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一日遅れの #2022振り返り

2022年が暮れ、2023年を迎えました。
年末無理やり弾丸旅行を入れてしまい、31日の夜に慌ただしく実家に帰省し、湯船の中で新年を迎えたという、初っ端からダメダメな私。ダメダメついでに昨年の振り返りも今書き残します。

学びのこと

大学院を卒業

3年3ヶ月通った大学院を2022年3月に無事修了し、MBAを取得しました。在学当時を改めて振り返ると、経営に関すること以上に「自分の強みは何なのか」「自分はこの先どう生きたいのか」といったことを考えて考えて考えまくった時間だったなぁと思います。あと、課題と授業に追われることがなくなった今、在学中がいかに異常モードだったかに気付かされました。皿を洗う時間がもったいなくて、マルハニチロの冷凍チャーハンを買い溜めして掻き込むことが日常になっていた日々。卒業して9ヶ月、玄米ごはんと具だくさんみそ汁の晩ごはんにようやく戻ってきました。これぞ正にヤク抜き期間(←表現力w)。

対話型読書ファシリテーションを学ぶ

大学院の最後の3ヶ月に受講した「経営道場」という科目。クラスまでに課題図書を読み、書かれていることに対し自分がどう感じたかをクラスで「対話(Dialogue)」するという内容でした。他のクラスはすべて「議論(Discussion)」が中心で、いつも何らかの結論を出すことが求められていたので、正解を探し出そうとしなくて良い「対話」は自分にとって衝撃的だったのです。会社ではマイノリティで自分に自信をなくしがちな私の発言も受け容れてもらえる。誰の発言も受け容れることで成り立つ「対話」の可能性に触れ、もう少し深めてみたいと思ったこと、講座卒業生でもある大学院の先輩のABDに参加してとても楽しかったことがきっかけで、アクティブ・ブック・ダイアローグ(ABD)®認定ファシリテーター養成講座の門をたたきました。

対話とは何か、ファシリテーターに求められるものは何か、より良い対話の「場」を作るために何ができるのか、などを実際に自分たちでファシリテーションしながら身につけていく内容で、事前課題はなかなかハードでしたが、密度の濃い時間でした。大学院のグイグイ感とはまた違う価値観をもった魅力的な方々との対話を通して、自分の視野がまたひとつ広がったように思います。

2022年は数回しか開催・参加できなかったので、2023年はもう少し機会を作りたいな。

ほぐす学びに参加

10月からは大学の先輩つながりで「ほぐす学び(ほぐまな)」に勢いで参加しました。今まで手に取ったことのないジャンルの本に触れて、何書いてあるんかわからん!と悶絶しながらあーでもないこーでもないとただ話す、本当に豊かで贅沢な時間でした。ここで出会ったのも本当に魅力的な人たちばかり。糸島での最終回は、3ヶ月間みんなでオンライン上で考えてきた「場」は「この感じ」だったのか!と「場」からたくさんのものを全身で受け取ることができた感覚(あぁ説明がつかない語彙の足りなさがもどかしい)。年明けからまたみんなで集まって文集づくりに取り組めるのが楽しみ!

ABDやほぐまなで出会った人たちとのつながりみたいなものが、私にとっての「弱い紐帯の強み」になるのかもしれないなぁと思った1年。どちらかというと内向的な私ではありますが、私なりの緩い人間関係を来年も少しずつ広げていきたいし、相手や「場」に対して自分が与えられる影響について意識していきたいな(これぞアフォーダンス!笑)。

「弱い紐帯の強み」とは、米国の社会学者マーク・グラノヴェッターが発表した社会的ネットワークに関する仮説です。グラノヴェッターによれば、新規性の高い価値ある情報は、自分の家族や親友、職場の仲間といった社会的つながりが強い人々(強い紐帯)よりも、知り合いの知り合い、ちょっとした知り合いなど社会的つながりが弱い人々(弱い紐帯)からもたらされる可能性が高いといいます。これを「弱い紐帯の強み」の理論と呼びます。
「弱い紐帯の強み」日本の人事部、2013/09/30(太字筆者)

キャリア・仕事のこと

モチベーションとの戦い

大学院で学び、自分と会社の価値観の違いに気づいてしまい、精神的な部分で我慢することが苦手(というか我慢するとつぶれる)な私にとって、2022年は試練の1年でした。会社から期待値が示されず何をすれば会社への貢献になるのかわからず、働いても働かなくても同じ評価しかされない。自分は無能なのではないか、世の中で求められるスキルを全然育てられていないのではないか、と不安が募るばかり。ただ、大学院で学んだことで、自分が感じるモヤモヤは自分の精神的な弱さが原因なのではない、ちゃんと組織論的に名前がつけられているとわかっていたことに救われました。役割曖昧性とか学習性無力感とかね。

モチベーションについて書いたnote記事(↓)に3ヶ月で約120件も「いいね」をいただいたことも思い出深いです。今も時々読んでいただけているようで、モチベーションを高く維持することの難しさを改めて実感したし、私だけじゃなかったんだなと勇気ももらえました。

転職活動の長期化

そんなこんなで転職活動をしているわけですが、自分が優先したい転職軸で絞り込むと、とにかく数が少ない。書類選考は比較的通過するのに、面接になると全然先に進めない。(言い方が良くないですが)持ち駒がなくなるたびにしばらく落ち込んで、でも今の会社に残る選択肢は自分の中にないからとまた自分を奮い立たせる、この繰り返しで1年過ぎていってしまいました。

年の後半、人のつながりでありがたいご縁があって、私の考えや希望を全肯定して背中を押してくださる方に出会い、ようやく自分らしく面接に臨めるようになってとても救われました。2023年こそ自分のキャリアチェンジを実現させるぞ!

ライフイベントのこと

マンション購入しました

私の大学院卒業のタイミングをずっと見計らっていた母が、築40年超の実家の引っ越しに向けて行動を開始。元の家から車で30分くらいのところの中古マンションを購入してしまいました!37歳独身にしてついにローン抱えちまったよ!

購入前は気が狂ったように金利とか減税とか調べまくり、ほぼ毎週内見やローン手続、売買契約などで帰省するハードな日々。マンション購入ってもっと夢あるもんやと思ってたけどもう二度と経験したくない。。。

タガが外れたように旅行へ

それはもうたくさん旅行へ行きました。自分でもどこ行ったっけ?ってなってる。

2022年旅の記録
01月/さらばのライブ(新潟・東京)
02月/なし
03月/長距離片道きっぷの旅(仙台〜名古屋)
04月/ウルトラの母遠足(滋賀)
05月/善光寺御開帳(長野)、大大阪レトロさんぽ
06月/なし
07月/上高地(長野)、日本最北端&さらばライブ(北海道)
08月/北近畿鉄印の旅(兵庫・鳥取)
09月/HC85満喫&弟とサシ飲みの旅(富山)
10月/大地の芸術祭&只見線の旅(新潟・福島)
11月/なし
12月/ほぐまな@糸島(福岡)、3年ぶり海外(台湾高雄)
iPhone「写真」より

改めて書き出してみて、出張じゃなくプライベートでようこんだけ行ったわ!とセルフツッコミ。たしかに年初に「今年は大学院卒業して課題もなくなるから旅に出てインプットしまくる!」と宣言したものの、ここまで行ってたとは(むしろ年初の宣言でちゃんと実現したのこれくらいしかないかも涙)。

でも本当にどの旅先でも今まで知らなかったことを知ることができて、何一つムダなことはなかった。誰も自分のことを知らない土地に身を置くと「こうあるべき」という縛りから自分を解放できるし、知らなかった世界に足を踏み入れることでその土地の歴史や生活をちょっとだけでも体験できる。それが自分にとって何よりのリフレッシュになることを改めて実感しました。

特に年末に行った台湾(高雄)は、3年ぶりの海外ということもあって、3泊4日(実質2日半)の短い滞在期間ながら、現地を自分の足で歩き回って本当にいろんなことを感じました。これはまた別記事で書き残さねば。

ちょっとだけ読書量増えました

大学院で学ぶ中で課題に感じていた「消費」「資本主義」に関する本。ABDのつながりで出会った対話や心理学に関する本。ほぐまなで出会った生物学や心理学、東洋哲学に関する本。大学院ではビジネス・経営に関する本を半ば義務感で読んでいる部分もあったけど、今は自分が「これ読んでみたい」と感じる本に素直に手を伸ばせるようになって、それがすごく楽しい。まぁタイトルとブックデザインだけで買ってしまう癖の発動頻度が上がりすぎて積ん読が増えすぎているのも事実なんですけどね・・・。

2022年に読んで印象的だった本
暇と退屈の倫理学
・ブルシット・ジョブ -クソどうでもいい仕事の理論-
・存在の耐えられない軽さ
・私の死亡記事
・LIFE SHIFT -100年時代の人生戦略-
・時刻表2万キロ
・ナナメの夕暮れ
・内向型人間のすごい力
・自分の中に「毒」を持て
・社会科学における「場」の理論
・経験のための戦い
・意識と本質
・仲野教授の そろそろ大阪の話をしよう

来年はもう少し書籍費を守って、買った本はちゃんと読むようにします(←当たり前)。

家族のこと

まさかの家族解散

マンションの契約が済んでから、まさかの事態。
元の家は処分する前提でいたのに、父が「こっちに残る。引っ越さない」と意味わからんことを言い出し、弟の説得も虚しく、家族解散状態に。こんなことって起こるんですね。

ハナちゃんとのお別れ

家族解散事件の山を越え(全員が父親に諦めの感情)、それぞれの生活に戻ったのも束の間、犬が14歳を目前に急逝。犬のいない年末年始、寂しい。2日前に屏東(台湾)の旧家地区をリノベしたドッグランではしゃいで走り回る犬をみて、涙。まだ号泣スイッチが不定期かつ突然オンになる日々。

家族との距離感の変化

2022年は、家族解散事件と犬の死を通し、自分の中の「家族観」が大きく変わった1年でした。今までは「これまで苦労して育ててもらったしあれやらないと、これもしないと」と思って(+犬に会わねば死んでしまう病によって)頻繁に帰省していたけど、もう私も30代後半なわけで、私は私の人生を優先したいと思うように。

両親の別居があって、それでも離れきれていない両親を見ていて、結婚ってなんやねんと改めて結婚(という名の制度)への疑念が高まった一方で、人は親ではなく自分の人生を優先するために家族を作りたいと願うのかもしれない、とも思う。

こじらせたわけでも何でもなく、パートナーの有無は+αのオプションでしかなくて、ただ私は私らしく、私が楽しいと思うこと、こうしたいと思うことを実現できる自分でありたいと思っている。転職も人とのつながりも旅も読書も全部、2023年にまた自分の世界が広がっていくこと、本当にわくわくしています。

ふー、とりあえず2022年の振り返り7割完了!

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