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怯えなくていいんだよ。

ヨシと結婚してから分かったのは、彼は私が感情的になりそのテンションの声で怒るようなことがあると、情緒が不安定になってしまう、ということでした。なのでそこから話ができなくなってしまう。

感情的な声、というのは、キーが若干高くなって、早口になり、まくしたてるように強い語気で話すかんじ。私は普段はローテンションで、実際そんなに怒ることもないので、普段の私を知っている人は想像しづらい人もいるかもしれませんが、私だって別にできた人間じゃないんで、怒るときは怒ります。むしろ、正直な人間なので怒るときは、怒ります。

私の語気が強くなるのに対して、私は彼に強く返されても全く構わなくて、むしろ、受けて立つ!それで口論しようじゃないか!!という気でもいるのですが、どうもそうはいかないわけです。そこで私も随分学びました。それでだんだんと、感情的に叫んで怒りたいときでも、ひと呼吸置いて感情を落ち着かせ、例えば見ていないところで枕や洗濯物なんかを床に投げつけるなどすることで、バランスを取ったりしてました。笑 今の朝ドラ スカーレットで、主人公のきみちゃんが、イライラしたときに枕にバックドロップかけたりしてますが、あんなイメージですね。

ヨシの場合は、極端に人に怒られるとか責められる、という風にすぐ思ってしまうところがあるみたいです。

で、とにかく、そうゆう風に私が明らかに怒っているときでないときでも、すぐ怯えてパニクることが多い。例えば簡単な例だと、物を落としたとき、とか。

私はそんなことでは怒らないです。よっぽど大事にしていたものが割られてしまったら、まぁ多少しょげたり少々不機嫌にはなる可能性はあります。が、それでも起こってしまったことは仕方ないことですから、やみくもに怒ったり怒鳴ったりするようなことはしないです。

だから、なにか起こったとき、いつも、そんなの大丈夫だよ と言うのですが、ヨシはひとりでテンパっていることが多いです。毎度、私はそんなことでは怒らない、べつに物を落とすとか誰でもやること 私もやるんだから、大したことじゃねぇ、気にするな、ということを伝えます。最近ようやく、伝わってきたようです。それでも長年のくせが変わるのには時間かかる模様。

よっぽど人に怒られてきたんだろうなぁ?と予想するのですが、どうかその記憶がどんどんクリーニングされていくといいと思う。私も一緒にクリーニングしていくよ。

誰にも、怯えなくていいよね。誰にも、脅かされないものだよ、本来その人の存在は。

それで少し飛びますが、思い出す自分のエピソードがあります。小学生の頃、ある知り合いの家に泊まりにいきました。同じ歳の子と少し上の兄弟がいる家でした。その泊まった次の日の朝、朝食に牛乳が出てきたのですが、その牛乳が入ったコップに私の手が触れてしまい牛乳がこぼれてしまったんですね。机の上に。我が家ではそうゆうことがあったとき、「ごめーん」とか言って母親も、あらあらって感じで拭いてくれて、終わり。でした。だから、そのノリで「ごめんなさい」テヘという感じで謝ったのですが、、、、、

びっくりするほどの冷たい空気に!!!(O_O)こ、こわ!!!

今でも忘れない。あのおばさんの表情!!!こわこわ!てか、やなかんじ!子どもたちも、冷ややかで。責めるような空気に。

もし私がその場にいる大人だったら、「あちゃちゃー。洋服大丈夫だった?コップ割れんでよかったねー。」とか言って牛乳拭いて、新しく牛乳入れてあげて、「さ、じゃ食べよか」  という風に、なんてない感じで持っていくと思います。

だって、その子、わざとこぼしたわけじゃないもん。ただ当たってこぼれちゃっただけでしょ?本人が一番しまったーって思ってるよ。それが切ないじゃない。大丈夫だよってことを先に態度で伝えてあげたいよ。

なので

そのときの私の心の声=「牛乳こぼしただけなんですけど!!!!なんなん!?」←牛乳こぼしてごめんの気持ち消える

そもそも、牛乳、こぼそうと思ってこぼしてないし!ただ手がぶつかっただけだし!なんなら、ぶつかるところに置いたあなたがたも悪くない?という反逆の精神が芽生えそうになりました。や、芽生えたわ。

怒鳴られこそしなかったものの、あんな居づらい雰囲気、耐えられない気持ちになり、帰ってから母に愚痴り、そして、二度とその家には行きませんでした。

こぼすとか、失敗するとか、だれでもやるよ。私はとくにやっちゃう方だよ。だからこそ余計思うなかもしれないけど、そういうことに対して、キャパの狭い人たちは苦手です。

大らかにいきたい。

怒るときは怒らないといけないときもあるとも思うけど、

感情的にいくのはあんまり、、、ナンセンスなんだろうな。上手な怒り方ってあるでしょうね。


そして思うのは、

積み重なる経験、体験が人の人格や性質を作り上げていくということ。子どもの頃からのいろんな記憶がこびりついてこびりついて、現在の自分の反応を作ってるんだよね。

ヨシもそのうち、なにか落としたり壊したりしちゃっても、「あちゃーやっちまったでねぇか!」チッ ごめーん! 終わり。みたいになっていくといいなぁと思います。



みなさま、いつも様々なサポートをありがとうございます。 私はこれからも歌に絵にことばに、いろんな表現活動をしてまいります。応援よろしくお願いいたします。