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クラファン日記 ~ チカラをもらった一ヶ月

日本で初めての『 コーチのための労働組合 』をつくりたい。そう考えて数年。
しかし日常の忙しさにかまけ、これまではほとんど動けずにいた。

その重い腰もようやく上がり、今年、コーチユニオン設立に向けて実際に動き始めることができました。

まずは資金集めから。
その手段の一つとして、CAMPFIREでクラウドファンディングを始めることに。

「自分で始めることなのだから、まずは自分の持ち出しでやるべきだ」という声もあるでしょう。それは重々承知してる。

でも
コーチユニオンは、久保田大介という個人の想いや願いだけで始め、進め、維持していくべきものではないと、構想段階からずっと思っていた。自分で言うのもアレだけど、これは間違いなく社会に貢献できる案件だと思っているから。

コーチの権利が今よりも守られ、経済面も含め、今よりも少しでもコーチのステイタスが上がり、日常の指導環境を、今よりももっと充実させることができたら。

当然それは選手達にも良い影響を及ぼすだろうし、スポーツで喜びや幸せを感じられる人の数も増えてくる。その積み重ねでコーチ達の指導環境やステイタスがさらに上がっていき、また選手達へも循環し⋯という好サイクルが続いてゆけば、この国においてスポーツが真の意味で《文化》となる日が、本当にやってくるんじゃないか。

僕は、そう信じてるんです。

その国に住む人が感じる『幸せ度』を図る世界幸福度ランキングというものがある。毎年3月20日(国際幸福デー)に発表されるものなのだけれど、ここ5年間で日本のランキングは年々下がっていて、今年は、世界で62位。
(ちなみに1位はフィンランド)

この幸福度ランキングを構成する項目にはいくつかの種類があって、その中でも、日本の 自由度 は64位、寛容さ に関しては、なんと92位⋯

そこにも繋がる話だと思うのだが、日本の10代〜30代までの死因は、病死や事故死を上回り、自殺が第一位。こんな国、先進国では日本だけだ。

貧困率も高まり、格差は確実に広がっている。
どうせもう⋯という諦めや、政治・社会への無関心も、強くなっている気がする。
弱者が、救われにくくなっている。

スポーツによって喜びや幸せを感じられる人が多くなり、それによって少しでも、生きる喜びや活力にまで繋がっていけたなら
スポーツにはその力が必ずあると、僕は思ってます。

僕はサッカーコーチとして生きてきたけれど、これまでは、自分が指導している選手達だけのことしか考えていなかった。

でも今はその狭い視野が少し広がって、サッカーの指導だけでなく、サッカーを通して、もっと言えばスポーツを通して社会に貢献したい。この想いが、自分の中で強烈に高まっているんです。

貢献するだけでなく、社会にコミットし、社会を変えてゆきたい。この国にまだまだ理不尽や不条理がたくさん残っているのなら、そこには死ぬまで立ち向かっていき、少しでも風穴を開けて、一人でも多くの人を救いたい

話が飛躍したけれど、スポーツには、人を幸せにする力がある。
日常に幸せを感じられる人が増えれば増えるほど、社会を少しずつ変えてゆける。

社会という広い海に、少しでも波風を立てるために。僕が考えたそのための最初の一石が、コーチユニオンの立ち上げでした。

スポーツは社会に密接に関わってゆけるツールであり、このコーチユニオンもそのためのひとつのソフト。一過性のものではなく永続的に続いていくものにしたい。それには、決して僕だけじゃ出来ません。だからこそ一人でも多くの方に共感してほしいし、理解も賛同も、そして出来れば支援もしてほしい。

そんな思いもあって、まずはクラウドファンディングという手法をとりました。

クラファンを始めるにあたり、主旨に賛同してくださり、まずはクラファンページのトップ画像に使うための、普段の指導風景画像を提供してくださった方々、本当にありがとうございました。

そんな嬉しい協力も得ながら、クラファンページに載せるための文章を必死に考えて書いて、リターンのTシャツのデザインを考えたり。紆余曲折の末にCAMPFIREに申請したものの、細かい設定のところで何回か差し戻しもあったりしながら⋯

当初の予定よりも少し遅れて、7月19日、正式に コーチユニオン立ち上げ に向けたクラウドファンディングを始めることができました。

開始から、今日(8/19)で1ヶ月。
僕の多くの仲間が、拡散にも協力してくれました。みんな、本当にありがとう。

実際にお金を支援してくれる《支援者》も、予想を超えるペースで現れてくれました。

クラファンを開始してSNSで告知してからいきなり1分で、早くも支援をしてくれた人がいた。僕が、昔から世話になっている方だった。

高校生女子のコーチをしていた頃の教え子で、今は社会人になっている子も支援をしてくれた。お礼のメッセージを送ったら「足りなかったら言ってください!」とまで言ってくれて。
他の教え子の子も、支援をしてくれた。

海外で仕事をしていて今は帰国中の仲間も、この間一緒にメシをしたばかりなのに、その時はこの話題は一切していないのに、、
気づいたら、何も言わずに支援してくれていた。

面識はないけど、人づてにお互い知っている⋯というファジーな間柄だった方も、温かいメッセージを添えて支援してくれた。
近いうちに必ず会いに行こう。そう思った。

何人もの仲間が、それぞれがそれぞれ《らしい》熱いメッセージを添えて、支援してくれた。
住んでる場所は全国に散らばっていて離れていても、心は繋がっている、と本気で思えた。

見ず知らずの人が、最高金額の10万円を支援してくれた。少しでもコーチの方々の支援になれば⋯とのことだった。

他にも、これまで何も繋がりも面識もない方々が、何人も支援をして下さいました。

皆さん、本当にありがとうございます!

このクラウドファンディングは、あと約ひと月続きます。しかし、クラファンで支援を待つだけでなく、さらに準備を進めてユニオンを形にしていく作業も、クラファンと同時進行で進めていかなければなりません。
その準備はここから本格的にスピードが上がっていくわけで、これまでには見えなかったいろんな障害や壁にぶち当たる時期も、きっとあるはず。

でも、今は頑張れる勇気とチカラをもらっている状態なので、その壁すら乗り越えてやってやろうと、アイドリングし始めてます。
もっともっと、頑張ります。

あとひと月。コーチユニオンの主旨や僕の想いにもし、共感して頂けたならば、ご支援して頂ければ幸いです。
日本スポーツ界の仕組みを変えていくためのチャレンジに、どうか、あなたの《チカラ》を貸して下さい。



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