見出し画像

夫に介助をされてます

題名のとおりである。
恥ずかしながら、私は夫に介助をされてる。
入浴介助。お風呂に入れない理由は、この記事にぎっしり詰まっているので読んで欲しい↓↓

どうしてもお風呂に入れないことを夫は理解してくれている。夫は風呂が大好きで、この暑い時期にも平気で湯船も浸かる。暑い時期の湯船に私は理解に苦しむけれど、風呂好きがこんなにも風呂嫌いを理解してくれるとはなんと素晴らしいことか。
風呂嫌いは厄介だ。何日もすると頭は臭うし髪はベタつく。今の時期は湿気が多いし暑いから、なおのこと蒸れる。お風呂に入った方が気持ち良いと分かっているのに、入ることが出来ない。自分でも息が苦しくなる。外にも恥ずかしくて出られない。こういう時、休職中で助かったと思う。ただ休職中であるからこそ、鬱だからこそ、お風呂に入れないのが真実だ。
先日用があったので、久々に実家に泊まってきた。風呂に入れないことを理解している母は私を諭し、「一緒に入ろうか」と提案してくれた。それから私は服を脱ぎ、嫌々風呂場に入った途端、ワーワーワーワー泣き出した。嫌で、嫌で、せっかく服を脱いだけど、また着てベッドに潜りたいほど嫌だった。「つらいよね」「嫌だったよね」「頑張ってるね」母は優しいけれど、頭を洗うのは上手じゃないから耳に泡が入る。塞がった耳にそそがれるように、たくさんささやいてくれる。泡が入っている分、ぼんやりとした声で聞こえてくるのも心地良い。体も丁寧に洗ってくれた。ドライヤーも手伝ってくれた。気持ち良い。その感覚は分かる。母は救ってくれた。風呂イヤイヤ期の、だだをこねる30代の娘を。
夫も同じように、洗髪から体までもこもこの泡で優しくなぞるように洗ってくれる。あまりにも嫌すぎて風呂場の椅子でうなだれて背中を丸め、下を向いていた。そんな私に彼は言った。「顔を上げて。鏡で自分の顔を見て。」鏡は曇っていたけれど、私の心は少し晴れた。夫に介助される日が、こんなに早く来るとは思わなかった。
そして、これは本当に朧気な記憶なので参考にして欲しくないんだけど、障害者手帳を申請(又は更新)するのに必要な診断書にも、確かそんな項目があった気がする。「日常生活で介助が必要か」で、必須と時々と必要ないの3択だ。私は真ん中に丸をされていた。これは記憶に自信がある、私は絶対では無いけれど介助が必要なんだと、初めて診断書を見た15歳の時に絶望したからだ。そして本当に、介助は必要であった。入浴の他にも介助が必要な場面はあって、たとえば体が動かない時。ストレスや障害特性や何やらが一度に爆発を起こすと、その反動で全く体が動かなくなる。これは全面的な介助が必要になるのだが、この症状はまた別のnoteに書き留めていこうと思う。
休職期間は1ヶ月だけど、風呂イヤイヤ期はいつまで続くだろうか。分からないけど夫は理解してくれている。なんて優しいんだろう。今日も家事をしてくれている。それを見ながら私はnoteを書いている。不釣り合いでズルいんだけど、ズルくない。私は吐き出している。復職が出来るように、noteに吐き出してリハビリをしているのだ。

もう風呂場で泣きたくない。
ボディスクラブをつけたり、香りの良いパックをして入浴を楽しみたい。
今はできないけれど、いつか出来ればそれでいい。先のことを考えるのは、また先にしよう。

私は支えられている。
夫に介助を、されているから。



生きづらい私にサポートを!【発達障害に理解ある夫へ花束を渡します】!!