マガジンのカバー画像

LOGOS

55
LOGOS。言葉のチカラ
運営しているクリエイター

#高校サッカー

証明しようとしすぎた青森山田。彼らが見せた脆さという人間味

トップ画像は ゲキサカ より。 2021年1月11日に行われた 第99回全国高校サッカー選手権・決勝戦『 山梨学院 ー 青森山田 』をTV観戦。ラスボスといわれるほどの強さを見せる王者・青森山田を山梨学院がPK戦の末に破った名勝負。観ていていろんな思いがよぎり、備忘録としてどうしても書きたくなったので書きます。 人を崩した山梨学院まずは、山梨学院があげた2ゴールについて。僕はいつも「人を崩せ」と高校生達に言うのだけれど、そのお手本のような要素が、山梨学院の2ゴールには詰ま

有料
300

◯◯とは、何か。フットボールとは、何か

サッカーコーチとして、最近は高校生と関わる時間が多い。 技術だの戦術だのを落とし込むこともある程度は必要だけれど、それはあくまでも表面的なもので、一番重要ではないと思うんです。 この時点で、多くの指導者の人と自分はかなり齟齬はあるんですけど。初めてチームを見る人には、結構よく誤解される。嘲笑をされることもある。クソッタレ 一般的なサッカーをさせたなら、自分らより強いチームには一生勝てない。だからその分、自分らの良さを全面に出して、なおかつそれを武器に狡猾に戦って、一般フッ

自由の海を知れ

毎日更新!をひと月続けた後、そのうち「ほぼ毎日」になり、前回は5日ぶりの更新となってしまい、反省したつもりがとうとう今回は6日も間が空いてしまった。 いつでもできる、という設定ではいつでもやらないのと同じ。 やっぱり「必ずやる」って決めないと、なかなか行動には移せないのだと身をもって知ったのでした。 そんな昨日、コーチをしに行っている高校では、新一年生が一気に16名も入ってくれて、グランドが急に密状態。幸せな密。 これから新たに始まる高校生活、そして高校サッカーへの入口の

字足らずの脆さと勇気

お盆明けから、高校生の『市民大会』が始まった。高校生の最高舞台は、ご存知『全国高校サッカー選手権』で、その県予選は9月から始まる。その前に、市内に属する高校だけで行われるのが市民大会。 うちの高校は進学の意識が強くて、例年ならば春のインターハイ予選で3年生は引退してしまうのだけれど、今年はコロナのせいでインターハイ自体が中止となり、それもあってか、3年生の半分はこの市民大会まではやる、という位置づけだった。もう半分は、選手権予選まで残ると。 1、2回戦を勝ち抜き、準決勝。