「高輪ゲートウェイ駅」から考える広告の存在感
こんにちは!アドラブ特派員のツボツボです。今回は2020年3月14日に開業した高輪ゲートウェイ駅を紹介します。
「高輪ゲートウェイ」駅は、田町駅から約1.3Km、品川駅から約0.9Kmの場所に位置する山手線30番目の駅。「グローバルゲートウェイ品川」をコンセプトに、2024年頃のまちびらきを予定している新たな街の核施設として機能する。
駅名の一般募集からの発表で、さまざまな論議を呼んだ高輪ゲートウェイ、満を持していざ開業!のタイミングでまさかのコロナショック。高輪ゲートウェイの開業した2020年3月は私たちにとっても忘れられない時になるのは間違いないようです。
光のゲートウェイ
高輪ゲートウェイ駅に降り立って、まず感じたのはスタイリッシュさ。木目調の色合いは気持ちも明るくしてくれます。コロナショックも相まって安心感がより際立っているようでした。
では階段を上って、改札に向かいましょう♪
高輪ゲートウェイ駅に降りると、おそらく誰もが上を見上げると思います。新しい建築物ということもありますが、そこにあるのは圧倒的な開放感&解放感。コンセプトは「街のランドマークとなる暖かな光の駅舎」ですが、この日は天気も良く光を大いに浴びることができました。
上から眺めるとこんなカンジ。スマホで写真を撮っている方も多かったのですが、吹き抜けの構造&大きなガラス面になっているからこその明るさ。
一度改札を出て、外から見るとこんな外観。ほんと天気が良くてラッキーでした。高輪ゲートウェイは駅ナカではなく、駅ソトから眺める方が楽しめるのかもしれません。
本来であれば高輪ゲートウェイ駅の表記も黒の方が目立つけど、あえて白にしているのは景観を意識してのデザインなのでしょうか。
高輪ゲートウェイ駅の広告を探せ
さて高輪ゲートウェイ駅の広告を探してレポートするのが今回の裏目的、では広告レポートに参りましょう!
まずは開業のお知らせポスター!開業は3月14日のホワイトデー、光=ホワイトなのでこの日にしたのかもと思ったり。
駅のポスターで電車の写真がないのは、あくまで駅が主役であることを伝える意図と妄想できますね。駅にもデザインが求められる時代。
お!これはタッチパネルの広告???これだけの大画面&複数画面が広告だとするとんでもないインパクト!!期待を背にして近づいてみます。
今のところ広告ではなく、季節を表現しているようです。しかも画面に触れるのもNG、、、近日タッチパネル式の広告あたりお目見えできることを願うばかりです。
見渡す限り、開業ポスター以外の広告はすべてモニターでした。もちろん自販機もタッチ式、紙のポスターがないのを寂しいと思うのは私のような広告人だけなのでしょうか。
案内ももちろんタッチパネル、案内ロボットにあるHITACHIマークを見て、「HITACHIの広告発見!?」と思ったりしました。
必要とされているのは広告ではなく近未来
広告が見当たらなく途方に暮れていると、とある行列が目に留まりました。そこに書いてあるのは無人AI決済店舗「タッチ トゥ ゴー」
キオスクも、立ち食いそば屋もなく(あるわけない)、そこにあるのはスターバックス。この景観にマッチする店にスタバが選ばれたという点で、スタバのブランディングが成功している証かもしれません。
駅案内にはロボットを活用するそうでまさに高輪ゲートウェイ駅は近未来の実験場。もはやワクワクさせるのは広告ではないのかもしれません。
広告は「見る」から「体験」へ進化していく
スマホで撮った写真を見返しながら「広告なかったなぁ」と思っていると、こんなコーナーがありました。せっかくの記念だし、スタンプでも押して帰ることにします。
「鉄オタではなくても、スタンプラリーってやっぱ楽しい!」スタンプを押して記念になったなぁと感慨に浸っていると、あることに気づきました。
広告はすでに「見る」モノではなく「体験」するコト
「モノよりコト消費」とか自身で理解をしているつもりではありましたが、改めて体験を作っていくことが広告に求められているのだと。
AIやキャッシュレス、どれだけテクノロジーが進化しても、台紙にスタンプを押すという行為(体験)は廃らない。
いつだって時代に寄り添いながら、進化していくのが広告。時代の写し鏡であるべく広告もひとや景色に寄り添っていく存在であるべきだと高輪ゲートウェイ駅の広告を見て気づいたのでした。
少しでも早くウィルスから解放されて、改めて笑顔で広告に向き合える日が来るのを願うばかりです。