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新たなチャレンジの前日に、本気で叱ってくれた人

ひとつ報告ですが、この7月から、新たに某私立高校サッカー部のコーチとしても活動することになりました。とりあえず平日週2日と、行ける週末。この週3回くらいってのは、つかず離れず、ちょうどいい距離感かなと思う。

自分はこれまでのコーチ人生の中で、園児〜中学生、そして高校女子を指導してきた経験があるけれど、高校男子は 初めてのチャレンジ になる。

コーチをやる以上、高校男子のカテゴリーというのは いつかはやりたい、そして やらなければいけない ステージだと思っていたけれど、このタイミングでこうなったのも、すべては縁。必要とされるのは、素直に有り難いことだ。

突然だけど、僕は 岩谷篤人氏 を心から尊敬している。あの セゾンFC の総監督で、乾貴士や楠神順平を育て、野洲高校を全国優勝に導いた『湖国の天才軍師』と呼ばれる方。大袈裟でもなく、日本一の指導者だと僕は思ってる。いや、世界一か。

https://number.bunshun.jp/articles/-/320203

岩谷さんに会えたことで、僕のコーチ人生は大きく変わった。有り難いことに数年前から岩谷さんに直接お会いしてその声を直に伺える機会に定期的に恵まれて、その間、たくさんの矜持を岩谷さんから伝えて頂いた。岩谷さんに出会わなければ、僕は今頃きっとサッカーコーチなどしていなかったと思う。それくらい、僕の中で岩谷さんの影響力はとてつもなく大きい。

2年前、ジュニアユースを立ち上げ活動を始める直前のタイミングで、大阪まで岩谷さんに会いに行き、その報告をした。そして今回もまた、今度は自身にとって初めてのチャレンジである 高校男子 のコーチを始める前日に、やはり大阪まで岩谷さんに会いに行った。
そう考えると、自分のコーチ人生における節目節目でお会いさせてもらってる。タイミングって、本当に大事だ。

クラブを辞めたことと、明日から高校男子のコーチを始めるという報告を。
「高校って⋯もう女子じゃないやろな」と言われたけど 笑

話は突然飛んで、その大阪での会の最後のこと ⋯ これまで聞いたことのないくらいのボリュームで、ある言葉を、岩谷さんからいきなり突きつけられた。
その言葉の詳しくはここには書かないけれど、簡単に言えば
「コーチをしていく上での信念を、お前絶対に失くしたらアカンぞ」ということだった。

誰に何を言われようと、失くしてはいけないもの。絶対に、貫かなければならないもの

岩谷さんにあそこまで大きい声で叱られた(と、僕は思ってる)のは初めてだったのでショッキングではあったけれど、でも今までで一番、胸を通り越して心臓を直接ぐしゃっと掴まれて、心を揺さぶられた想いだった

この年齢にもなってくると、本気で何かを言ってくれる人とか、本気で怒ってくれる人にはもうなかなか出会えない。
だからこそ、あの岩谷さんが自分に対してあそこまで本気になって言ってくれること、伝えようとしてくれたことが、素直に、本当に嬉しかった。

覚悟を持つ勇気と、失くしてはいけないもの。岩谷さんが、僕の目を再び覚まさせてくれた

翌日
朝に新幹線で帰京し、午後からあの高校へ。コーチ初日。

初日ということでまだ指導はしなかったけれど、これから始まる日々を想像しながら、楽しそうに自主練に興じる彼らの姿を眺めて過ごした。頭の中で、いろんな準備ができた。

このタイミングで岩谷さんに会いに行けて、本当に良かったなぁ。


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