神戸アクアリウム atoa(アトア)に行ってきました
こんにちはRYUです。唐突ですが皆さん「水族館」って好きですか? 昭和の時代までは「水族館なんてみな同じ」というイメージでしたが、最近は水族館も個性化の時代。ユニークな水族館が各地にあります。
そんな個性的な水族館の一つである「atoa」に行ってみたら予想以上に良かった!ので、今日はこちらの報告をしてみたいと思います。
劇場型アクアリウム「atoa」
今回の目的地は神戸市内のこちら。2021年10月にオープンした「劇場型アクアリウム atoa」です。従来の水族館に、プロジェクションマッピングなどのイルミネーションアートを組み合わせたアート志向の水族館とのこと。場所はちょっと不便で、三宮から歩くと30分ほど。20分に1本程度のバスに乗れば、三宮駅から約10分です。
そんなわけで夏休み中の平日午後に到着。外観は水族館というよりは、美術館のようです。
かなり回り込まないと出入口が見えません。そして水族館のエントランスは2階なので、そそり立つ階段を登るか?右側に隠れているエスカレーターを使用することになります。今回はインターネットで事前予約したのですが、大人1人の入場料金は2,400円と、水族館としてはかなり高めでした。
入口からチームラボ風
入場してみると、入口付近から既にプロジェクターを使用したイルミネーションが展開されています。どこかで見たと思ったら・・・
昨年、お台場で見た「チームラボ」の手法に似ていました。プロジェクターの数は少ないですが・・・。では肝心の展示を見てみましょう。
面白いのは、ほとんどの水槽が壁面ではなく床面にあること。水槽の全周から観覧できるので、多くの人が一度に観覧できます。
珍しい円筒形大型水槽
こちらがatoaの売りの1つ、アクリル製の円筒形大型水槽です。直径7~8mはありそうです。トラフザメやトビエイが常時外周を回っていて、葛西臨海水族館のマグロの回遊を思わせます。
おそらく水の重量だけで数十トンあります。海水は船で運んで、近くの埠頭からホースで送るんでしょうね。水槽が壁面にないので展示室にホースを引き込む必要があり、海水の入れ替えも大変だと思います。
ちなみにこちらの展示室、円筒型水槽以外はご覧の通り、スペースに余裕があります。予算がかかっているところと、抜くところの差が大きいようです(汗)。
展示内容自体は良質で、こちらはちょっと前に有名になった「チンアナゴ」。同じ方向を向いて揺れる姿をじっくり見ていられるので楽しいです。
次は、あまり見る機会がないタツノオトシゴ。しばし観察すると機敏にも動けないしエサも食べにくそうな姿ですが、個人的に辰年生まれなので推しです。
こちらは一見すると水草みたいな「ヘコアユ」。名前はアユですが鮎の仲間ではなく、タツノオトシゴに近い種だそうです。ちなみに水槽が円筒状なので、しばしば反対側の人が写ってしまいます。特に女性を選んでいるわけではありませんので(汗)。
次の展示室では、なぜか魚だけでなく、ワラピーやゾウガメといった動物も展示されていました。水族館にゾウガメ?って違和感を感じたんですが・・。
実際に近くで見るとインパクト大です。置物みたいですが生きています。さぞ遅いだろうと思ったら・・・急に起き上がって、人間の徒歩くらいのスピードで動き始めました。意外に機敏です。
そんなゾウガメ君、「お尻の汚れ」を飼育係の方に指摘されて、ゴシゴシとブラシで洗われる羽目になりました。珍しい「ゾウガメの介護」の様子です(笑)。
こちらのフロアのお勧めは、一見すると何もいないように見えるフクロネズミの展示。よく見ると・・・
積み重なって寝てました♪ 隠れて寝たいんでしょうね。
次は3Fの展示室。こちらは逆スラントの水槽に、大型のナマズなどが泳いでいました。ここだけアマゾンの密林の河川のイメージです。
こちらはカラーバランスを意識した水槽。青・黄・赤の魚にブルーのイルミネーションが映えます。視覚的な効果を意識した水槽が多いです。
次の展示室は、特徴的な「和」のコンセプト。突き当りの壁面は一面がプロジェクションマッピングで、チームラボの影響が最も感じられる展示でした。この展示室の水槽は、外観に併せて「和」のテイストの鯉や金魚ばかりです。
筧と漆器を模した水槽で泳ぐ金魚たち。高級旅館「星のや」あたりにありそうです。
金魚の中でも珍しい水疱魚がいました。可愛いですが、エサを食べにくいでしょうね。
次の展示室「PLANET」には、一面にレーザーが使用されていました。こちらのメイン展示が、この施設イチ推しの・・・。
珍しい球体水槽
大型の球体水槽を使った展示です。アクリルでこんなデカい水槽ができるとは・・・水の重さも10tくらいありそうです。
寄ってみるとこんな感じ。この水槽の魚たちは「赤」の魚体でコーディネートされていました。
10分毎にレーザーを使ったアトラクションがあり、これが最大の見どころかもです。
さて屋上に上がると、なぜかペンギンとカピバラ、コツメカワウソのスペースがあり子供に大人気でした。水族館にカピバラは特に関連が薄いと思うのですが・・・・思い返すと、愛知県の有名水族館「竹島水族館」にも芸をするカピバラがいます。まいっか。
動物の飼育室を抜けると、最上階は展望台になっています。
最上階からはハーバーランド方面が一望!できるので、お時間がある方はぜひ登ってみてください。
ちなみにフードコートが充実しているのも、こちらの施設の特徴です。大人向けのメニューが多いのも嬉しいポイントで、飲まずにいられません(笑)。
バーカウンターからは、先ほど2階で見た「大型円筒水槽」を見上げることができます。ライティングがブルーなので、沖縄で見た「青の洞窟」みたいでした。夢のある演出ですね。
というわけで、観覧後にさっそくビール頂きました♪
暑かったので、2杯目はモヒートと神戸牛。来て良かった♪
そんなわけで、午後15時の入館から18時過ぎまで3時間以上にわたって楽しめました。三宮から少々遠いですが、展示も楽しいし飲食も充実しているこちらの水族館、しっかり「大人向き」に出来ているのがポイントです。お勧めできると思うので、機会があったらぜひお試しください。入場料2400円は「美ら海水族館」を超える国内最高クラスですが、一度見る価値はあると思います!(RYU)。