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スピリチュアルギフテッドと呼ばれたいあなたへ

スピリチュアルというのは雑な言い方をすれば民族という概念を排除した宗教だと思う。

国境とか民族紛争とか領海侵犯だとか、ひとまずそういったものは脇に置いておいて、皆で手に手を取り合って地球のアセンションのために、善行を積んで魂を磨いて行きましょう。とかまあ、自分的にはそんな感じ。

広大な宇宙の中で、地球という星がまるごとアセンションするって話だから、誰が決めたんだか地球上の細々とした線引きに、いちいち拘ってたら成立しない気もするしね。

それ自体はいいよ、ていうか、どうでもいいっていう意味のいい、じゃなくてすごくいいよ、のいい。皆不毛な戦争なんてやめて、ひとつになろうじゃないの、国境なんて廃止して、今あるものを持ち寄って分配して助け合えば、きっと物質的にも精神的にも今よりずっと豊かになれるよ。まさにイマジンとかウィーアーザワールドの世界。

これぞワンネス? スピリチュアルってすばらしい。そう、スプリチュアルってこれぐらいシンプルでいいんじゃないかな。
『この地球上にはアセンションのために、先導的な役割を担うべく、スピリチュアルギフテッドとして過去も未来も超えた他の惑星から転生して降り立った存在がいます、スターシード、あるいはヒーラーやライトワーカーとも呼ばれる人々です、あなたもそうかもしれません。』
とか言い出さなくてもいい。

真偽不明。いや、それ以前に横文字多すぎて意味不明。

アトランティスも、ムー大陸も、あったかも知れないし、なかったかも知れないけど、問題はそこじゃない。

なんでみんなそんなに自分や他者に名前をつけたがるのかってこと。これって、せっかく民族という概念を排除した先で、また新たな民族と支配者を生み出す構図にしか見えなくない?

結局は言葉の響きが違うだけで、どれもこれも人が作った概念に過ぎないと思うけどな。

いえ、私は某惑星の●●という存在からチャネリングでメッセージを受け取ったんです。とか言い出す人もいそうだけど、某惑星の●●って言ってる時点でそれも、概念だから。

スピリチュアルワーカーとして活動しようって人たちを否定したいわけじゃない。信じたいなら信じればいい。だけど、自分が何者なのかは、肩書きや名前で決まるわけじゃない。肩書や名前を得ても、なお迷いが生じるのは、答えは外側ではなく、自分の中にしかないからだ。

結論から言おう。

あなたはスターシードでも、ヒーラーでも、ライトワーカーでもない。

あなたはあなたでしかないんだよ。

もっと言えば、スターシードや、ヒーラーや、ライトワーカーなんて概念よりもずっとずっと尊い。

なぜなら、私たちが構成する宇宙だけは、嘘や真も、つまんない概念も、すべてを内包して、何ひとつとして欠けてはいないから。

そもそも宇宙(神)が完璧であるはずの自らを、ありとあらゆる不完全形に切り刻んだのはなぜなのか。自らの完全性を証明するためには、単体では不完全であることもまた、証明されなくてはならないからだ。単体である私たちの一見するとつたない働きは、すべて宇宙(神)の意図するところであり、むしろ、何のためなのかすらわからなくて、情けなくて、不格好かも知れない。でも、どんなに小さな部品にも各々の働きがあるように、全部が異なって、それでいて調和しながら完全性を再現していなければ、宇宙(神)が自らを切り刻んだ意味がないんである。

言葉や概念や肩書で、特定の何かになろうとしなくても、私たちは皆、神の分身であり、神の下に平等であり、完全オリジナルでありながら、ひとつなんじゃないのかな。

これが、スピリチュアルが伝えるべきことなんじゃないかな。

そんなことを思う、今日この頃である。




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