一生忘れられないDreamin

思い出に残るLiveといえばこれ
今でも忘れられない。死ぬまで強烈に記憶に残るであろう、間違いなく人生最高のLiveだった。

2011年12月31日、氷室京介 at 武道館。
最後のアンコールを終え、Liveは終わった。場内の照明がついて客席が明るくなって、
「本日の公演は全て終了しました。お気をつけてお帰り下さい」という場内アナウンスも流れた。

でも
最高の時間を過ごして高揚感に突き動かされた僕を含め多くのファンは、みんなまだ帰りたくなかった。鳴り止まない再アンコールの声と、氷室コール。

この日は2011年12月31日。そう、あの東日本大震災があった年だ。
あの年、日本中が悲しみのどん底に叩きつけられて、打ちひしがれて、自信を失っていた。僕もそうだった。

そんな、2011年の最後の日。このまま帰りたくない。外に出て、現実に戻されたくないという思いもあったと思う。
もっと氷室さんを見ていたいし、ここにいる多くのファン同士、いや、同志たちと、もう少しだけ一緒にいたい。

そんな思いが抑えられなくて、帰宅を促すアナウンスが流れても、照明をつけられても、氷室コールはずっと鳴り止まなかった。

そしたら
まさか、そのまさか
氷室さんと、そしてバンドメンバーたちが、再び出てきてくれた…!

そして
「最後に夢を見てるやつらに送るぜ!」と、BOØWYファンならすぐに何の曲かわかるこの氷室さんの言葉で口火を切っての、Dreamin。

大人になって、歳も重ねて、些細なことでは泣かなくなったけど、この時は本当に泣いた。心の底から涙が出て、腹の底から声を出して一緒に歌った。

アンコールって、ほぼ予定調和じゃないですか。
とりあえず本編終わって、そしてその後に予定通りのアンコール。

でもこの日はそれを超えて
本当に、本当にリアルなアンコール。BOØWY時代からずっと、尖っているように見えてファンをとても大事にしてきてくれた氷室さんならでは、そしてきっと氷室さんにしかできない、最高のプレゼントだった。

動画、ぜひ見てください。間違いなく、氷室さん史上でも最高のDreamin。
予定にないアンコールだから照明の演出もない。場内の灯はついたまま。そして僕らファンと一体になった大合唱。氷室さんも、本当に楽しそうに歌ってる。

この日のことを、僕は一生忘れない。忘れられるわけがないじゃんか!

この3年後に、氷室さんは引退してしまった。
でもいつかきっと帰ってきてくれると、僕は信じてる。

I’m Only Dreamin !

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