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ワンピースカードゲームをロジカルに考えよう④〜サーチ等が何故強いか〜

何もサーチ等がない場合

色々計算した結果、③で分かったこととして

期待値的には

  1. 4積みを引くなら25/2枚(最初の手札を含めて)めくる必要がある

  2. 最初の手札で引けなかったとしても、4枚残りのカードは45/4枚めくれば1枚引ける期待値

では、バトルの展開を考えてみましょう。

何故最初はライフで受けるが得策なの?

後攻を選んだ場合→5ターン目に10ドン溜まる。ここまでに4積みするようなキーカードは絶対手札に欲しいでしょう。

メインフェイズまでに引けるカード枚数は
ドローフェイズ5枚+「ライフから手札に加えた枚数」なので、3回ライフで受けてようやく25/2枚に到達します。

期待値的には、5ターン目ターン開始時までに3回ライフで受けたら、4積みは1枚引ける

でも実際は、3回もライフで受けると苦しい展開になりやすいです。そこで、重要になってくるのが、今回の主題効果です!さあ見ていきましょう!!

デッキの上をいじる効果が何故強いのか

さあここからが本題です。鬼ヶ島がどうしても1ターン目までに欲しい「青紫カイドウ」を例に取り、説明します。

リーダーの横が手札、上の5枚はペローナの効果でめくった5枚

この手札は普通に考えれば事故っています。58%の確率で鬼ヶ島は初手手札なのに、ありません。あるのは同じく4積みのペローナちゃん1体。

しかし、ペローナの効果で、本来6ターン目にドローするカードまで(枚数で言えば脅威の11枚!)めくることができるのです。

期待値的には50枚の中に4枚積まれたカードを引くのに必要な期待値は12.5枚なので、ここまでに引けても「ラッキーした」訳ではないです。

※デッキ+ライフの44枚から5枚めくって4枚残りのカードがある確率は39.4%
1-40C5/44C5

そして、もう一体いれば「また鬼ヶ島ねーじゃん!下にやってもう一回ペローナ出そう!」
ということもできます。

デッキの下5枚は何があるか分かっているカードです。なので、「デッキの下5枚以外+ライフ」=39枚の中に4枚鬼ヶ島は眠っていることがわかります。

本来であれば、11ターン目にドローするカードまで(枚数で言えば16枚)確認出来るので、期待値的にはもう引けていい、というところまで到達できます。

※39枚から5枚めくって4枚残りのカードがある確率は43.6%
1-35C5/39C5

初手の58%、最初のドロー8.8%も含めて考えると、ここまでやって引けない確率は、なんと13.1%!!!相当な下振れです!別の戦い方を考えましょう!

ペローナ「1体で77.8%」「2体で86.9%」最速鬼ヶ島に成功する

サーチは何故強いのか?

1ターン目に欲しい1枚のカードをサーチ出来る確率は上記と同じく、「40%前後」。

でもよく考えてみましょう。欲しいカードは基本何種類もあることが多いと思います。

サーチとは「デッキの上から5枚見て、カードを手札に加える」という効果のこと。

デッキの残り枚数/カードの残り枚数=そのカードを引くのに必要なドロー枚数
ワンピカードをロジカルに考えよう③より

であるため、この必要なドロー枚数が5枚以下なら、期待値上デッキの上から5枚に欲しい何かしらはあるはずなのです。

例えば「青イワンコフ」で、1ターン目に出したバギーでイワンコフ(残り4枚)かルフィ(残り3枚)かイナズマ(残り4枚)をサーチしたいと仮定しましょう。

44/4+3+4=44/11=4なので、4枚めくれば何かしら1体は期待値上いる計算に。
→サーチはデッキの上から5枚をめくるわけだから、何かしらはいる可能性が高い

下に行くカードを把握出来るのは大ヒント!有効活用しよう!(ペローナでデッキの上5枚をデッキの下に送る時も同様)

まずマイナス面を言うと

例えば4積みの白ひげが下に2つ行ったのなら残りは2枚なので、あと39/2枚はめくらないといけないな、と覚悟する必要があります。

しかし、ここから分かる情報が重要なのです

  • それが下行くなら、今このカードをサーチするしかないよね!と考えられる

  • 下に行くと知らなければ「引けるかもしれない」と毎ドロー祈るカードも候補から外せる→他のカード軸にすりゃいいじゃん

  • サーチカードを使えば使うだけデッキにあと何枚あるかを把握出来る。

  • あれ、まだデッキに見えないってことはライフにある?→トリガー発動の期待値高いぞ!!→確率の高いギャンブルにできる

ワンピースカードはよくできたゲームです。勝ち筋が一つしかないデッキなどほぼないと思います。

手札に来ないのだから、もう割り切るしかありません。そう考えて行ける時点でサーチ系は凄く強いと言えるでしょう!!

次回は「手札とドンの減る数から、ブロッカーの意味を考えよう」です。

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