う。働かざるもの食うべからず精神がかなり刷り込まれていると思う。故に先進国の中でも鬱病患者数や年間自殺者数が多いのではと思う。何もしないは一つの選択であり、恥ずかしいことではないし悪いことでも決してない。心ゆくまで堕落の限りを尽くしましょう。

5) とにかく何かする
先ほどとは逆で何かを永遠にし続けることで少し気が紛れる時もあった。好きなことや仕事も含めて考える間もなくやり続ける。少し窮屈に感じたり生きづらく感じたらまた趣味に没頭したり何もしなかったりと臨機応変に振舞ってみたら如何だろうか。

ここに挙げたのはあくまでも例に過ぎず皆には皆に合った方法が必ずあるはず、そして鬱病は必ずしも直さなくても良いものだと知って欲しい。

無理に治さなきゃと思うと悪化することもあるからだ。うまく付き合っていこうくらいの気持ちで大丈夫だと思う。

全ての鬱病患者がそのくらいの気持ちで気楽に過ごせるようにも鬱病を弱い人がなるものだと言う認識を消し去りたい。

そうすれば私もまた少し肩の荷が降りるのだろう。

最後まで読んでくださった方がいましたらこのような駄文を読んでいただき誠にありがとうございました。独り言に近い日記なので、必ずしも正しいことを言っているわけではありません。一意見ですので色々意見はあると思います。

なんにせよなにかコメント等ございましたらお気軽にください。

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