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フットボール+社会

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フットボールと社会をつなぐ。少し違う角度から
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真のプロフェッショナルとは。少女の心を動かした、ある女子サッカー選手の話

今春から始まった中高生年代の女子サッカークラブ・LINDA SMILES 有り難いことに、現時点で17名の選手達が集まってくれました。 いろんな子がいます。それぞれの背景、境遇、経緯はさまざま。 それぞれが本当に個性豊か。一人一人の違いもあり過ぎて、それがまた実に刺激的。そんな毎日を過ごしています。 しかし ただひとつ共通していることがありまして 「とにかく誰もGKをやりたがらない」笑 GK志望の子がいないため、試合のたびに「GKどうする?」「シーン」というお決まり

考え方を伝えること

日本という国は、男性は10代~40代までの死因の一位が自殺。女性も、10代~30代までは自殺が死因の第一位。 この惨状、先進国では日本だけらしい。日本はとうに先進国じゃなくなってる、という声には賛同するけれども。 自分で死を選んでしまう要因は人の数だけあり、その人が生きてきた重みの分だけあるのだろうから一概には言えないけれど、多くの人は、仕事や人間関係、また金銭の問題などで逃げ場がなくなったあげく、最後にもう耐え切れなくなって死を選んでしまうのだと思う。 居場所もない、逃

JUST A HERO

年も明けたということで、やはりこういう節目を利用して今年こそはnote毎日更新にチャレンジしてみようかと思っていたのも束の間、正月休みのグータラ加減にあっさりと敗北したまま本日早くも1月3日。 明日からは世間もほぼ通常モードに戻ってしまうじゃないかと半ば焦っているところですが、皆さんあけましておめでとうございます。 今年は、自分的にもいろいろな動きがある一年になりそう。 11月からはじめたスクール FOOTBALLERS をしっかりと軌道に乗せてもっともっと突き抜けたもの

スーツもマスクもメモ帳も叩きつけて

昨日の記事、良くも悪くも地味に反応があったので少し補足しますね。 「日本にサッカー文化が根付いてない」「日本人はサッカーに向いてない」なんてそんなの当たり前のことで、僕らはずっと前からそんなの承知で指導者してるんですよ。でもそれを言い訳にして諦めるなんてことはしてないし、したくもない。文化の差や向き不向きの差があるのなら俺らがそれをひっくり返してやろうじゃないかと、バカみたいに本気になって現場に立ってる。冷笑もされ、時には罵倒もされながら。 尊敬する岩谷さんに、かつて言わ

時速200kmの勢いでドン引きした夏の夜

せっかくの夏なので何かしたいと思い、富士山や北岳に登るとか、サーフィンを本格的に練習するとか、いやSUPもいいな⋯とか、みなかみ町にショートステイしに行くとか⋯ いくつかやりたいことはあるのですが、そのうちの一つとしてまず、今日からnoteをできるだけたくさん書きたいと思いました。 毎日更新!とか言っちゃうとただ負担になるだけなのでそうは言わないけれど、できればそれに近い頻度で更新したいなって(たぶん無理) ふと書きたくなるようなものを拾える感性を擦り切らさず、小さな何か

役に立たないものが存在できない世界は恐ろしい

東京、大阪、京都、兵庫でまた緊急事態宣言に。 Jリーグの村井チェアマンは当初「無観客試合にはしない」と言っていたけれど、社会の情勢なのか政府からの要請なのか、やはり緊急事態宣言中は無観客試合となってしまった。 プロ野球も同じ。 昨年来、Jリーグもプロ野球も徹底した対策のもとで有観客での試合を開催し、クラスターを発生させずにここまで来ていたのに。 昨年来のコロナ禍で、エンタメ、スポーツ、レジャー、飲食が、不要不急という言葉の格好の標的になりました。 楽しみにしていた「あ

負けてもいいのか?うん、当たり前じゃん

今年の1月2日。天皇杯決勝の翌日に、こんなコラムを書きました。 案の定、これを書いた後には結構な数の意見をいただいた。 賛同してくれる方も多かったけれど、そうでない方も、もちろん多数。 批判的な意見をくれた方は総じてどこかのJクラブのサポーターの方だったのだが、ほぼ全員、「応援しているクラブが勝つことだけが全て」というような感じのニュアンスで冷笑し、もしくは罵倒してきた人もいた。 一番印象的だったのは、天皇杯決勝について 「あそこで中村憲剛を出して、負けても構わないとい

政治家にはできないことをやってくれてる人達

毎日noteを投稿すると決めて毎日書いているのだけど、今日はやることが多すぎて、書けずままに日付変更線を超えてしまった。今、3月1日の0時25分。横目で『乃木坂工事中』を観ながら(今日神回)このコラムを書いてます。 正確にいえば日付は超えたけど、寝るまではその日に数えていいという自分ルールを今つくったので、今日だけはどうか見逃して下さい(謝) しかしどうしても乃木坂工事中が気になる⋯筒井あやめちゃんの可愛さが神レベルを超えてきた。弓木ちゃんのヤバさがそろそろ世間に知られて

森喜朗氏へ、スポーツの現場からの抗議声明

2月3日、東京オリンピック・パラリンピック大会組織委員会会長である森喜朗氏が、女性蔑視発言を行いました。全文は以下のリンクから。 森氏の発言は明らかに女性を差別し、蔑視するものです。 「発言が切り取られている。全文を読めば森氏の意図がわかる」と森氏を擁護するような声も散見されましたが、全文を読み、なおかつ文脈を慮った上でもなお、酷い発言だったと思います。明らかに、森氏の意図として発言されていると思います。 ここで森氏が発言されていることは何ら根拠のない蔑視であり、差別であ

Make Your Happy 〜 ゲームは誰のものか

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。 と⋯2021年を迎えたばかりですが、いきなり話は2019年の秋に遡ります。2021年元旦のこともちゃんと話の後半に書いてますので、そこまで、なんとか辛抱強くお付き合いくだされば光栄です。 2019年、ルヴァン決勝でのこと2019年10月26日に行われた、ルヴァンカップ決勝戦「川崎フロンターレ ー コンサドーレ札幌」 この試合は後半アディショナルタイムに札幌が追いつくという劇的なドラマもあり、3−3という激戦の末

ミーティングで高校生達に話したこと

先週、埼玉の某フットサルコートで小学生のコーチをしている時に、隣のコートでは他のスクール(小学生)が練習をしていた。 その中のある一人の子が、練習の合間や練習中にも、別のある一人の子に向かって何回も「お前、◯◯症だな!」「◯◯症!」と、ある病気名を叫びながらずっとからかっていた。 あまりにも酷かったので、まだ続くようなら自分が注意しに行こうと思っていたら、そのスクールのコーチの方が注意してくれて、ようやく止まった。 話は遡って、9月のこと。 全国高校サッカー選手権大会の県

ホームページを開設しました

新しいホームページをつくりました。久保田が手がけていく「あしたのためにプロジェクト」を中心とした、自分のプラットフォームが欲しいなと思って。 このnoteも連携させてるし、これからは様々な情報を、このホームページから発信していきます。ブックマーク、ぜひぜひよろしくお願いします。 僕の、あなたの、みんなの、アシタノタメニ。 【 お願い 】日本で初めての《 コーチのための労働組合・コーチユニオン 》をつくるために、現在、クラウドファンディング に挑戦しています。日本のスポー

部活ってやっぱり素晴らしいんだぜ

8月、高校生の練習試合で対戦した相手は、4校からつくる合同チームだった。 それぞれ部員数が少なく、合同チームとして週末は一緒に練習をし、秋に始まる選手権予選を目指している。 普通、部員数が少なくなればモチベーションも減少しがちで「じゃあ俺もやめる」となってもおかしくないのに 「合同チームでもいいからサッカーをしたい」と、部活でサッカーを続ける選手達。彼らを支える大人達も、その場にたくさんいた。 茶髪の子がいたり、一見チャラそうに見える風貌の子も数名。でも試合が始まれば、全

所属より、参加

先日、食事の席で指導者仲間から聞いた話なのですが 彼のクラブを辞めた子のお母さんに、その後会った時 「サッカー続けてますか?」と聞いたら 「続けてます!家の前で」とお母さんが答えたと。 どこかに所属してなくても「サッカー続けてる」って言えるお母さん、最高ですよね。 こんな風に言ってもらえるお母さんを持つその子も、幸せだろうな。 日本人はどうしても「所属」に基準を置きたがってしまいがち。 サッカーに限らず、他スポーツでも学校でも塾でもなんでも 「どこどこに入っている」 「どこ